【ART】北アルプス国際芸術祭2017_ジェームズ・タップスコット「Arc Zero」
昨年は「あいちトリエンナーレ」でバタバタしていましたが、このH29.6/4~7/30はなんと信州・信濃大町で「北アルプス国際芸術祭2017」です。ありそうでなかった、アルプスのお膝元でのアートイベント。
元々、登山をしていた私にとっては、信濃大町は登山の起点として重要な場所でありつつも、宿泊はすれどほぼほぼ通過点みたいな扱いだったので、腰を据えて土地に向き合うというのは初。
土地勘もないので、レンタカーをぐるぐるし、適当に立ち寄ります。適当に作品へ行ったのですが、
○ジェームズ・タップスコット「Arc Zero」
聖域のようだ。うっとりしますね。
かなりうっとりして、仲間内でも変な高揚感があったので、滞在中2回行きました。ありがたや。
7/15(土)
勢いよく車を乗りつけたものの、駐車場があることに気付かず、農家さんの敷地ぽいところに停めたりして混乱します。ジェームズ・タップスコット。
賑わってますな。ここ農道なんだと思うが観光客が目立つ。
この作家さんは初めて聞く名だが、私となんと同い年である。PC叩きながら職場で冴えぬ変わらぬ日々を送っていたらいつのまにか同年代が世界的に活躍していましたという話ってよくあるよね。
人の背の倍ぐらいありそうな輪。メンテ中で上の方が光りません。
鬱蒼とした森の中で、輪が輝き、一定間隔で白く光る霧を噴き出す。森とその先の神社に通じる小道は、聖域と化しました。観ていて飽きません。蚊が来ます。やだあ。
ああ観ていて涼しい。目が美味しい。しゅうう。
標高が700m以上もある高地だというのに、それにも関わらずこの日はとてつもなく暑かった。癒されます。癒されるのは嫌いなんだが、暑さに関しては別。
信州の森にミストが加わると、ただ事ではない感じがします。森に深みが増す。
反対側、神社の方から光輪を見る。
どちらから見ても聖域という雰囲気が濃厚で、日常ステージのウラ面へ意図的に踏み込める実感があります。わあい。認知がゆがむぜ。
仏崎観音寺。なんだこのSF的な屋根の構造は。
全てのものが鄙びていてとてもいい時間間隔。
やさぐれた中二病の方が、夏休みを契機に深刻化して、刃物片手に荒んでいるわけではありません。この土地に古くから伝わる竜伝説の主人公です。母親が竜だということで、まんが・日本昔話のオープニングで登場する例の竜と子供のモデルだと言われています。
神社の裏手には非常に傾斜の強烈な階段があり、電磁バリアで保護されていました。これを突破できるようになると恐らく禁断の武器とかが手に入ります。
○7/16(日)
仲間と合流後、再び作品を観にいきました。好き過ぎ説。
そう、なにか惹かれます。光に誘われて。
異界とこっちの世界とをたやすく繋いで行き来させてくれる装置。
この日はモデルさん登用でイメージカットの撮影が行われていました。
大きなコロボックルがいるなあと思ったら身内でした。
仲間と別れて、めいめい宿で支度をしたらまた夕食で合流しようねと言っていましたが、雨が降っているし、行くところもないので、結局仲間の宿の前で待機するというよく分からない〆になりました。芸術祭はなんと17時で作品鑑賞が終了になるのです。うわあ行くところないじゃん。雨も終わりません。ざあ。