ART(京都)
海にまつわる名前の付けられた作品が多く並ぶ。そしてそれらは古くから伝わる「型」を用いて作られた、時代を超えた造形作品である。「海」とは何なのか――
描かれるのは「消す」描線である。
「写真は変成する」展は、大胆に「写真」を慣習や約束事から突き放すように変成・流動させる、刺激的な実験の場である。3回目となる今回は京都芸術大学だけでなく東京工芸大学との共同展となった。 変成、実験、試行と展示。今回は今までになく思う所、考え…
京都芸術大学の卒展・修了展、「写真・映像コース」未来館2階の展示レポです。他のコースの展示も一部あったのだが、数が多い!(嬉しい悲鳴)ので、コースを絞ってお送りします。1Fから更に多彩さを増した「写真」作品が展開されたフロアでした。 【会期…
京都芸術大学 美術工芸学科「写真・映像コース」展示のうち、「未来館」の1階をレポです。2階にも沢山あるので階(回)を分けてお送りします。なお、「総合造形コース」の展示も一部含まれますが、面白かったので一緒に書いています。造形も写真・映像も混…
京都芸術大学(旧名:京都造形芸術大学)の卒展・修了展、「美術工芸学科」の「写真・映像コース」鑑賞レポです。 二つのコースが合体した関係でややボリュームがあるため、ここでは2つの棟で展開されているうち「人間館C棟」での展示(2作品)と、また別…
京都芸術大学の修了展です。まず染織と総合造形から。 「染織テキスタイルコース」は織物・染め物を用いた造形芸術という感。 「総合造形コース」は、分類が難しいが、「彫刻」でもない。モノに寄ってもいいし映像でもいい、何でも可という感じ。 ( ╹◡╹) 【…
デザイナー/現代美術家・高橋大雅(タイガ・タカハシ)の「初の個展」。2022年4月9日に当の本人は亡くなっている(享年27歳!)が、本人「不在」を感じさせない存在感があった。高橋大雅という存在を1ミリも知らなかった筆者が手探りでレポする。 【会期】…
音の空間だったよ~( ´ - ` ) ※筆者はアンビエント音楽を語る語彙と知識がないため、今回は異常に薄いレポートになります。 【会期】R4.6/3~8/21
京都の清水寺で、横たわって幼児の声で呟く巨大こけし、スタイリッシュでメタリックな近未来的巨大狛犬! スーツ姿のおじさんが無限に9カウントと海水息止めを繰り返す! 絵画!彫刻!猫!心臓!遅延する風景! 祭りだ!京都だ!そしてアートだ!わああ。 …
京都国立近代美術館・コレクション展のワンコーナーとして、陶芸家・八木一夫の撮った写真が展示されている。1960年代前半~中頃に、散歩中や旅先で撮られたもので、その数は100点にも及ぶ。八木一夫のことは全く知らなかったが、会場に置かれた陶芸作品と合…
京都の「和」の2会場で展開される、現代美術の展覧会『悲とアニマ ~いのちの帰趨~』、この記事では四条烏丸の京町家を活かした会場「The Terminal KYOTO」での展示をレポります。1F、2F、地下・防空壕の3エリアを用いて展開。 たのしいよ ( ´ -`) …
建仁寺塔頭・両足院と「The Terminal KYOTO」の2会場で、現代美術展「現代京都藝苑2021 悲とアニマⅡ」が開催された。 13名の出展作家のうち、特に出展数が多く、また他の作家陣とはやや異なる展示形態をとっていた美術家・写真家の勝又公仁彦の展示について…
京都の「和」の2会場で展開される、現代美術の展覧会。『悲とアニマ ~いのちの帰趨~』というタイトルから想起される喪失感や悲嘆のイメージとは裏腹に、仏教、日本現代美術と「和」の感性とを掛け合わせる展示でした。しなやかでつよい。 まず建仁寺・両…
体当たりで触れて歩いて観る展示、ピピロッティ・リスト回顧展。美術館3Fの全室にカーペットが敷かれ、一つの繋がった空間としていて、鑑賞者は靴を脱いで、カーテンで区切られたセクションを巡る。それはリストの映像作品の中へ入り込んだような体験である…
「KYOYO EXPERIMENT 京都国際舞台芸術祭 2021」の一環として催された企画。多数の資料を展示し、かつて帝国主義の時代、万国博覧会などの展示が持っていた支配的な視座の歴史を示す。 ( ´ ¬`) 引き込まれてなかなか見終われなかった。。。 【会期】2021.2/…
