2017年11月から「SONY RX100M3」日常的ユーザーでしたが、早々に落として故障させ、長い長い後遺症に苦しみまして。とうとう上位種「RX100M5A」に買い替えです。
さっそく夜道で乱雑なテスト撮りをしてみたのでご覧ください編。
- ■RX100M5A外観と、RX100M3その他シリーズとの比較
- ■実写①_PC画面
- ■実写_家の中のあれこれ、TV
- ■実写_夜の阪急コンコース
- ■実写_夜7時の駅前
- ■実写_路上のスナップ(照明あり)
- ■実写_暗い公園
- ■実写_夜の道(歩きながら連写)
- ■実写_夜の道(ラスト連写、地を這う)
展示のレポート、レビューはそれなりに「やる」私ですが、肝心のカメラ等の機材については「・・・あんた、本当に写真をやっていたのかね・・・?」と真顔で疑われるレベルです。エヘッエヘッ。メカの仕組み? 知らんヽ(^。^)ノ メーカーや機種の違い? わからんヽ(^。^)ノ
機材レビューをしたことがありません。ていこくらんち(飯田ともき)『カメラバカにつける薬』は本当にえらいと思う。機材の話が高頻度でがっつり出てくるのがすごい。
対して私は、新しいメカが来て喜ばしい好機だというのに、やることと言えば直感、直感、直感ですよ。以下ひどいレポが続きます。
いやもうカメラって身体なんでね。体や!機材は体なんや! そういうことです。どういうことや。
■RX100M5A外観と、RX100M3その他シリーズとの比較
じゃぁまず無難に「RX100M3」と「RX100M5A」比較しましょうかね。
外観にはほとんど違いがない。おともだちのM5AをM3とすり替えても数時間ぐらい気付かれないと思うぞ!損を押し付けろ!
撮り方がすこぶる悪い比較写真。下がM3、右がM5A。
写真がひどすぎて伝わりづらいが、太さも長さもダイアル回りも、何も変わりがない。
微妙に変わってるのかも知れないが私にとっては1㎜も変わっていない。(※雑です)
これでも写真の学校に5年ぐらい通ってたので、まあ色々とお察しください。ひど。
いや写真は理屈じゃねえんだ。身体性なんだよ。
詳細な比較はこちらをご覧ください。この比較記事は有能。私がやる必要はないんだ。
比較表の通りで、M3からM5Aは大きな違いはない。
見えないところでは、動画性能の底上げ、設定メニューの充実や、写真も連写機能強化、全体的な起動スピード向上、特にAF合焦精度とスピードが向上している。やったね。
ちなみに更に上位種となるM6とM7では「F1.8-2.8 ⇒ F2.8-4.5に暗くなる」「焦点距離が24-70mm ⇒ 24-200mmにズーム強化される」と、地味に別物になる。AF合焦精度とスピードは更に高まる。どこに向かってるんだ。
このようにM5Aから上のクラスについては、変化のメリット・デメリットが入り交ざ入り交ざり過ぎていて、選択が難しい。なおバージョンに比例して価格はブチギレで高まり、最低価格ラインでもM3は7~8万円台、M5Aで10~11万円台、M7では15~16万円台と、M3⇒M7ではほぼ倍額となる。むちゃくちゃいうなや。さすがに2台分の価値ないやろ(※個人の主観です)。
「SONY RX100M6・M7は動画寄りで、写真メインに使うならSONY RX100M5A」というありがたいまとめを得たので、その線で攻めます。心を決めよ。
なお「RX100M5A」という名が暗示している通り、それ以前には「RX100M5」というのがあり、全面的にバージョンアップして改善させたという。
市場に出回っている新品は「5A」で、私が買ったのもそれだが、
しかしこの箱みてください。「RX100V」て書いたる。「M5A」なのか「M5」なのか全く判別できない。すごい怖かった。側面の下あたりをよく見たら上から貼ったみたいにして「M5A」と書いてあった。旧品つかまされたかと思って肝を冷やしたぞ。フー。あせる。
RX100Mシリーズはちんどうしき(沈胴式)なんで、たいそうな伸び方をするよ。体にすごい負担かけて貼る気がする。ヴィーン。
M3は本当に電源入れてから起動、撮れるまでのタイムラグが長かったが、M5Aで多少マシになった。
じゃぁ試し撮りやっていきましょう。
■実写①_PC画面
身近なものを撮るんや。
デスクトップPC画面は何の不自由もなく撮れた。28㎜なら最短撮影距離は5㎝、これはM3と同じ。しかしシャッターの切れ味は断然M5Aが素早い。これはポケモン初代(赤)。
■実写_家の中のあれこれ、TV
カメラの性能は日常のあらゆる瞬間においてこそ試され発揮されるものである。飯どきも写真。
