nekoSLASH

大阪国際メディア図書館「写真表現大学」研究ゼミ卒業。関西・東京の写真・アート展示のレポート・私見をup。

【映画】R4.6/24公開_河瀨直美監督「東京2020オリンピック SIDE:B」

客入りが芳しくないまま2部作の前編「SIDE:A」はあっという間に上映回数を激減させて3週間で上映を終え(TOHOシネマズ梅田、6/23終了)、後編「SIDE:B」が6/24(金)より始まった。 「SIDE:B」は五輪開催に向けて動いた組織委員会やIOC・バッハ会長をはじ…

【映画】R4.6/3公開_河瀨直美監督「東京2020オリンピック SIDE:A」

「750日 3000時間の「事実」と「真実」。」硬質なコピー、大会ロゴと映画タイトルのみという叙情性や感動を排したシンプルなポスター。公式サイトも情報は最小限で、パンフレット等もない(会場には売っていなかったが、上映館で販売とのこと。まじすか(><)…

【写真イベント】R4.6/11 大阪写真月間2022 記念シンポジウム「美術館における写真コレクション 中之島美術館を中心に」(飯沢耕太郎、菅谷富夫)

「大阪写真月間」では、2004年から毎年、写真家や評論家などの写真関係者を呼んで記念シンポジウムを開催している。今回は、写真評論家・飯沢耕太郎氏と大阪中之島美術館・菅谷富夫館長が登壇し、日本の美術館で写真が取り扱われるようになった歴史と、大阪…

【写真展】R4.5/14~6/18 川田喜久治「地図」@The Third Gallery Aya

関西で川田喜久治の写真集『地図』を4バージョン比較して鑑賞できる、非常に貴重な機会。プリントも写真集も、同じイメージがどれもまた異なるビジュアル世界として迫ってくる。黒の凄み、影の凄み。戦後日本が切り拓かれた、閃光の瞬間の影、ゼロの地点を…

【写真イベント】R4.5/28 写真作家ポートフォリオレビュー(速水惟広氏 呼び掛け)桑迫伽奈、塩原真澄、鈴木かずなり、ほんだのりこ

T.I.P(TOKYO INSTITUTE OF PHOTOGRAPHY)、T3 PHOTO FESTIVAL TOKYOファウンダー・速水惟広氏の呼びかけで集まった、写真家4名のレビューをさせていただいた。 「写真をやり始めてまだ間がない方々かな」と思っていたら、しっかりした受賞歴や展示歴があり…

【写真展】R4.5/11~28 「生誕110年記念 新山清 写真展|Kiyoshi Niiyama's Eye #02」@BLOOM GALLERY

戦前~戦後60年代まで、非常に幅の広い写真を撮りまくってきた新山清。 生誕110年という節目の年ゆえ、今年1月には「リコーイメージングスクエア大阪ギャラリー」で、そして「BLOOM GALLERY」でも4月と5月で趣向を変えて、2期に分けて回顧展が催された。…

【写真展】R4.5/20~29_前川朋子・宮脇慎太郎「双眸 ―四国より―」@gallery 176

四国を生活・撮影の拠点としている2名の写真家が合同展示だ。関西から近くて遠い「四国」を、写真家はどう語るのか。キーワードの一つは「自然」、もう一つは「暮らし」だろう。 と考えていたが、書いていたら全く異なる観点に進み、「地方」を語る写真(家…

【写真展】R4.4/23~5/15 波多野祐貴「隠れてはない 見えていないだけ」@PHOTO GALLERY FLOW NAGOYA

2019年頃から「台湾」の街角で風景や人物を撮り、その色と煌めきを影・闇の深さのコントラストによって印象的な作品としてきた作者。このたび、一転してかなり地道な、従来作からすれば地味とすら言える写真をあえて提示した。 本展示には「歴史」への気付き・認…

【写真展】R4.5/14~6/7 深瀬昌久「猫になった男」/【Talk】トモ・コスガ「猫を巡る深瀬昌久の写真表現」@PURPLE

《ベロベロ》《サスケ》《遊戯―A GAME―》の3シリーズからセレクトされた展示で、深瀬が「猫」になる―― 展示キュレーションは「深瀬昌久アーカイブス」の創設者・ディレクターであるトモ・コスガ(以下、呼びやすく「トモ氏」と呼称)が実施し、展示初日の晩…

【写真展】R4.4/26~5/1_みまつひろゆき「Life speed+」、R4.5/3~8_岡田登志夫「モダニストの独白」@同時代ギャラリー

京都・三条通り御幸町角の「同時代ギャラリー」で、私の母校である「大阪国際メディア図書館 写真表現大学」ゼミ在学生2名:みまつひろゆき、岡田登志夫の展示が続けて催された。 2つの展示会期は【KYOTOGRAPHIE】会期中に当たっているが、【KG+】への参加…

