nekoSLASH

ねこが超です。主に関西の写真・アート展示のレポート・私見を綴ります。

【ART】R4.12/23~R5.3/13「杉本博司――春日神霊の御生(みあれ)」@春日大社国宝殿、若宮

「奈良で杉本博司」「春日大社の宝物殿で杉本博司」と断片的な展示情報を聞いていたが、例によって下調べはせず現地に行ってみたの巻。杉本の個展ではなく、氏のプロデュースによって杉本個人の制作した作品 × 春日大社などの寺社が所有する宝物を展開していた。

 

【会期】R4.12/23~R5.3/13 (※1/31から後期展示となり、展示物の一部が入れ替わる)

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【ART】R4.11/12~12/25「Sense Island-感覚の島-暗闇の美術島 2022」@猿島、横須賀

夜の無人島「猿島内に置かれたアート作品を、渡されたライトで足元を照らしながら鑑賞して回る企画。いやあそういうの大好きやよ。なんと写真家の参加もかなり多い。やった。

だがしかし本企画の主眼は、単に「アート作品を見せる」というより「デジタルデトックスにより人間本来の間隔を呼びさまして、アートをより豊かに感じる」ことだった。いかん!スマホ・カメラが封印される!作品の記録ができない! 解毒。うおお。

 

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【写真展】R4.12/13~18 ヒガシジユウイチロウ「A=A A≠A The Proxy for what have seen.」@KOBE 819 GALLERY

1枚の写真に2000回のコピーを繰り返すことで、オリジナル(コピー元)とコピー先は「A=A」の関係からどんどん離れていき、どこかの時点で「A≠A」に至る。

前回までの3部作では複製のプロセスを示し、その前後を比較・対比させて提示したが、今作では次のプロセス「みたことの代理」を加え、「作られるべきだったもの(我々が知っておくべきだったもの)」という3点目を加えている。

 

【会期】R4.12/13~18

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【写真展】R4.12/13~25 熊谷聖司「心」展示&全作品プリントビューイング@ギャラリー・ソラリス

2020年の写真展<こころ>で発表されてからも、継続して制作されていたカラーフィルム写真のシリーズ。2022年8月に写真集 『心』(蒼穹舎)の発刊と東京での展示を経て、12月にはこの大阪での展示となった。

写真集は59点、本展示はその中から20枚の作品で構成されたが、実際には400枚超の作品を制作しており、その全点を「プリントビューイング」という形で1日限定・別室にて、予約者限定で公開した。

【会期】R4.12/13~25 / プリントビューイング:12/18

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【写真展】R4.12/1~11 小池貴之「浜さ」@galleryMain

フィルム、大判・中判カメラ、鶏卵紙という古典技術を総動員した写真作品。被写体も特別なものではなく、作者の実家のすぐ前の海である。だが写し取られた海の風景は、遠い記憶・心の中に息づいた光景となって表れる。

 

【会期】R4.12/1~11

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【ART】R4.12/3~11 高橋大雅「不在の中の不在」@建仁寺塔頭両足院、HOSOO GALLERY

デザイナー/現代美術家・高橋大雅(タイガ・タカハシ)の「初の個展」。2022年4月9日に当の本人は亡くなっている(享年27歳!)が、本人「不在」を感じさせない存在感があった。高橋大雅という存在を1ミリも知らなかった筆者が手探りでレポする。

 

【会期】R4.12/3~12/11(両足院)、R4.12/3~R5.3/12(HOSOO GALLERY)

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【写真展】R4.12/6~11 吉田幸治「a particular thirty-six-views」@ギャラリーTAJIRO祇園京都

葛飾北斎「冨嶽三十六景」の描かれた場所を辿り、それぞれの図を成立させている画面内のコンポジション」(構成)に注目して、再構築を試みた写真である。デザインと写実の差異が示される。

【会期】R4.12/6~11

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【写真展&トーク】R4.11/18~30 青木大祐「vanitasism」@新宿眼科画廊

自分の口にモノを詰め込んだセルフポートレイトにカビを生やす、3部作の完結編。第1部「Absorber」は食べ物、第2部「JANUS(ヤヌス)」は花、そして今作「vanitasism(ヴァニタシズム)」「文明」がテーマ、様々な人工物を模した小物が登場する。万物を受け容れる口――青木大祐は聖杯なのか??

 

【会期】R4.11/18~30

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【写真展】R4.11/5~27 吉田亮人「The Dialogue of Two」@RPS京都分室パプロル

前作で、従兄弟と祖母の深いつながりと唐突な死別について表した作者だが、語り尽くしたに見えた死と喪失について時間をかけて問いを重ね、新たな視点と解釈から作品を進展させ、写真集を新たに編み直した。それは多視点を織り込んだ、新しい写真集であった。

 

【会期】R4.11/5~27

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【写真展】R4.10/28-30、11/3-6 波多野祐貴「接触と沈殿」@スタジオ ツキミソウ

本作接触と沈殿」は一変して、特定の場所や時代を指さず、喜怒哀楽のどれにも属さず、一見何気なく、何も語っていないように見える。しかし明らかにある目的とコンセプトを持って撮り溜められ、配列されている。ポリフォニーと感応に向かって。

 

【会期】R4.10/28-30、11/3-6

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