nekoSLASH

ねこが超です。主に関西の写真・アート展示のレポート・私見を綴ります。

【写真展】R3.4/16~5/5_横山佳奈恵「Unbreakable Egg」@DELTA

青い宇宙空間に漂う惑星か、口のない陶器か。それは、たまご。養鶏場で生み出されながら、見える形で市場に出回らなかった卵――「破卵」(ハラン)の個性と生命力が、実物と共に示される。 

 

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 【会期】2021.4/16(木)~5/5(水)

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【写真表現大学・Eスクール】R3.4/6-4/11_2020年度 修了制作展 @同時代ギャラリー

私の母校「大阪国際メディア図書館」のスクール「写真表現大学」(写真)と「Eスクール」(映像・サウンド)の修了展です。合計48作品がリストアップ(作者の重複あり)。

今回はもう私、卒業してますので出展はありませんがみなさんどうしてますかね回。こないだ卒業したOBがさっそく部活を見に来やがったよ的なアレをお楽しみください。

 

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【会期】2021.4/6(火)~4/11(日)

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【ART】R3.4/10_「ピピロッティ・リスト あなたの眼はわたしの島」@京都国立近代美術館

体当たりで触れて歩いて観る展示、ピピロッティ・リスト回顧展。美術館3Fの全室にカーペットが敷かれ、一つの繋がった空間としていて、鑑賞者は靴を脱いで、カーテンで区切られたセクションを巡る。それはリストの映像作品の中へ入り込んだような体験である。

その世界観は「女性」「フェミニズム」の枠組みを軽々と超えていて、性そのものや、地球・自然と人間との関わりなど、命について広く物語る。

 

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【会期】2021.4/6(火)~6/13(日)

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【写真展】R3.3/26~4/24_栗棟美里「あなたはこの世界にいるかもしれない。もしくはいないかもしれない。」@TEZUKAYAMA GALLERY

リアルよりも、液晶画面に映る容姿と仕草がリアル、オンラインでの意志疎通がリアル。そして圧倒的に不確かで。そんな時代の虚実を鮮やかに突く作品だ。

 

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【会期】2021.3/26(金)~4/24(土)

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【写真展】R3.3月_赤鹿麻耶「ときめきのテレパシー」@ホテル アンテルーム京都

アートホテルとして有名なアンテルーム京都のギャラリースペースで、2ヶ月にわたって写真家・赤鹿麻耶の企画展が催された。アンテルームはいつもKYOTOGRAPHIEの時期にはサテライト企画「KG+」に参加し、新進気鋭の写真・現代アートの作家を展開してきたが、KG会期外にも写真を扱ってくれるのはとても嬉しい。

本展示『ときめきのテレパシー』は、赤鹿麻耶がこれまでに取り組んできた各種シリーズから写真をセレクトし直したもので、会期を2つに分け、展示を入れ替えて展開される。

それは「夢」の世界なのか、現実なのか。

 

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【会期】(前編)2021.2/25(木)~3/22(月)

    (後編)2021.3/24(水)~4/19(月)

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【写真展】R3.3月_岩波友紀「紡ぎ音」@入江泰吉記念奈良市写真美術館

2011年3月11日の東日本大震災以降、被災地で催された多数の「祭り」を追ったドキュメンタリー作品。祭りは地域住民にとって、なくてはならないものだった。人物だけでなく、風景だけでもなく、その両方が写された写真群によって、「被災」と「復興」の狭間にある東北を見た思いがする。

「祭り」はその中に生きる人々に繋がりを生み、生命力をもたらす。

 

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【会期】2021.2/20(土)~3/28(日)

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【写真展】R3.3/19~3/29_京都芸術大学 写真・映像コース選抜展「MUTANT(S) on POST/PHOTOGRAPHY 写真は変成する」

京都芸術大学の写真・映像コースに在籍する17名が展示、教授の後藤繁雄、専任講師・作家の多和田有希がキュレーションを担当。「写真」を拡張させた変成体を繰り出し、「現在」のカオティックな状況を捉えようと試みていた。個人的に大好物な趣向。こういう企画はどんどんやるべきだ。やりましょう。

 

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【会期】2021.3/19(金)~3/29(月)

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【写真展】R3.3/20_「さよなら壹燈舎、また逢いましょう smile&smile」@PhotoGallery 壹燈舎

関西の写真系ギャラリーが3/21(日)、また一つ幕を閉じた。最後の展示はゆかりのある約60名によるグループ展。

2009年の開廊以来、毎週のように展示を催し続けてきた場である。ただ、HPには「一旦閉廊します」「近い機会に、必ずお会いしましょう」とあり、今後また再開される意思を込めたメッセージが掲げられている。

 

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【会期】2021.3/17(水)~3/21(日)

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【写真展】R3.3_「永遠のソール・ライター」@美術館「えき」KYOTO

新型コロナ流行の影響によって1年延期された、ソール・ライターの展示である。絵画のように美しいカラーのスナップ作品のほかに、リバーサルのスライドショー、セルフポートレイト、そして重要な二人の女性:妹のデボラとパートナーのソームズ・バントリーの写真が特集され、2017年の展示からさらに人生に踏み込んだものとなっていた。

 

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【会期】2021.2/13(土)~3/28(日)

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【写真展&トークショー】R3.3/12~3/23_田凱「Temperate Landscape」(トーク:川崎祐) @gallery 176

東京の「TOTEM POLE PHOTO GALLERY」との4回目となる交流展として、田凱(デンガイ)が大阪・服部天神の「gallery 176」にて、個展とトークショーを行った。 

トークは写真家・川崎祐(かわさき ゆう)が対談相手を務めたが、同じく「風景」を扱う作家として議論は深まり、「郊外」というものへの熟考を促すものとなった。

 

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【会期】2021.3/12(金)~3/23(火)

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【ART】R3.3/20_「OPEN STUDIO 結から始まる起承転」@SSK(Super Studio Kitakagaya)

 現代美術の作家さんが13人入居して制作している空間「Super Studio Kitakagaya(SSK)」のオープンスタジオ企画。創作の現場は、ギャラリーで完成された作品を観るのとは全く違った体験になりました。

  

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【会期】2021.3/5~3/21

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【写真展】R3.3/20_和田マサ子「朱夏の果」@ニコンプラザ大阪 THE GALLERY

だんだんと季節が回って暖かくなってきたが、本作は濃厚な暑さが立ち込める夏が舞台である。

ひと夏で3人もの別れを経験した作者は、自然の豊かな地で、人の生きる現世とは異なるものたちにしきりに眼を向けている。それは即物性からのシュールさへと結び付いていた。

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【会期】2021.3/18(木)~3/24(水)

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