nekoSLASH

ねこが超です。主に関西の写真・アート展示のレポート・私見を綴ります。

【写真展】R4.4/8~5/8「KG+SELECT 2022」(後編:A5~A8_飯田夏生実、西村楓、松村和彦、アンナ・ベディンスカ)@くろちく万蔵ビル

「KYOTOGRAPHIE」サテライト展示プログラム「KG+SELECT」・展示8名のうち、残り4名のレポ続編です。意図したわけではないが3名がモノクロ作品なので妙に黒くて暗い記事になってしまった ('o' ) 

ドキュメンタリー色が強く、作者自身と取材対象者の内面の掘り下げが深い分、シリアスさを保ちながら、手に取りやすく、見て回りやすい展示方法を工夫し、鑑賞者の関心のスイッチをうまく押す形態がとられていた。

 

【会期】R4.4/8~5/8(KG本体と同じ)

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【写真展】R4.4/8~5/8「KG+SELECT 2022」(前編:A1~A4_王露、高杉記子、林煜涵、岩波友紀)@くろちく万蔵ビル

「KYOTOGRAPHIE」本体プログラムがゴージャスな空間表現の「写真祭」なら、同時開催プログラム「KG+SELECT」は今が旬の、階段を駆け上がろうとしている写真作家らの闘技場。むしろこっちの方が「写真作品」の実直な現在形を示しており、二つは対の、不可分のプログラムだと毎年実感している。

今年は8名の作家が登場。2回に分けて4名ずつレポします。

 

【会期】R4.4/8~5/8(KG本体と同じ)

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【KYOTOGRAPHIE 2022】R4.4/9~5/8_10個の本体プログラム全体を通じて

10周年を迎えた「京都国際写真祭・KYOTOGRAPHIE 2022」、今回はテーマタイトル「ONE」を掲げ、いつもと変わらず多彩で多様な写真表現を、様々な建築空間をふんだんに用いて展開している。

本稿では、会期1日前に催されたプレス内覧会の様子を元に、KYOTOGRAPHIE本体・全10プログラムの概要を独自解釈を交えてお送りする。

 

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【会期】R4.4/9~5/8

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【写真展】galleryMain × gallery 176 交流展「都市風景(アーバンランドスケープ)」_布垣昌邦「洛中洛外観察日記『03_19』」× カワトウ「スーパーメロンショートケーキ」

2022年3月、京都・五条のgalleryMainと、大阪・服部天神のgallery 176とで交流展が催された。両ギャラリーの作家が会場をチェンジして展示を行う企画だ。共通テーマとして「都市風景(アーバンランドスケープ)」が掲げられた。

布垣昌邦「洛中洛外観察日記『03_19』」と、カワトウ「スーパーメロンショートケーキ」の2つの展示をレポートする。

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【会期】布垣昌邦:R4.3/10~3/20 / カワトウ:R4.3/26~4/5

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【写真展】R4.3/15~3/27 豊中市立市民ギャラリー特別企画 現在・過去・未来「浪花 北摂 写真散歩」

2022年3月、大阪・豊中(服部天神)の複数のギャラリーが連動して大阪・北摂に関するスナップ写真の展示が催された。うち、豊中市立市民ギャラリーでは「浪花 北摂 写真散歩」展が催され、北井一夫の作品「新世界物語」を中心に「gallery 176」メンバーなど12名の写真家が参加し、様々なスナップ作品が一堂に会した。

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【会期】R4.3/15~3/27

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【ART(概論)】R3.10/16~R4.3/13 「ぎこちない会話への対応策 第三波フェミニズムの視点で」(ゲストキュレーター:長島有里枝)@金沢21世紀美術館

金沢21世紀美術館で同時開催された2つのフェミニズム関連展示のうち、写真家・長島有里枝がゲストキュレーターとして関わった『ぎこちない会話への対応策 第三波フェミニズムの視点で』について鑑賞レポ。

とはいえ、私がフェミニズムに全く無知であることに加え、いつものように個別の作品紹介をしても展示の意図や性格がすんなり理解できる構造ではなかったため、まず図録を紐解き、長島の言葉などからその意図などを読み解いていきたい。

 

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【会期】R3.10/16~R4.3/13

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【ART】R4.3/5~3/13 ARTISTS' FAIR KYOTO 2022 @清水寺(ヤノベケンジ、Yotta、宮島達男、椿昇、名和晃平、等)

京都の清水寺で、横たわって幼児の声で呟く巨大こけし、スタイリッシュでメタリックな近未来的巨大狛犬! スーツ姿のおじさんが無限に9カウントと海水息止めを繰り返す! 絵画!彫刻!猫!心臓!遅延する風景! 祭りだ!京都だ!そしてアートだ!わああ。

 

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【会期】R4.3/5~3/13

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【学生】R4.2/1~3/1 ビジュアルアーツ専門学校大阪 写真学科認定制作展「VISUAL ARTS SHOWCASE」(クリエイティブフォト専攻)

2年間の学びで得た技術や世界観を発表する修了制作展。多数のクラスが交代で展示をしていくが、私が見たのは「クリエイティブフォト専攻」である。

年齢層の若さもあって、従来だと身近な日常や心象、あるいはストリート・都市景のスナップ写真が主だったが、今回は家族やインスタレーション的な壁面コラージュなど、ジャンルのバリエーションが広がっていた。

 

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【会期】2/1~3/1(1週間ごとに各専攻ゼミが交代して展示)

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【ART】R4.2/2~3/21_ 大阪中之島美術館 開館記念 超コレクション展 99のものがたり(写真の展示品)

1983年の構想から約40年を経てオープンとなった大阪市の美術館。開館記念のコレクション展が約1ヵ月半ほど催された。膨大な内容のうち、写真展示を中心に紹介する。

大阪の前衛(新興)写真の歴史はいいぞ。

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【会期】R4.2/2~3/21

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【写真展】R4.2/11~2/27 佐伯慎亮「AWAJIMAN」@POL

アワジマン、つまり「淡路人」である。本作は、一家が淡路島に移り住んでからの3年間を写したもので、妻、3人の子供、愛犬の6人家族が自然溢れる新天地で繰り広げる、唯一無二の日々が写っている。

 

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【会期】R4.2/11~2/27(当初2/23までだったが、延長された)

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【ART】R4.1/28~2/13_Study:大阪関西国際芸術祭2022 @船場エクセルビル(4F、5F、6F)

大阪万博2025に向けて、世界最大級アートフェスの開催可能性をさぐるスタディ/展示イベント「Study:大阪関西国際芸術祭」船場エクセルビルの4~7階・残りを一気にレポします。

4階はポーランド作家陣による「記憶」や「繋がり」の作品、5階は日本人作家の紹介、6階は廃オフィス自体が生きた作品となる。

 

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