nekoSLASH

ねこが超です。主に関西の写真・アート展示のレポート・私見を綴ります。

【写真展】Anne-Sophie Guillet(アンソフィー・ギュエ)「INNER SELF」@POETIC SCAPE

【写真展】Anne-Sophie Guillet(アンソフィー・ギュエ)「INNER SELF」 @POETIC SCAPE

住宅街の中で陽光の射し込むギャラリーには、静かな力強さがあった。春の陽気の中で彼―彼女らは佇んでいた。何と呼べばよいか分からないその人たちの佇まいと眼差しは、静かにこちらの内側で跳ね返る。私はいつしか私自身を見ていた。 

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【写真展】第20回写真「1_WALL」@ガーディアン・ガーデン

35歳を超えると出られない、悲しみと嘆きの壁・ワンウォールです。昨今の社会、実年齢と精神年齢の相関なんて上下どちらもあってないようなものなので、見直しされるといいなあと指をくわえています。いますょ。さて、最終審査を待つ作家6名が、鮮やかな文体を見せてくれている。観よう。

 

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【写真集・イベント】東京アートブックフェア銀座エディション @銀座ソニーパーク

【写真集・イベント】東京アートブックフェア銀座エディション @銀座ソニーパーク

 目に毒なイベントが多いからTokyoはこまる。
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( ˆᴗˆ )アートブックフェアがあると聞いて写真仲間と流れ込む。目に毒な所へ来てしまった。また本が増えるのだなあ(白目)

 

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【写真展/トークショー】2019. 3/23(土) 野村恵子「山霊の庭 Otari - Pristine Peaks」@Kanzan Gallery

【写真展/トークショー】野村恵子「山霊の庭 Otari - Pristine Peaks」@Kanzan Gallery

2019. 3/23(土) 

作者は信州・長野県小谷村(おたりむら)にて2015年から約4年間をかけて撮影に取り組んだ。水、風、土、火の属性を宿した地で、人と自然に向き合い、写真集《山霊の庭 Otari - Pristine Peaks》(2018)にその成果が込められ、2019年・林忠彦賞を受賞した。今後、展示は更に展開していく。 

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【写真展】志賀理江子「ヒューマン・スプリング」@東京都写真美術館

【写真展】志賀理江子「ヒューマン・スプリング」@東京都写真美術館

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寄せては返す波のように写真の映像が押し寄せる。ニンゲンの営みと死、喪が交錯し、2つのサイと2つの個が鮮烈な色とともに現れては混ざり合ってまた消える。そしてその果てに、3つ目の「個」、共有された地霊のような個人の像が浮かび上がる。

 

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【写真展】熊谷聖司ゼミ_チェキを利用した実験的な試みのプロセスと表現の可能性を学ぶ修了写真展 @T.I.P-72Gallery

【写真展】熊谷聖司ゼミ_チェキを利用した実験的な試みのプロセスと表現の可能性を学ぶ修了写真展 @T.I.P-72Gallery

 

写真家・熊谷聖司のもとで、チェキ(Instax)を用いた写真表現の可能性を学んだ生徒17名による修了展。熊谷聖司「瞳を閉じて見る世界」展とは同じギャラリーでフロアを分けての同時開催となっている。

※なお、本企画は会期中に次々と作者が手を加え続けること(ライブ感)が推奨されたため、私が観てblogをしたためた時点と、会期最終段階とでは、相当に作品が変化していることを断っておく。観て比較できなかったことが残念です。

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【写真展&トークショー】熊谷聖司「瞳を閉じて見る世界」 @T.I.P-72gallery

【写真展&トークショー】熊谷聖司「瞳を閉じて見る世界」@T.I.P-72gallery 

チェキのワイドカメラで撮られた写真をもとに、「夢」の世界が現れた。展示に併せての作家トークショーでは、熊谷氏、72galleryディレクター・鈴木雄二氏に加えて私自身も参加し、この独特な世界をどう現したかの一端をお聴きした。 

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【写真展】河合止揚「大阪」(平成×大阪×写真/ソラリス企画展)@Solaris

【写真展】河合止揚「大阪」(平成×大阪×写真/ソラリス企画展)@Solaris

建築写真家の眼で、大阪の各所の「いま」をモノクロームで捉えた写真展。見たことのある場所と地名が豊富に登場する。この先、風景は変わってしまうか、否か。

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【写真展】越沼玲子「古くからある山道」@大阪ニコンサロン

【写真展】越沼玲子「古くからある山道」@大阪ニコンサロン

奈良県春日大社の東の奥には春日山原始林が広がる。1100年以上昔の平安時代から、聖域として狩猟・伐採が禁じられてきた。山は、深く豊かな自然を湛えるとともに、人々の仏教信仰の場でもあった。

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【写真展/トークショー】吉田亮人「写真家がハンドメイドで写真集を作り、一度燃やしてから出版しなおし、売り歩いた話」@誠光社(京都・丸太町)

【写真展/トークショー】吉田亮人「写真家がハンドメイドで写真集を作り、一度燃やしてから出版しなおし、売り歩いた話」@誠光社(京都・丸太町)

2019.3/16(土)

2017年・KYOTOGRAPHIEに《Falling Leaves》(後の展示・写真集ではタイトル《The Absence of Two》へ)を出展して広く知られるところとなった写真家・吉田亮人氏が、ハンドメイドで写真集を作り、自ら手売りすることの想いについて語った。トークを聴くこと自体が、作品を鑑賞しているような、不思議なひと時であった。

 

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【写真表現大学】2018年度 修了制作展 作品レビュー(研究ゼミ生)

私の通う「写真表現大学」(大阪国際メディア図書館)の2018年度・修了制作展が開催中である。こちらの投稿では、研究ゼミ生(基本的に2年目以降の生徒)を特集する。 

 

【会期】2019.3/12(火)~3/17(日) / 【時間】12:00~19:00(最終日は17時まで)

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