【写真展】山下豊 R4.4/22~5/3「439 ROUTE1」@gallery 176 / R4.4/10~5/13「相生湯とモカ」@ビジュアルアーツギャラリー大阪

山下豊は90年代から2000年代にかけて活動し、特に作品『OSAKA』『軍艦アパート』を写真新世紀、個展、写真集などで幅広く展開していた、キャリアの長い写真家である。2016年に亡き父親の故郷である高知県・土佐清水市に移住したが、このたび再び大阪へと戻っ…

【KYOTOGRAPHIE 2022】R4.4/9~5/8【3】「10/10 現代日本女性写真家たちの祝祭」@HOSOO GALLERY・5F(岡部桃、清水はるみ)

「KYOTOGRAPHIE 2022」の主役プログラム「10/10 現代日本女性写真家たちの祝祭」レポ・最終回です。5F展示・5名のうち、最後の2名:岡部桃、清水はるみを紹介する。 色彩と廃墟の水圧が見事な岡部桃の叙事詩、色鮮やかで軽みのある清水はるみの博物学。…

【KYOTOGRAPHIE 2022】R4.4/9~5/8【3】「10/10 現代日本女性写真家たちの祝祭」@HOSOO GALLERY・5F(吉田多麻希、稲岡亜里子、林典子)

「KYOTOGRAPHIE 2022」日本の現代女性写真家・10名を特集する展示企画。後半は「HOSOO GALLERY」5Fの吉田多麻希、稲岡亜里子、林典子、岡部桃、清水はるみのうち、前3名をレポートする。(分量の都合により、岡部桃、清水はるみは次号に回します。。) 2…

【KYOTOGRAPHIE 2022】R4.4/9~5/8 【3】「10/10 現代日本女性写真家たちの祝祭」@HOSOO GALLERY・2F(細倉真弓、地蔵ゆかり、鈴木麻弓、岩根愛、殿村任香)

【KYOTOGRAPHIE】プログラムNo.3「10/10 現代日本女性写真家たちの祝祭」では、タイトルの通り10名もの日本人女性写真家が1会場「HOSOO GALLERY」(2F、5F)に集結している。 実力、質、テーマの多彩さ、いずれの点でも今年の【KG】において支柱的な展…

【写真展】R4.4/8~5/8「KG+SELECT 2022」(後編:A5~A8_飯田夏生実、西村楓、松村和彦、アンナ・ベディンスカ)@くろちく万蔵ビル

「KYOTOGRAPHIE」サテライト展示プログラム「KG+SELECT」・展示8名のうち、残り4名のレポ続編です。意図したわけではないが3名がモノクロ作品なので妙に黒くて暗い記事になってしまった ('o' ) ドキュメンタリー色が強く、作者自身と取材対象者の内面の掘…

【写真展】R4.4/8~5/8「KG+SELECT 2022」(前編:A1~A4_王露、高杉記子、林煜涵、岩波友紀)@くろちく万蔵ビル

「KYOTOGRAPHIE」本体プログラムがゴージャスな空間表現の「写真祭」なら、同時開催プログラム「KG+SELECT」は今が旬の、階段を駆け上がろうとしている写真作家らの闘技場。むしろこっちの方が「写真作品」の実直な現在形を示しており、二つは対の、不可分の…

【KYOTOGRAPHIE 2022】R4.4/9~5/8_10個の本体プログラム全体を通じて

10周年を迎えた「京都国際写真祭・KYOTOGRAPHIE 2022」、今回はテーマタイトル「ONE」を掲げ、いつもと変わらず多彩で多様な写真表現を、様々な建築空間をふんだんに用いて展開している。 本稿では、会期1日前に催されたプレス内覧会の様子を元に、KYOTOGRA…

【写真展】galleryMain × gallery 176 交流展「都市風景(アーバンランドスケープ)」_布垣昌邦「洛中洛外観察日記『03_19』」× カワトウ「スーパーメロンショートケーキ」

2022年3月、京都・五条のgalleryMainと、大阪・服部天神のgallery 176とで交流展が催された。両ギャラリーの作家が会場をチェンジして展示を行う企画だ。共通テーマとして「都市風景(アーバンランドスケープ)」が掲げられた。 布垣昌邦「洛中洛外観察日記…

【ART(概論)】R3.10/16~R4.3/13 「ぎこちない会話への対応策 第三波フェミニズムの視点で」(ゲストキュレーター:長島有里枝)@金沢21世紀美術館

金沢21世紀美術館で同時開催された2つのフェミニズム関連展示のうち、写真家・長島有里枝がゲストキュレーターとして関わった『ぎこちない会話への対応策 第三波フェミニズムの視点で』について鑑賞レポ。 とはいえ、私が「フェミニズム」に全く無知である…

