R2.7/12(日)「写真表現大学」修了展・最終日です。搬入日と同じく、状況を記録しておきましょう。
記録するヒマもないぐらい一瞬で終わったんですけどね。なんでも終わりは儚い。
まず初手から、会場である三条商店街の奥の「同時代ギャラリー」に向かわず、いきなり反対方向、祇園四条から清水寺の南の方へ行きます。なんじゃそれは。登校拒否か。
それはですね、
全国有数の呪力を誇ると名高い「安井金比羅宮」があるのです。呪。ククク... 首元の呪印が疼くぜ...。 うそです。定期的に通うぞ。
碑をくぐります。くぐりました。
この、お札がめちゃくちゃに堆積している白いカタマリが石碑で、下部に狭い穴が開いており、迷える参拝客は行列をなし、1人ずつ穴をくぐって往復します。やると願いが叶う、中でも、「縁切り」に多大な効力があるということで、それはそれは、若い女性が特に連日並んでいます。きさまらは安井金比羅に並んでないでLINEとTwitterをアンインストールしろ。
さて、この穴を「くぐって往復する」動作ですが、これには、もう一度母胎から産まれ直すという意味があります。穴とか洞窟関係はそういう、母関連のメタファーが多いですね。父性はありがたくないのか、あまり聞きません。これ、くぐりすぎたらどうなるんでしょうか。人格がオカンと癒着しそうで怖い。
祈願も新型コロナ対策。密を避けましょう。
「コロナ撲滅」。端的かつパワフルな願い事だし、対象範囲も「日本及び世界各国」とめちゃくちゃ広いし、個人的には今年度の祈願グランプリ受賞候補にノミネート。
用事も済んだので今度こそギャラリーに行くぞ。
( ´ - ` ) そうですよね、日本中が大雨でたいへん、
「何ということでしょう」で文末を〆るのは高等テクな気がします。視聴者の家をリフォームする例のTV番組を思い出しましたね。しかし事実を客観的に描写しているだけで、特に書いた本人の主観や思想が入ってないビラなので、逆に珍しいパターンです。いいですね。
( ´ - ` ) 新型肺炎。負けずにやっていきたいところですが、この夜、東京の新型コロナ感染者数は206人。200人超えは4日連続となり、政府肝入り「GoToキャンペーン」はどうなるんやと。どうなんあれ。
街には「いま」が沢山落ちてるのがほんと面白い。その有象無象をフラットに拾い上げられるのが「写真」の良いところであって、為政者がウイズコロナとか、学識者がポストコロナ等と名付けなくても、民草は自分たちの生活時間の中に、コロナ禍を組み込みながら対応していることが分かります。そうした営為をくみ取るのが街スナップでああって、街でスナップしてる輩を何でもかんでも不審者扱いしたらいいもんではないとおばちゃんは思います。
寄り道して(早くギャラリー行け。)、祇園・花見小路通のライカギャラリーでの藤原新也「花のParis」展を観に行ったのです。が、通りが閑散としていて、心配になるレベルです。
( >_<) ガラガラ祇園。
元々、外国人観光客のメッカみたいなスポットで、日本人観光客にとって何か満たされるものがあるかというと、謎ですが、有名ぽい店だけ行列になってました。色々思うところはあるけど、人がいなくて歩きやすいのは正直ありがたい。心配にはなるけど歩くのは断然楽。
四条通りの観光客もずいぶん少ない。えー。これが日曜日の祇園ですか? バグってませんか? 関西圏の観光客が夏に祇園をうろつくことはあまりないのかなあ。不安になってきた。自分が大学生だったら狂喜しそうですが。
場所を忘れましたが、バンクシー似の何かがありました。
微妙なサインが書いてあるし場所の意味に必然性がなく、何より綺麗すぎるので、まあインスパイアされた人がいたんでしょうね。先斗町を抜けて河原町通りに向かって土佐神社、ジャンカラあたりを歩いている時に見かけた。こういうの好きですよ。これぞ都市の醍醐味です。フェイクかアンフェイクかを問うのすら時間の無駄なものが散乱した空間、そうあってほしい。
