【写真】木津川アート2018(「クニを見る、恭仁から見る」成田直子)
成田氏の展示は屋外で風に吹かれて揺れている。眼のクローズアップ写真だ。空き地で眼が泳いでいる。生きているような生々しさがある。
この巨大な眼が語るのは、黒目に反射した風景についてである。作品のサイズはかなり大きく、黒目が顔ぐらいあり、その反射景は周囲の景観と呼応してゆく。それは今ここに見渡せる空間だけでなく、時間の広がりとも繋がりを持つ。
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この巨大な眼が語るのは、黒目に反射した風景についてである。作品のサイズはかなり大きく、黒目が顔ぐらいあり、その反射景は周囲の景観と呼応してゆく。それは今ここに見渡せる空間だけでなく、時間の広がりとも繋がりを持つ。
続きを読む「三丁目の交番、あれも爆破します」(『止められるか、俺たちを』ラスト)で若松孝二ファンになりました。痺れます。20年前に出会っておきたかった。そんなわけで1969年の初期作品『処女ゲバゲバ』。これが怪作というか問題作であった。
ゲバはゲバルト(ドイツ語で「暴力」)のゲバ。ヤクザの親分の女・花子と、駆け落ちしようとした下っ端の男・星という名のチンピラが、同じく下っ端のヤクザ者と娼婦らに荒野に捨てられ、死を宣告されるところから始まる。
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大量のゴッホを描きまくる中国の工房のドキュメンタリー映画。2重、3重に衝撃の映像であった。美術や絵画に興味のある人は、現代の絵画(関連)ビジネスの一端と、その渦中に生きる人々の想いが見られるので、必見です。
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会期:H30.10/22(月)~10/27(土)
大阪・梅田の都市空間、自宅、寝室、職場など生活全般において目にする「パーツ」、都市のディテールを元にして擬人化を推し進め、独自の生態系を見出す写真作品である。
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【会期】2018.10/15~10/27
私の個展と同じギャラリー(階が違う)にて、ちょうど同時期に開催されている写真展である。しかし同じ写真表現でもその主眼は大きく違う。私の作品が、写真という眼差しの技法において「視点」に特化したものであるのに対し、林氏は「網膜」、すなわち光が眼の中の受容機構に届いて、ものが「映ること」と、それが引き起こす感情や記憶について語っている。
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