nekoSLASH

ねこが超です。主に関西の写真・アート展示のレポート・私見を綴ります。

【ART】「トラベラー まだ見ぬ地を踏むために」開館40周年記念展 @国立国際美術館(第一部)

【ART】「トラベラー まだ見ぬ地を踏むために」開館40周年記念展 @国立国際美術館(第一部)

 

 

H30.3/22(木)

 

ダンディなおっさんのフーフーが目印です。フーフーしてもらえるわけではないです。おっさんの目はなまめかしく、フー。魅力的ですが フー。要点はそこではないです。フー。

 

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【学生】2017年度 京都造形芸術大学(通信教育)卒業・修了制作展

H30.3/18(日)

昨年に引き続き、京都造形大に行ってきました。本体の方の展示は都合がつかず行けませんでしたが、通信のほうは写真仲間のみちえはんからお誘いを受けて、いそいそと。

  

( ´ - ` ) 叡山電鉄は風情があるなあ。 

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【写真表現大学】2017年度 修了制作展 作品レビュー(後編:人、コミュニティ)

【写真表現大学】2017年度 修了制作展 作品レビュー(後編:人、コミュニティ)

表大修了展レビュー後半は、人やコミュニティとの「つながり」 に眼を向けた作家の方々を特集します。

 

みんな誰かとつながっているんだ。つながりたいし

つながることからは逃げられないんだ。

 

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【写真表現大学】2017年度 修了制作展 作品レビュー(前編:総評&都市・風景)

【写真表現大学】2017年度 修了制作展 作品レビュー(前編:総評&都市・風景)

 

3/11(日)、写真表現大学・修了制作展の最終日に、生徒による作品プレゼンテーションと講師(畑先生、天野先生)による合評が行われました。

  

 

開会に際しての、畑先生の言葉を要約します。

昨年は「インスタ映え」という言葉が注目された1年だったが、それらは自己を飾り付けるファッション、アクセサリーのようなものである。一方、同じ写真でも「表現」はそれとは異なり、自己の内面や、社会との関わりをどう表すのかを問うものである。

この学校では「表現」のために必要な最低限の技術と、文字とのコラボレーションを通じてタイトルを考え、テーマ性を育んできた。

今年1年間取り組んできた中で、自身の作品について、タイトルとの関係など、この場でのプレゼンテーションを通じてもう一度考えていただきたい。

 

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【試論】UI化する都市 ― 東松照明「INTERFACE」が接続した先 ―

【試論】UI化する都市 ― 東松照明「INTERFACE」が接続した先 ―

 

私が自分自身でも解釈しきれないでいる、非常に断片的な写真の数々について、一つの「都市論」としての形に押し上げていく上で参照したのが、東松照明である。

「群写真」という手法だけでなく、「INTERFACE」シリーズで示された「境界(面)」という視座が、現代の都市へ接続する先を追いたい。

 

 

 東松照明は都市を語らなかった。

 

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【写真表現大学】2017年度修了制作展_「温帯の繁殖者」~神様はいない、溶ける都市~

【写真表現大学】2017年度修了制作展_「温帯の繁殖者」~神様はいない、溶ける都市~

 

表大の修了展が開催中です。(3/11(日)18時まで)

しかし恐らく、会場で最もよく分からなくて困惑するのが、私の作品かと思います。

なので、作者はいい歳をして、一体何を考えてこんなことをしているのか、簡単に揉んでおこうと思います。揉み。

 

ヴィーン ヴィーン。

人類の皆さん。こんにちは。こんばんは。都市です。

 

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【写真表現大学】2017年度修了制作展_3/6(火)初日・オープニングパーティ@同時代ギャラリー

【写真表現大学】2017年度修了制作展_3/6(火)初日・パーティ

 

「写真の学校、2年目も通ってるんすよ」とほうぼうに言い回っていたら、あっというまに冬の厳しい時期も過ぎ、花粉症の到来となり、早いもので、もう修了展になっていました。あれっ。速い。速いが。

 

速い。時の流れが速いですが。修了展を開催しています。

初日の3/6(火)はオープニングパーティーがありました。

 

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【ART―写真展】写真都市展―ウィリアム・クラインと22世紀を生きる写真家たち @21_21 DESIGN SIGHT

【ART―写真展】写真都市展―ウィリアム・クラインと22世紀を生きる写真家たち @21_21 DESIGN SIGHT

 

ウィリアム・クラインの撮った都市はかっこいいモノクロ写真だった。けれど、当時、1950~60年代には、モノクロフィルムしかなかった、だけだったのかもしれない。彼の中ではもしかしたら、もっと躍動とスピードと色彩が多重にびゅんびゅん行き交っていて、燃え盛る恒星のように炸裂していたのかも知れない。

 

本展示では、ウィリアム・クラインと、彼から「都市」のバトンを受け継いだ写真家を、空間インスタレーションとして展開。クラインの偉業も「都市のスナップ」とは言わない展示構成となっており、むしろ現代の作家達へ繋ぐために、都市を惑星規模で捉えた映像表現としています。結論、かっこいい。

 

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【ART-音】「聴覚と視覚のはざまで-恩田晃の実験室」 @VACANT

【ART-音】「聴覚と視覚のはざまで-恩田晃の実験室」 @VACANT

めずらしく音系のイベントに行きました。なんていうか形容し難いし言葉を超えた世界だったので説明はしません。

 

恩田晃(オンダアキ)というサウンドアーティストによる即興?の、音響演劇。ステージにちりばめられた無数の器具、機材を用いて、様々な「音」を出現させ、響かせます。

「音」が目と脳のあいだぐらいで結晶化したり、次第に植物のように生えては伸び、つながったり、ふっと途切れて闇に沈んだりした。不思議な体験でした。

 

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【ART-写真展】「Moving Plants」渡邊耕一 @資生堂ギャラリー

【ART-写真展】「Moving Plants」渡邊耕一 @資生堂ギャラリー

 

H30.2/24 

 

「イタドリ」という植物を追った写真家の写真展です。

 タデ科多年草植物、日本中どこにでも繁茂している「雑草」が、天下の資生堂ギャラリーで主役をつとめているという面白いことになっています。イタドリとは何なのか。銀座のど真ん中で雑草のことを想うのは新しい体験です。わあい。

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