企画展「分離派建築会100年 建築は芸術か?」とほぼ同時期に開催されていたコレクション展の大部屋で、三島喜美代のコミカルかつ高クオリティな「割れる」新聞・雑誌、空き缶がごろごろと転がっていた。非クールなポップさが楽しい。 合わせて、「エデュケー…
霧の彫刻家・中谷芙二子が京都の空き地で霧を噴かせていて、会期がもう終わる、と聞いて、いそいそと駆け付けます。ました。いそいそ。 中谷芙二子作品は、アートイベント好きな人間だと横トリや瀬戸内で出会ったことがあるかもしれません。場に立つとシュー…
【会期】2020.5/26~10/4(会期変更後) 3年に及ぶリニューアル後の「京都市京セラ美術館」へ潜入。みんな大好き杉本博司の仏教・古代の世界へワープ。
【ART】Ku Klux Kunst「Corona Style」@Art Spot Korin 世界中で「コロナ」と聞けば脊髄反射で、新型感染症の病名・感染そのもの、そして嫌悪や恐怖心までもが連想される昨今であります。感染症以前に流通していた「コロナ」という名称・商標はその意味を完…
【会期】・The Third Gallery Aya_R2.6/16(火)~6/27(土)・「transmit program」 @KCUA_R2.4/4(土)~7/26(日) 6月中~下旬、菊池和晃の展示が大阪と京都で同時に展開されている期間があった。どちらも作品タイトルは「Draw a Circle」、「円を描…
【ART】吉増剛造×空間現代「背」 @外 地味に謎のワードが並んでしまった。「背」は展示のタイトルにしてコンセプト。「空間現代」とは3人組の音楽バンド。「外」とは彼らが運営するスタジオ、ライブハウスの名称だ。その空間が「詩」に染まる。 【会期】20…
5つの部屋でジョナスの功績を特集した展示。パフォーマンスと映像を組み合わせたメディア表現者について知る良い機会です。 【会期】2019.12/14(土)~2020.2/2
柱なのか、彫刻なのか、建築なのか。どこまでも「その次」へ接続するモジュールの作品。 【会期】2020.1/4(土)~2/16(日)
【ART】「in the era of Asia's Post-LCC "ポストLCC時代の "」@京都芸術センター LCC(Low-Cost Carrier:格安航空会社)に代表されるように、国を越えた都市間の接続コストが下がっている現在、ヒト・モノ・情報の交流や反発が常態化している。その力学が…
【ART】「CONTACT」つなぐ・むすぶ 日本と世界のアート @清水寺 ゲルハルト・リヒターの映像 × ライブが清水寺に来ていると聞き、盆が正月に来るような話だと思って観に行ってきた。わあい。 【会期】2019.9/1(日)~9/8(日)
【ART】時を超える:美の基準 @二条城(二の丸御殿台所、御清所) たった4日間限定の展示である。うわあまじか。美術手帖をフォローしておいてよかった、と実感した。十分見ごたえがあった。名和晃平の繊細で神秘的な作品が闇に映えていた。 【会期】2019.…
【ART/トーク】「岡﨑乾二郎 縦横無尽」@浄土複合(京都市左京区 浄土寺) 場に到着すると、満員。美術品をお上や行政が価値付け・売却する仕組みへの疑義が語られているところだった。例のリーディング・ミュージアム構想である。 【日時】2019.5/24(金)18…
【ART】「生きられた庭」@京都府立植物園 「植物園」と「美術」の歴史的な関係を、キュレーターが語りながら園を歩いて回るガイドツアー形式の展覧会。アーには参加できなかったが、作品を観ながらああだこうだ言いつつ園内を巡った。 ああだこうだ。 【会…
【ART】没後50年 藤田嗣治展 @京都国立近代美術館 ろくすっぽ美術の教育も受けておらず、アートつまみ食い状態で生きていると、藤田嗣治に対しては非常に偏った印象を抱いてしまう。やれ、戦争に加担した人。やれ、戦後怒られて日本を飛び出した人。やれ、…