[f1.8、1/30秒、ISO160、24㎜]
あー。
撮った直後の確認プレビュでは綺麗に撮れた、かに見えたが、ブレてた。
しかももっと明るく撮れたと思ったが、数段暗い。
どうも液晶がM3より優秀になった分、錯覚も強いようだ。地味にあぶない。
テレビどうすか。
[f1.8、1/30秒、ISO500、24㎜]
金曜は春だったのに土日で急に悪天候になって、降雪で日本列島がひどいことになった旨を報ずるニュースのようす。まあこれはふつうに陰鬱で良い。
[f1.8、1/30秒、ISO400、24㎜]
なにこれ🙄
■実写_夜の阪急コンコース
日常はまたじっくりやるとして、夜の街とか帰り道をやりましょうね。やはり夜間に呼び出されてどれだけサッと働けるかがコンデジの真価というもの。
では阪急百貨店前・横のコンコースを歩きながら止まりながら撮ってみましょう。クリスマスが近いせいで浮かれておる。パレスチナを想え。南無。
[F1.8~2.8、1/30~1/40秒、ISO125~160、24~27㎜]
最初のブレたカットは歩きを止め切る前に1/30秒、最大限に広角24㎜で撮ったのでやや暗く、ブレました。後のカットは少しだけズームを伸ばして、しっかり止まってシャッターを切ったので、少し明るくカウントされた模様。きちっとブレなく撮れている。
ていねいに止まって撮ろう。
[f2.8、1/80~1/60秒、ISO125~160~320、55㎜]
ディスプレイの中の馬オブジェをややズーム55㎜で撮影。連写モードで撮っているが、何が変数になっているのか(照明とかが変化していた?)、ISO値が色々変化していた。仕上がりの色味と明るさが異なっている。
だんだんクセが分かってきたが、P(プログラムオート)だと、ISO値を最低限のところで自動で変えてくる。このISO値見積もりがややシビアなので、シャッター速度が足らず手ブレリスクがある。暗いところではできるだけISO400~1600を指定しておいた方が良いだろう。
[f2.8、1/80~1/60秒、ISO160~320、55㎜]
連写モード。オブジェが動いてるの分かる? よく見るとアリスの不思議の国っぽいね。
こっちは立ち位置とか動いてないのだが、自動でISO値とか変えてくる。色味はかなり綺麗に出てますね。そこはSONYさんさすがです。かなり明るく撮れるし。
[f2.8、1/50~1/60秒、ISO125~160~320、45㎜]
アリスがもも肉をめちゃくちゃ食うという肉食系コーナー。アリスの顔と肉が影になっていて辛いのだが、測光を全体にしているのでそこは暗い。1/50秒あるのにブレてるカットもあるのは私が連写の仕組みを理解していなくて、すぐカメラを動かしたせいか?
後に連写は速度別に3つのモードが選択できることが判明。この時点ではRX100M3時代にはなかった挙動をしていた(最高速度だとプレビュ画面がパチパチ切り替わらない)ので、焦っている。
阪神も愛でましょうね。
[f2.8、1/40秒、ISO125、24㎜]
『阪神タイガース THE MOVIE 2023 ―栄光のARE―』
なんちゅう映画や、
1/40秒でわけも分からず動いたのでブレてしまった。連写モードに慣れていない。
[f2.8、1/50秒、ISO125、24㎜]
明るさが確保できればブレは防げる。阪神のユニフォームは明るい。おめでとうございました。道頓堀を綺麗にしてフリーで飛び込ませたらええねんな。
[f2.2、1/30秒、ISO125、24㎜]
足を止めて構えてる分には、1/30秒でもブレなく撮れる。照明とかで明るいというのもあるが。屋内ではISOを400~800とかに上げとけばかなり安全だろう。
なんか岡田監督が出産で出てきた場面みたいで生々しいな、
■実写_夜7時の駅前
もっとガチ夜を撮ってみやう。真夜中の屋外の景色はどうかい。
暗い中をブログラムオートで手持ち撮りとか、フィルム時代の感覚で言うと無駄使い極まりなく、正気の沙汰じゃないのだが、困難な条件でも普通にこなしてしまう。えらいぞ。
[f2.5、1/30秒、ISO2500~5000、30㎜]
さすがにオートでも一気にISO感度を上げてきた。そして3枚目の写真は微妙に手ブレ。なぜ貴重な秒数を削ってF値に振ってしまうのか・・・速度上げてほしいんやけど。しかし綺麗にうまく撮るなあ。優秀さがうかがえる。そつなくこなす。
3枚目、ISO5000になるとさすがに描画がザラザラになってくる。拡大するとわかるね。
■実写_路上のスナップ(照明あり)
