nekoSLASH

大阪国際メディア図書館「写真表現大学」研究ゼミ卒業。関西・東京の写真・アート展示のレポート・私見をup。

【写真展&トークイベント】R3.1/17_勝又公仁彦・鈴木崇「Sync - eternal commons / ephemeral being -」@GOOD NATURE STATION

京都・四条河原町に2019年12月に開業した「GOOD NATURE STATION」・ホテル棟4Fのギャラリースペースにて、展示『Sync - eternal commons / ephemeral being -』が開催されている。写真家・勝又公仁彦と鈴木崇の二人が、タイトルの『Sync』に基づき、共に作品を展開する。

二人の作品の観賞と、1/17(日)に催されたトークの内容をレポートする。

 

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【会期】2021.1/14(木)~2/1(月) 

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【写真展】R2.1/9_「MY KING IS ANALOG AGITATION」@galleryMain

会場の壁をずらりと埋めるのは空き地の写真群だ。場所も分からず、主たる眼前の対象もない。不在の風景ということになるが、しかしこれらの写真には多くのものが写っていて情報量はむしろプラス側にあるため、「不在」の語義とこの写真群が現わすものとは折り合わない。「ない」はずの場所を眼は何かあるものとして見てしまう。

 

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【会期】2020.12/28~2021.1/11(月)

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【映画】セルゲイ・ロズニツァ<群衆>ドキュメンタリー3選_「粛清裁判」「アウステルリッツ」

カンヌ国際映画祭で二冠、近作10作品すべてが世界三大映画祭に選出されている日本未公開の鬼才』との紹介に押されて観に行った。

歴史、政治を下支えし、その原動力となる存在――「群衆」に目を向けた

 

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【写真展】R2.12/19_小池貴之「Домой ーシベリア鉄道ー」@galleryMain

美しく暗いモノクロフィルムでの旅写真。タイトルのロシア語「Домой」(ダモイ)「家へ・故郷へ」といった意味があり、単独で使われる時には「家・故郷に帰る」という意味を持つ。 

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【会期】2020.12/15(火)~12/20(日)

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【ART】R2.12/19_中谷芙二子×高谷史郎「霧の街のクロノトープ」@京都・北河原市営住宅跡地

霧の彫刻家・中谷芙二子が京都の空き地で霧を噴かせていて、会期がもう終わる、と聞いて、いそいそと駆け付けます。ました。いそいそ。

 

中谷芙二子作品は、アートイベント好きな人間だと横トリや瀬戸内で出会ったことがあるかもしれません。場に立つとシューシューいい始めて、どこからともなく霧が立ち込めてくるという、形なき環境・体験型作品で、言葉で言うと地味ですが、体験するとなかなか非日常です。

 

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【会期】2020.12/5(土)~12/20(日)

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【写真展】R2.12/18_松原豊「Local public bath ”Sento”」@gallery 176

作者の居住地である三重県の銭湯を撮影した作品群。店の外観、入り口や脱衣場、浴場などを淡々と、力強く記録している。現役の施設の活きの良い姿を押さえているため、建物や内装は古いのに、不思議とノスタルジー感がなく、現在性が強い写真なのが驚きだ。 

 

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【会期】2020.12/4(金)~12/20(日)

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【写真展】R2.12/18_内倉真一郎「私の肖像」@BLOOM GALLERY

内倉氏の名と代表作は写真新世紀やEMONの受賞などで、Web越しに度々目にし、神秘的なムードを湛えた赤ちゃんの写真が印象に残っていたが、まとまった数の生作品と対面するのは初めてだった。

本作では表情以前の表情、喜怒哀楽のどれにも当てはめられない、意識の追いつく前の顔と身体が現わされている。それは仏像のような佇まいだった。

 

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【会期】2020.12/5(土)~12/26(土)

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【diary】R2.12/15(火)_おたよりをもらう(妹尾豊孝氏、sunsara 三井弘子氏)

12/15(火) 寒波でつらい。つらい。つらい。

 

いつものように死んだ目で家に帰ると、ポストに二通の封筒が。

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封筒。最近見ないですよね。いただくのは久々です。犯行予告でしょうか。裁判所からの訴状でしょうか。ドキドキ。

 

【写真展&トークイベント】ヒガシジユウイチロウ『A=A A≠A(Ring)』@KOBE 819 GALLERY

『A=A A≠A』(エーイコールエー、エーノットイコールエー)「1枚の写真プリントAを2000回繰り返しコピーする」手法により、作者の思考を鑑賞者に我が事として染み入らせる。それと同時に、ある具体的な像Aが名状しがたい化け物のような像へ変貌してしまう衝撃を見せてくれる。本展示『Ring』はその三部作の締め括りとなる。

 

ここでは12/12(土)晩に行った作家・ヒガシジユウイチロウ氏と、ギャラリスト・野元大意氏との3人トークショーを踏まえた作品のレポートを通じて、作品の問いかけるものについて、トークでは語り切れなかった部分を考えたい。 

 

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【会期】2020.12/12(土)~12/20(月)

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【写真展】白石ちえこ『鹿渡り』@ギャラリー・ソラリス

会場が白い。

 

壁面の白さと額装の白、そして写真の白とが雪の世界を演出する。写真はモノクロだが、白と灰色がほとんどで「黒」という色を感じさせない。厳しい北海道の冬、雪が視界を支配する世界が現わされている。 

 

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【会期】2020.12/1(火)~12/13(日)

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【写真展】R2.12/4_古賀絵里子「BELL」@ニコンプラザ大阪 THE GALLERY

本作『BELL』は、古典安珍清姫物語』(あんちんきよひめものがたり)を写真で表現した創作的な作品だ。現在の現実に、物語の世界観が乗り移るようにして展開される。プリントがそれぞれ多種多様な額装で提示されているのは、それぞれのシーンが同じ時系列や視座の下にはなく、また現実と物語の間を行き来しているということを表しているのだろう。

安珍」と「清姫」とは一体何者なのだろうか。

 

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【会期】2020.11/26(木)~12/9(水)

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【写真展&トーク】R2.11/28(土)青木大祐「Absorber」@新宿眼科画廊

新宿眼科画廊で個展を開催中の写真作家・青木大祐(あおき・だいゆう)氏と、インスタライブで作品についてお喋りしました。トークでお聞きしたことも踏まえつつ、トークでは体系化して語れなかった私の感想や解釈をこの場でまとめたいと思います。

かなり独自の読み方を試みてみました。

 

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【会期】2020.11/27(金)~12/2(水)

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