nekoSLASH

ねこが超です。主に関西の写真・アート展示のレポート・私見を綴ります。

【写真展/KG+2020】【No.31】西村勇人『Lives』、【No.32】マルセレ・フェルベルネ『黒い水』@MATSUO MEGUMI+VOICE GALLERY pfs/w

【KG+】レポ。 VOICE GALLERY(ヴォイスギャラリー)の展示です。西村勇人『Lives』の、科学的見地から生命へアプローチするスタンスが興味深い。科学しましょう。

 

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【会期】2020.9/18~10/4(西村勇人)、~10/18(マルセレ・フェルベルネ) 

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【写真展/KG+2020】【No.20】鈴木崇『Quiet Riot』@メディアショップギャラリー

会場入口のステートメントを読もう。『本展覧会は、トポロジー位相幾何学)の考え方に着想を得て制作した作品や、別のテーマで制作した作品を、実験的にモンタージュもしくはブリコラージュした展覧会です。』

 

本作は目には見えず、日常的感性では想像も困難な数的理論のモデルに対し、それらを連想させる野生のトポロジーを写真的に採取して見せた場であり、また展示自体がトポロジー的な柔軟性によって構成されている場であると言えるだろう。

 

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【会期】2020.9/14~10/4

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【写真展/KG+2020】【No.37】「galleryMain archive project #1」、【No.34】三宅章介『切妻屋根の痕跡のための類型学Ⅲ/LIVE』@Lumen gallery

KYOTOGRAPHIEサテライト展示【KG+】、京阪五条近くの同じ建物内で隣接するギャラリー:「galleryMain」(ギャラリーメイン)と「Lumen gallery」(ルーメンギャラリー)の2ヶ所をレポ。

ギャラリーメインは取り扱い作家らのアーカイブ展だが、美しい作品だけでなく、写真自体に対する考察、実験的な作品を積極的に展開している点が面白かった。

ルーメンでは、空間全体を暗室と化したような展示で、終わりのない感光が続いていた。 

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(galleryMain 展示会場より) 

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【写真展/KG】KYOTOGRAPHIE 2020(アソシエイテッド・プログラム)⑪大垣書店、⑫加賀谷雅道『放射線像/Autoradiographー放射能を可視化するー』、⑬瀧本幹也『CHAOS 2020』『LAND SPACE 2020』

「KYOTOGRAPHIE」本プログラムとは別枠、コラボ企画の位置付けで「アソシエイテッド・プログラム」 が3つ展開されている。

うち2ヵ所(立命館大学国際平和ミュージアム妙満寺)は中心街からかなり遠いので、行けずに見送った人も多いのではないだろうか。

 

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(【写真】瀧本幹也『LAND SPACE 2020』より / 会期は各展示で異なる) 

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【写真展/KG+2020】@五条坂京焼登り窯_【No.S4】新レイヤ『擬態と変容』、【No.39】荒川弘之『CONCEPTUAL FLAME』、【No.40】ダン・ベイリー『DISPOSABLES』

「KYOTOGRAPHIE 2020」サテライト展示・【KG+】レポ。

ちょっと変わったところで、清水寺へ続く道のふもとあたりの五条坂京焼登り窯」です。やきものを焼く窯があり、そこが【KG+】会場になっています。巨大な窯を取り巻く通路や部屋を用いた、なかなかワイルドな環境での写真展示です。

 

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(新レイヤ『擬態と変容』より)

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【写真展/KG】KYOTOGRAPHIE 2020(4)_⑨マリー・リエス『二つの世界を繋ぐ橋の物語』、⑩a~d_甲斐扶佐義『鴨川逍遥』

KYOTOGRAPHIE2020、本体プログラムのレポはこれでラスト。

⑨マリー・リエスはどの会場からも離れた大徳寺付近にあり、少し回りづらいが、写真を「手で」視ることを試みた、新しい形の展示だ。⑩甲斐扶佐義の展示は出町柳に3ヵ所、JR京都駅ビルに1ヵ所と分散しながら、京都の過去を振り返る。 