しょうもないもんを撮るぞ。この世のほとんどのものはしょうもないのだ。自民党も先進国も何も信じられないこんな時代じゃ、しょうもないもんを見つめて生きていくしかないと思わんかね。ふへっ。
[f1.8、1/30秒、ISO2000、24㎜]
サッとキマッたと思ったが思いっきりブレてた。これ液晶画面が良くなった弊害でもあるな、画面じゃわからん。
[f2.8、1/40秒、ISO5000、35㎜]
安定。ブレなく止められたが、描画がモヤってきた。これはジレンマですね。パキッとした像を得るのはさすがに真夜中では難しい。何やっても中途半端なのでは・・・いや、、
[f2.8、1/40秒、ISO1000、35㎜]
むちゃくちゃしょうもないもんを撮りましょう。昔はこんなのもフィルムで無駄撃ちしながら撮ったもんだ。写真が高級な貴族趣味になっちゃあいけねえ。有象無象の意味不明なものを掬わなければならんのだ。美。
[f2.8、1/40秒、ISO400、35㎜]
[f2.8、1/30秒、ISO125、35㎜]
[f1.8、1/30秒、ISO200、24㎜]
完全オートにするとISO感度が安定せず、手ブレ事故につながる。同じ時間内で撮ってるのにいきなりISO感度が桁一つ落ちるとかさすがにきつい。食パン(の写真)、同じものを撮ってるのにけっこうな明暗差になってしまった。スーモも明るすぎる。どうなってんの。
■実写_暗い公園
もっと過酷な被写体をさせましょう。夜のお仕事だよう。やや遠景をどう処理するのか。
[f1.8、1/8~1/10秒、ISO6400、24~36㎜]
1枚目だけ24㎜、あとは少しズーム伸ばして36㎜。暗すぎてさすがに速度が1/30秒を割ってきた。1/30秒は「一般的に手持ち撮影が可能な下限の秒数」とされていて、RX100M5Aはできるだけこの秒数を割らないように調整されているのだ。普段、ISOをオートにしてなかったので、RX100M3でもこの仕様だったかはよく分からない。
間近に強い光を放つ街灯があり、その光が干渉して、おかしなノイズになっている。こういうのをどう処理するかやね。
■実写_夜の道(歩きながら連写)
では最後はいつもの撮り方をしましょうね。歩きながらシャッター押しっぱなしにして適当にぶん回す。ノーファインダー。私のコンデジの使い方はスペックの無駄遣いと言われています。メーカーの開発部門にあやまれ。
[f1.8~2、1/25~1/30秒、ISO1250~2500、24㎜]
シャッター全押し、強制的に常時AF合焦+シャッター切りながら歩き進む行為。写進と呼びます。暴力でしかない。実用性もない。
わりと街灯が明るいのでISO感度が稼げていますね。シャッター速度も高い。ピントは合ったり外れたり。AFに仕事させたり仕事奪ったりで実に暴力的。AF精度がもっと高かったらどうなってた?
[f3.2、1/20~1/25秒、ISO6400、32㎜]
荒々しく暴力的に撮ってるようで、露出設定としては安定しているという謎の矛盾。f値が意外と高い。ちゃんと立ち止まって撮れば安定したカットになるのでは。そんなことする意味ないけどね。むしろ手をグンッて動かしてブレを誘発させて行為性をどんどん盛り込んでいかないと勿体ない。優秀なコンデジ(パソコン)に、わけのわからないものを撮らせるには?
■実写_夜の道(ラスト連写、地を這う)
ラストです。よりわけのわからんものを撮らせましょう。カオスの呼吸をコンデジに覚えさせるのだ。身体性とはブレである。そんなことばっかやってるからコンデジ壊してしまうんや。
[f3.2、1/8~1/13秒、ISO6400、32㎜]
1/10秒前後でアレアレにすると行為性が強く出て、わけがわからなくて良いですね。そういうのでいいすよ。夜道もかなり暗いのでこの明るさをキープしてるのは偉い。連写モードでシャッターボタン押しっ放しにしておけば強引に撮り続けることができるので、そこはRX100Mシリーズの良いところ。ISO6400は高感度フィルムぽい荒々しさがあります。
いかに優等生的な高性能さに負荷をかけて、予測外の像を吐き出させるか? まあそんなことしても画像に使い道がないんで、壊さない程度にやりましょう。
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以上で「SONY RX100M5A」使用レポでした。何がわかるんやこれ。
今のところ、安定感の非常に高い優秀な機体であるという印象、かつ、「RX100M3」の完全上位互換です。電源オンの起動と、AF合焦が格段に速くなりました。ひゃっほい。
( ´ - ` ) 完。