【写真展】R2.2/8「OLD NEW1」@BEATS GALLERY、「我が心のレンズ」@solaris
大阪の2つのグループ展を巡回。どちらもオールドレンズやフィルム作品好きな方々の集まりですよ。シャーッ。
シャーッ。
◆BEATS GALLERY
まず江之子島、江戸堀西にある「BEATS GALLERY」へ。
大阪の地理認識ってキタとミナミと天保山と京橋という市内十字架は描けてもその間が全部抜け落ちている、抜け落ちておるわけですが! あれです、中之島の最西端、阪神高速3号線の通ってるとこやね。はい。
ギャラリー名前はつねづね、実に常々、DMやSNS等でお聞き(お見み)していたが、なかなか来る機会がなく、今回が初どす。くぁあ。
古い雑居ビルの2階。
うおっ急。
展示「OLD NEW1」(【会期】2020.1/29~2/9)
メンバー+αの15名で展開。会場はわりと広め。それだけの人数が展示していても窮屈さがない。
メンバーによる共同運営の形式をとっています。メンバーのお一人、ひるたオブジョイトイさんという妙齢の婦人、うそです、人生の先輩にあたるおじ様と知己ってまして、訪れた次第のす。いやあ広いなあ。
全体の撮影ならOKとのことで、ふかんで。
それぞれに使用するオールドレンズの名称を掲示しているが、レンズの個性よりもそれぞれの作家の作風が前傾化していて、インスタ勢と逆の現象です。作家の方が強い。
レンズで撮ってるんじゃなくてそれぞれの作者の写筋力で撮ってる。
みなさん作風は、町の猥雑感や廃れを好んで撮っていて、懐かしい感じ。90年代くらいまでの写真の空気というか。去り行くもの、滅びゆくもの、記憶と混在してゆくものと写真は相性が良いのかも。
あっ滅びだ。鉢植えがありました。鄙びていた。いいですなあほろびましょう。
もう一つギャラリースペース「コビーツ」があり、そちらはメンバーの居場所となっている。奥は大人の部室的な。壁面でメンバーが個展を展開中。
Ryoichi Tsukada「Hawaiiwan Islands」
2019年11月にハワイ、2020年1月に台湾に旅行。その両者を合わせて「ハワイワン」。旅先の写真だが、旅情ではなく、未知の色彩や形態との遭遇に着目している。
色彩も、旅先の情感より未知のものに向けられていて、ストレートなのか、幻想なのかは交錯している。赤外線写真も用い、現像やレタッチ時に色温度を触ることで色が乗ってくるようだ。これにより架空の島国の風景が生成する。
「いよいよお金がなくなってきたので」と、作品プリントだけでなくガチャの景品を小売りしていた。現地のお土産ですかと聞くと、手元でダブったものであって、デジモンなどであった。ウシジマくんは熱い。
◆? 共振異空間住居阿波座ハウス
BEATS GALLERYから阿波座駅に戻ろうとして、路地の前に立てられた立ち入り禁止のバーの向こう、大量にガラクタ?が積み上げられているのを見てしまった。なんだなんだ。
( ´ - ` ) 宗教ですか? 信仰ですか?
これはやばい、関わったら追い掛けられるアレですかね、なんすかね、
( ´ - ` ) 「あけ
おめ」
せやな。
店か・・・。店ですよね・・・。
ずっと誰かがめっちゃこっち見てる。誰か、誰かが... と思いながら近づいていったが、平面と化した元人間でした。こわいよー。
ここ何? 飲食店兼ライブハウスという感じがする。内部が想像できない。
うちの近所のおっさんがこんな感じで廃材収集しまくってたので、10年ほど前に死んだ際には遺族がクソ大変な思いをしてはりました。これライブハウスとかだったらいいですよね。ふうー、。
◆Solaris
いつもお馴染み、心斎橋のソラリス。こちらもフィルム写真サークル16名「フィルムで撮ったらレンズで焼く会」によるグループ展「我が心のレンズ」展(【会期】2020.1/28~2/9)が開催。
年1回で展示してはるとのこと。フィルム写真の鑑賞はモニターではだめですね、現物でないとだめ。
フィルム良いんですけどね。私が情緒に走るとしんでしまうので、しません。
フィルム市場とデジタル市場が完全に分離されて、両方どっちもニーズが確立されますように。
と思ってたら
「フィルムを使うとデジタルの良さが、デジタルを使うとフィルムの良さがわかるように、お互いのいいところを理解し、それぞれを代用品のない選択肢として使い続けたいと考えています。」
/(^o^)\
/(^o^)\ そういうこと
なんすよ!!!
パーン(ひざをうつ音)
だいたい「美味しんぼ」で主人公の外野が喧嘩するのってこういうローカルな「どっちが正義か」話だったような。現代の新聞社はああいう経費・予算の使い方をしませんので山岡さんは絶滅し、正義をめぐる闘争が終わらなくなりました。完。
同じ「フィルム」「フィルムカメラ」でも、BEATS GALLERY作家陣と全く志向、姿勢が違うのが面白いすね。
自身のスタイルを押し出して外界を染めていくか、外界を受け容れて・受け止めるか。私は後者ですね。筋力がないので。感光につとめます。しゅうう。
個人的にはやはりリコーGR1sやミノルタTC-1の作品があったのでテンションが↑↑↑です。フィルムは高級コンパクトにこそリアリティがありまして、なぜなら90年代が私の人格形成期であり、社会もメディアも表象の消費の踊り場でほろびながら踊っているという素晴らしい曲がり角で、リアリティのなさがリアルだったからです。はい。
オーナーの橋本さんと、先日の鈴木達朗×FUJIFILM「X100V」PR動画を巡る話題になり、「X100Vは良いカメラのような気がする」「正義で叩き合うのはよくないけどあの動画を出すのOK出したFUJIFILM社なに考えてんの」というあたりの話で落ち着きました。
マシで誰が社内で承認出したんですかね。普通の課長や部長だったらハンコ押さないと思うわよ。
等。
( ´ - ` ) たのしかったす。