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【写真展/KG】KYOTOGRAPHIE 2020(3)_⑥外山亮介『導光』、⑦ピエール=エリィ・ド・ピブラック『In Situ』、⑧-a,b_オマー・ヴィクター・ディオプ『Diaspora』『MASU MASU MASUGATA』

KYOTOGRAPHIE2020・本体プログラムのレポ(3)。 

建仁寺・両足院の【No.⑥】外山亮介『導光』、京都府庁の【No.⑦】ピエール=エリィ・ド・ピブラック『In Situ』と【No.⑧a】オマー・ヴィクター・ディオプ『Diaspora』、そして同じくディオプで【No.⑧b】出町桝形商店街の『MASU MASU MASUGATA』をレポートです。

 

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 【会期/KG本体プログラム】2020.9/19(土)~10/18(日) 

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【写真展/KG】KYOTOGRAPHIE 2020(2)_④福島あつし『弁当 is Ready』、⑤マリアン・ティーウェン『Destroyed House』@伊藤佑 町家

KYOTOGRAPHIE2020・本体プログラムのレポ。

「伊藤佑 町家」という5軒連なった長屋で展開された、福島あつし、マリアン・ティーウェン2名の展示をレポート。一方は日本の独居老人のドキュメンタリーと関係性、一方は「建築」の破壊と彫刻への転化(インスタレーションあり)という、ジャンルを大きく越えた展示が同じ長屋の中で繰り広げられていた。

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 【会期/KG本体プログラム】2020.9/19(土)~10/18(日)

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【写真展/KG+2020】【No.54】『踊り場と耕作』@ホテルアンテルーム京都(加納俊輔、澤田華、高橋耕平、多和田有希、堀井ヒロツグ、水木塁、麥生田兵吾)

泊まれるアート空間「アンテルーム」は、エントランスから入って真正面にギャラリースペースがあり、毎年のようにKYOTOGRAPHIEサテライト展示「KG+」 の会場になっている。実力ある若手作家が複数名紹介される。一人ずつの点数は少ないながら、注目すべき作家を確認できるのがありがたい。

 

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【会期】2020.9/14(月)~10/18(土)

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【写真展/KG+2020】【No.62】node hotel、【No.45】野口家住宅・花洛庵(マーガレット・ランシンク)

KYOTOGRAPHIEサテライト展示「KG+」を回ります。node hotelでは、複数の著名な作家らの作品があり、一方で「野口家住宅・花洛庵」は伝統的な京町家の空間が素晴らしい。

 

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(花洛庵より)

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【写真展/KG+2020】(烏丸御池~烏丸四条)【No.52】八木夕菜、【No.44】スーサム・ライ(黎雪沁)、【No.43】逢坂憲吾、【No.55】四方伸季、【No.27】横山隆平

KYOTOGRAPHIE 2020・サテライト展示「KG+」、今回はNo.1~62と、S1~S5までの計67プログラムが展開している。

( ゚q ゚ ) どうやって回ろう

 

R2.9/26(土)で回った烏丸御池~烏丸四条あたりの展示:八木夕菜、スーサム・ライ、逢坂憲吾、四方伸季、横山隆平の展示をレポです。

 

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横山隆平『WALL stanza』より

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【写真イベント】R2.9/21_THE BACKYARD_PITCH GRANT 最終公開審査 @将軍塚青龍殿

2020.9/21(月)、ドキュメンタリー写真家・岡原功祐氏の主催する「PITCH GRANT」(ピッチ=プレゼン、グラント=助成金最終公開審査が催された。

1次審査を突破した10名の作家が一般参加のオーディエンスに対してプレゼンを行い、オーディエンスが投じた票を集計し、上位2名が10万円ずつ助成金を受ける仕組みだ。

 

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投票で選ばれた栄えある2名は、横山佳奈恵『Unbreakable Egg』豊田有希『あめつちのことづて』に決しました。おめでとうございました。

 

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