【写真展】R4.3/3~3/6 顧剣亨「I saw as I saw」(奥の工場見学)@千丸屋京湯葉本店(ARTISTS' FAIR KYOTO2022 サテライト展示)

京湯葉の老舗店舗の奥にある工場で、湯葉を作るように、反物を織るようにして写真作品が展示されている。 【会期】R4.3/3~3/6

【ART】R4.3/5~3/13 ARTISTS' FAIR KYOTO 2022 @清水寺(ヤノベケンジ、Yotta、宮島達男、椿昇、名和晃平、等)

京都の清水寺で、横たわって幼児の声で呟く巨大こけし、スタイリッシュでメタリックな近未来的巨大狛犬! スーツ姿のおじさんが無限に9カウントと海水息止めを繰り返す! 絵画!彫刻!猫!心臓!遅延する風景! 祭りだ!京都だ!そしてアートだ!わああ。 …

【写真展】R4.2/1~3/1 ビジュアルアーツ専門学校大阪 写真学科認定制作展「VISUAL ARTS SHOWCASE」(クリエイティブフォト専攻)

2年間の学びで得た技術や世界観を発表する修了制作展。多数のクラスが交代で展示をしていくが、私が見たのは「クリエイティブフォト専攻」である。 年齢層の若さもあって、従来だと身近な日常や心象、あるいはストリート・都市景のスナップ写真が主だったが…

【ART】R4.2/2~3/21_ 大阪中之島美術館 開館記念 超コレクション展 99のものがたり(写真の展示品)

1983年の構想から約40年を経てオープンとなった大阪市の美術館。開館記念のコレクション展が約1ヵ月半ほど催された。膨大な内容のうち、写真展示を中心に紹介する。 大阪の前衛(新興)写真の歴史はいいぞ。 【会期】R4.2/2~3/21

【写真展】R4.2/11~2/27 佐伯慎亮「AWAJIMAN」@POL

アワジマン、つまり「淡路人」である。本作は、一家が淡路島に移り住んでからの3年間を写したもので、妻、3人の子供、愛犬の6人家族が自然溢れる新天地で繰り広げる、唯一無二の日々が写っている。 【会期】R4.2/11~2/27(当初2/23までだったが、延長さ…

【ART】R4.1/28~2/13_Study:大阪関西国際芸術祭2022 @船場エクセルビル(4F、5F、6F)

大阪万博2025に向けて、世界最大級アートフェスの開催可能性をさぐるスタディ/展示イベント「Study:大阪関西国際芸術祭」、船場エクセルビルの4~7階・残りを一気にレポします。 4階はポーランド作家陣による「記憶」や「繋がり」の作品、5階は日本人…

【ART】R4.1/28~2/13_Study:大阪関西国際芸術祭2022 @船場エクセルビル(3F:釜ヶ崎芸術大学、NISHINARI YOSHIO(西尾美也+kioku手芸館「たんす」)

「Study:大阪関西国際芸術祭」:船場エクセルビルの3階に来ました。 ここはガチの「大阪」が詰まった階です。何かというと、西成の東北端エリア:通称「釜ヶ崎」のソウルがあります。社会問題や弱者救済ではなく、現地の生活者が持つエネルギーをエンハン…

【ART】R4.1/28~2/13_Study:大阪関西国際芸術祭2022 @船場エクセルビル(1F:野田幸江、2F:落合陽一)

大阪のキタは梅田「グランフロント大阪」、中央は本町「船場エクセルビル」、ミナミは釜ヶ崎(西成)の3拠点でアートイベントが展開された。 2025年の大阪万博に合わせて、世界最大級のアートフェスティバル「大阪関西国際芸術祭(仮)」が開催を模索されて…

【写真展】R4.1/29~2/26_石川竜一「いのちのうちがわ」@The Third Gallery Aya

2021年5月発刊の写真集を元にした展示である。2021年3~4月の渋谷のギャラリー「SAI」から1年越しで関西での展示となった。写真集が独特かつ高価で、話題作と聞きながらも目にする機会がなかったので、有難い企画となった。 以下、2/12(土)に行われたギ…

【ART】R1/18~2/12_ 芳木麻里絵「星をみる」@SAI GALLERY

宇宙や星空、胎内の遠さ――「神秘」を、見るのは誰で、語るのは誰なのか。そのことを問う作品だったように思う。 【会期】R1/18~2/12

【写真展】R4.2/1~2/12_ オカダキサラ「トーキョーテンペンチーズ」@キヤノンギャラリー大阪

同行した写真仲間が「うめめとはまた異なる観点でのコミカルなスナップ」と評していて、いやもうほんとそうですと頷いた。軽妙と距離感と記録性、それがオカダキサラの強みであり、なかでも写真が都市風景であること、その記録性の高さが梅佳代との最大の違…