nekoSLASH

ねこが超です。主に関西の写真・アート展示のレポート・私見を綴ります。

【写真展】R3.3/9_みまつひろゆき「Life speed」、駒﨑佳之「鹿の夢」@同時代ギャラリー

「大阪国際メディア図書館・写真表現大学」の在校生:みまつひろゆき、駒﨑佳之の二人によるダブル個展が、京都・三条の「同時代ギャラリー」で催された。二人は展示に合わせてそれぞれ写真集も発刊している。

また、トークライブ「生きるを写して」では、私が聞き手となって二人からテーマや制作工程について語ってもらい、自己の人生観、生命観から写真を撮り、発表することの意味について考える時間を共有した。

 

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【会期】2021.3/9(火)~3/14(日)

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【写真展】第45回木村伊兵衛写真賞 受賞作品展 片山真理・横田大輔 @ニコンプラザ大阪 THE GALLERY

2020年3月半ばに木村伊兵衛写真賞・受賞の発表があってから、本来なら約1カ月後に展示が催されるところ、新型コロナ禍に見舞われて授賞式は中止、展示は無期限延期となっていた。

一年越しでお目見えしたのは、片山真理・横田大輔の二人展という形態だった。コンパクトな展示室で二人の活動を振り返る。

 

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【会期】2021.2/25(木)~3/10(水)

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【写真展】R3.2/27_田中ヒロ「OOOFOO」@ギャラリー・ソラリス

溢れ出す食べ物の写真、読み方も分からないタイトル、されど絶妙なバランス感覚で構成された空間『OOOFOO』。Over Food ともToo Food とも呼びたくなる「食」の氾濫は、生きる力―食欲を音源としたハードコアやパンクの色覚的ライヴだ。

 

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【会期】2021.2/16(火)~2/28(日)

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【写真展】R3.2/22_岩本啓志「さえぎる風景」@ギャラリー白

大阪国際メディア図書館・写真表現大学の同窓生、岩本啓志氏の初の個展。2017年度の入学以来、「あべのハルカス」の見える風景を撮り続けてきた。雑多な下町の空に、真四角のビルだけが聳えている光景は、写真によって改めて異様さを見せる。

それはシュールレアリスムとの近接を感じさせる景色だ。

 

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【会期】2021.2/22(月)~2/27(土)

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【写真展】R3.2/14_マーク・ピアソン フォトコレクション展「忘却の彼方へ ― 日本写真の黎明期から現在まで」第1章・日常生活 1850-1985@奈良市写真美術館

禅フォトギャラリーのオーナー、マーク・ピアソンの2万点にも及ぶ膨大なコレクションから、3回にわたってコレクション展が催される。第1章は1850年から1985年まで、日本の「日常生活」に焦点を当てて多数の作品が紹介された。

 

( ´ ¬`) めちゃめちゃ多い。たいへんですよこれは。しかも半端じゃなく有名な写真家揃い。写真史の授業ですよこれ。えらいこっちゃな。

 

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【会期】2020.11/21(土)~2021.2/14(日)

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【写真展】R3.2/11_ビジュアルアーツ専門学校大阪・写真学科 @ビジュアルアーツギャラリー、ニコンプラザ大阪 THE GALLERY

ビジュアルアーツ専門学校大阪・写真学科のゼミ別成果発表展(写真作家選考展)と選抜作品展が、それぞれ、「ビジュアルアーツギャラリー」(梅田・堂島)と「ニコンプラザ大阪 THE GALLERY」(心斎橋)で開催された。それぞれで気になった作品をレポです。

 

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【会期】・ビジュアルアーツギャラリー_2021.2/7(土)~2/11(木)

 ・ニコンプラザ大阪_2021.2/11(木)~2/17(水)

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【展示】小原真史「イッツ・ア・スモールワールド:帝国の祭典と人間の展示」@京都伝統産業ミュージアム

 「KYOYO EXPERIMENT 京都国際舞台芸術祭 2021」の一環として催された企画。多数の資料を展示し、かつて帝国主義の時代、万国博覧会などの展示が持っていた支配的な視座の歴史を示す。

 

( ´ ¬`) 引き込まれてなかなか見終われなかった。。。

 

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【会期】2021.2/6(土)~2/28(日)

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【写真展&トークイベント】R3.1/17_勝又公仁彦・鈴木崇「Sync - eternal commons / ephemeral being -」@GOOD NATURE STATION

京都・四条河原町に2019年12月に開業した「GOOD NATURE STATION」・ホテル棟4Fのギャラリースペースにて、展示『Sync - eternal commons / ephemeral being -』が開催されている。写真家・勝又公仁彦と鈴木崇の二人が、タイトルの『Sync』に基づき、共に作品を展開する。

二人の作品の観賞と、1/17(日)に催されたトークの内容をレポートする。

 

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【会期】2021.1/14(木)~2/28(日) 

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【写真展】R2.12/28~R3.1/11_Kawatou(カワトウ)「MY KING IS ANALOG AGITATION」@galleryMain

会場の壁をずらりと埋めるのは空き地の写真群だ。場所も分からず、主たる眼前の対象もない。不在の風景ということになるが、しかしこれらの写真には多くのものが写っていて情報量はむしろプラス側にあるため、「不在」の語義とこの写真群が現わすものとは折り合わない。「ない」はずの場所を眼は何かあるものとして見てしまう。

 

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【会期】2020.12/28~2021.1/11(月)

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【ART】R2.12/4~R3.3/7_2020年度 第4回コレクション展(三島喜美代、中村裕太)@京都国立近代美術館

企画展「分離派建築会100年 建築は芸術か?」とほぼ同時期に開催されていたコレクション展の大部屋で、三島喜美代のコミカルかつ高クオリティな「割れる」新聞・雑誌、空き缶がごろごろと転がっていた。非クールなポップさが楽しい。

合わせて、「エデュケーショナル・スタディーズ」企画として中村裕太、安原理恵が石黒宗麿(いしぐろむねまろ)の陶片に触覚で向き合う仕組みを作る。

 

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【会期】2020.12/4(木)~3/7(日)

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【映画】セルゲイ・ロズニツァ<群衆>ドキュメンタリー3選_「粛清裁判」「アウステルリッツ」

カンヌ国際映画祭で二冠、近作10作品すべてが世界三大映画祭に選出されている日本未公開の鬼才』との紹介に押されて観に行った。

歴史、政治を下支えし、その原動力となる存在――「群衆」に目を向けた

 

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【写真展】R2.12/19_小池貴之「Домой ーシベリア鉄道ー」@galleryMain

美しく暗いモノクロフィルムでの旅写真。タイトルのロシア語「Домой」(ダモイ)「家へ・故郷へ」といった意味があり、単独で使われる時には「家・故郷に帰る」という意味を持つ。 

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【会期】2020.12/15(火)~12/20(日)

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