三条通りの商店街あたりになると、人が多少増えました。
今日はタピオカ飲まへんぞ。マスクも買わん。
本来なら7月の京都中心街は、祇園祭でそこはかとなく熱を帯びるのですが、今年は提灯のディスプレイだけっぽい。
13時すぎ、ようやく「同時代ギャラリー」到着。遅刻です。
元・同期メンバーが来たりして交流をします。続けて来客。人と仕事以外の文脈で関われるのは良いなあと改めて思う。
説明をしたりしなかったりしていたら、14時半手前になり、ギャラリーのある「1928ビル」地下階の「カフェ アンデパンダン」にて昼飯をします。
パエリア。これ美味しかったんですよ。ランチセット1400円。
美味しかったんです。
同時代ギャラリーでの展示はもう3年目になるのに、アンパンに来るのは初めてでした。来てよかった。これは普通に美味しい。いつも思うけど「普通に美味しい」ってどのぐらい美味しいねんていう。程度の強弱わからへんよね。私もわからへん。
15時半位からまた会場に戻って歓談などして過ごします。
展示も4年目になると、ご祝儀・イベント的な、職場や旧友などの来場者が激減し、逆に写真界隈の縁からの来場者が微増します。一人当たりの重みがぐっと増す感じです。何にせよ来てもらえるだけでありがたいので、暇で死にそうとか、多動力で死にそうとか、そういうときは展示に来てください。
ブラブラしてたら、
なんか時間が一瞬で過ぎ去りました。これはあれだ、学生時代の夏合宿とかの、2日目の朝から昼前にかけて、朝飯も終わって、やることがあるようでないような、撤収1時間前の、何もすることがないけど、何となく永遠に続きそうな時間が、気付けば一瞬で終わってて、気付いたら帰りの列車の車内にいる、あのときの悠久の瞬間に似ている。
センチメンタルなんちゃら。
そして閉幕の17時になりました。
17:14 撤収の号令。集合して説明を受け、各自作品を壁から外して、梱包しなおし、車に積むなどをします。
全員マスク姿ってやっぱ異常事態ですわな。新しい時代になったんです。
ハイパー軍団も解散です。またの機会に再組織化をがんばってください。次の生成土壌はどこにするかな・・・。
さー 片付けるか。
<片付けフロー>
①作品を壁から外す
②梱包して段ボール等に入れる
③釘をぬく
④ネームシール等を剥がす
⑤釘の穴を塗料で埋める
( ´ - ` ) 瞬間的に終わります。
設営の苦労はなんやったんや。世界の七不思議のひとつに推挙します。
17:27 完了。
まあ10分ですか。
だからよ、10分とか30分あれば人間って想像以上に色んなことができますね。blogに人生リソース割きすぎてるんじゃないかとか色々思いますよね(死人の目
17:38 ほぼ皆さんも梱包が終わろうとしている。
そして空間が無に還りました。
無。
やっぱり白くて広くて壁がデカいのが一番いいですよね。無属性空間は良いなあ。こういう白くて広くて壁のでかいギャラリーが関西にもっとあったらいいんですが。写真系では、ないなあ。誰か富裕層の方、ギャラリー作ってくれませんか。
ギャラリー内から外へ運び出した諸々の物品や作品は、レンタカーに積み込みます。がんばってください。
17:56 元気な人達がよく動いてくださったので、積み込みも終了。
人数が多いとほんと楽だな。
ここから皆さんは学校で荷下ろしをし、そのまま額装をひっぺがして、レンタルの額を返すための作業をしはります。私のは自前で買った額なので、家に着払いで送り付ければ完了です。
ここで全てのプログラムが終了し、解散です。お疲れ様でした。
。。。
。。。。。
( ´ - ` ) 例年より異様にあっさりしたラストになりましたね。これもコロナ禍の副産物か。
新しい生活様式。せやな。
飲みにいくわけにもいかないので大人しく帰るのであった。
( ´ - ` ) また皆さん飲みに誘ってください。酒。