実行委員会と大阪府、主催者側と右翼団体との不穏な対立、間に立つ警察、そして相次ぐ脅迫と報道。もはや何の展示だったのか、展示の趣旨、作品の意味がそもそも何だったのか、色々と置き去りになっていて見失われていそうな「表現の不自由展」について、その展示内容を見ていきましょう。
(長くなりそうなので、天皇関連の作品でいったん切ります)
【会期】2021.7/16(金)~7/18(日)
続きを読む7/17(土)、「表現の不自由展かんさい」に行ってみたの巻。
入場のためには整理券をゲットしなければならず、どのぐらいの混雑になるか想定できなかったため、とりあえず早めに向かいました。ひー。
右翼的な方々と主催者側の方々とが車道を挟んでにらみ合い、拡声器バトルし、水色の警官隊と黒い警察車両が周囲を取り巻く中、よく分からんけど整理券を購入するまで並ぶという苦行。あつい。
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よいドキュメンタリー映画だった。
森山大道という写真界の生きるレジェンド。その歴史をサッと掴みつつ、現役として活動する「いま」を記録した、貴重なドキュメンタリーである。入り間口が広く、森山大道のことを全く知らない層にも開かれていた。
80歳を超えてなお現役写真家として街頭でスナップを撮り、欧米を虜にし、写真集を世に送り出す森山大道の姿は、大きくて深い。その姿は「写真」の故郷のような存在だと感じた。
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名だたる写真家のプリントを手掛けた職人による、 古き良き「幸せなスナップ」の系譜。被写体への愛情と丁寧なプリントが素敵だ。作品の評価とは別に、こういうスナップ写真と撮影がもっと愛されてもいいのになあと思ったりします。みんな動画だけじゃなく写真撮ろうず。
【会期】2021.6/16(水)~7/10(土)
続きを読む山内悠は多才だと思う。作風の幅だけでなく、会場の構成、各パートの並べ方やサイズのリズム感、題字の見せ方など、様々な要素がデザインとしても心地好く、モンゴルに対する共感の豊かさが溢れている。この共感を無限大に広げたところに認められる存在や時間の多様さを「惑星」と呼んでいるのだろう。無論、私はそれだけでは満たされないので、「惑星」の別の可能性を探った。
【会期】R3.4/3~7/4
続きを読む夢 × TOKYO × ダンス、ダンサーになりたいという夢を叶えるために上京して、夜のTOKYOに揉まれながら、逞しく成長してゆく少女の物語。が、想像以上に粗くいびつな、良さと悪さが極端な映画だった。
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