nekoSLASH

ねこが超です。主に関西の写真・アート展示のレポート・私見を綴ります。

【写真表現大学】R2.7/5(日)修了制作展の搬入作業 @同時代ギャラリー

新型コロナの感染拡大により、会期が3月から延期になっていた我が校の修了制作展であるが、関西に第2波が来る前になんとかなりそうですわ、と思っていたら、なんとかなりました。

今回は、作品搬入・設営のようすをレポです。

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【会期】2020.7/7(火)~7/12(日)

 

「大阪国際メディア図書館」内に設置された、写真系の「写真表現大学」と、映像系の「Eスクール」の、2つのスクールが織りなす修了制作展です(宣伝)。写真、動画、デジタルサウンドの3本柱で展開しています。

今年は例年以上に、写真が最もボリューミーです。

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3月、夏への延期が決まった時は「だいぶ先に延びたな~」と思っていましたが、早いもので、もう夏です。2020年も半分が経ちました。おいやめろ。自転と公転をゆるめてくれ。

 

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場所は「同時代ギャラリー」、劇団「ギア」が連日公演していることでも知られる「1928ビル」の2階部分です。今はまだ「ギア」が再開していません。8/1から再開予定とのこと。舞台・演劇界隈は本当にたいへんですね。

 

www.dohjidai.com

 

 

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16時半にギャラリーに集合し、学校から車で運び込まれてきた荷物を道路脇に下ろし、しばし待ちます。夜逃げではありません。雨でなくて本当によかった。結構な荷物量です。写真展示だけで30名弱あります。

なんですぐに入れないかというと、17時までは前の利用者さんが展示しているからです。18時にはける予定。はい。

 

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荷物の番人をします。暇だ。久々に会うので歓談タイムです。顔と名前がうまく一致しません。飲み会したいですね。ここで飲むすか? だめです。しかし一眼レフ人口密度が高い(喜)。普段のスティグマを忘れさせてくれます。この数カ月、カメラを持ってるだけで毎回警備員が飛んでくるので発狂しそうになり、実際発狂し、もうだめかと思いました。どんな情報登録されてるんだ私。

しかし女性陣を中心に、SONY率が高い。そういえば入学して4年になりましたが、ついにニコン派を見かけませんでした。そういうとこやぞニコン

 

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我々、あまりに集団で何かをずっと待ち構えているので、芸能人の出待ちでもしているのかと思われたようですが、待っているのは肉体労働です。うれしいな(白目)。

 

18時頃には会場がカラになり、2階のギャラリーへ荷物を運び入れます。エレベーターなどの設備がないので階段人力です。「ギア」休演中で作業がやりやすかった。前回は公演を観に来た観客の出入りとバッティングしつつ、細い階段をバケツリレー方式で段ボールを運搬したので大変でした。

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18時過ぎ。ギャラリー内の移動壁も再レイアウトでき、設営作業の簡単なレクと班分けがあります。

学校には「搬入棒」(はんにゅうぼう)という必殺の道具が計3本あり、班ごとにうまく順番に回して使っていくことで、水糸を使わずに釘打ちがスムーズにできます。

 

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「搬入棒」を使っている様子。

これは上級者向けと言うかイレギュラーな使い方です。4人同時に支えるものではない・・・。

 

要は2mの物差しに水準器が噛ませてあり(着脱・移動可)、垂直・水平を確保して釘打ち高さを指定し、棒をあてがったラインで所定の位置に釘を打ち込んでいけば完成、というお手軽な代物です。考えた人はえらい。かしこい。

なので事前に、実際に高さ何㎝で釘打ちをするのか、全部割り出しておけば、その高さで垂直にとり、その高さで水平線を確保し、棒の位置で釘を直接ばんばん打っていけば、ひとまず作品を掛けられる状態にできます。あとは微調整。うまくいくと20分で出来ます。わあい。

 

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おつむがアレなので、毎年毎年どうやって「搬入棒」を使うのだったか忘れてしまう私でありますから、今回こそ図示で記録しました。覚えるぞ。ええっと、

 

注意点としては、額の裏側の形状によって、実際に釘を噛ませる高さが微妙に違うことです。額装した作品全体の高さから0.5~1㎝程引き算が必要です。まあ全ての釘打ち高さを作品全体の高さでカウントしてたら逆に帳尻合いますけどね。

 

作業自体は単純ですが、水準器の気泡で水平を確認する際に、しっかり正確に見ないと、微妙に高さが変わってきます。あと、私みたいなへたくそが釘を打つと必ず釘の頭が上下に振れたりする。打ち終わって実際に作品を掛けてみると、ややボコスカします。しゃあねえな。釘の頭を上や下からカンカン叩いて、角度を付けて調整します。

 

ここでものを言うのが、フレームの品質です。今回最も苦しんだのは、フレームによる微調整が効かないパターンです。

「ちゃんとした、良いフレーム」(ニールセンをご想像ください)は、裏側の溝・レールが長くて深く、しっかりしており、釘の位置が多少おかしくても、パシッとはまって釘の頭をホールドしやすく、かなり強引な微調整で何とでもなります。

「あっ横幅ずれてた、この位置だと額の左半分にしか釘がかからへん」という場面でも、ギリギリまで左右にフレーム寄せて何とかできます。(※よい子の皆さんはちゃんとした位置で釘を打つようにしましょう)  いやもう時間ないから釘抜いて水平取り直して打ち直すとかきついんすょ。きつい。

 

が、安いフレームの場合は溝が短かったり、深さも変なので、ちゃんと釘の頭をホールドしてくれない。いがむ。浮く。釘が金具に当たって噛んでくれない。等々、地味な障害が多いのです。しぬわ。

特に、紐を通すための穴の付いた金具がレールに付いた状態だと最悪です。1枚1枚の裏面の金具の位置を確認しながら釘を打つわけにもいかず、真面目にやってたら発狂しかねへん。適度に手を抜きながら感覚的にやりました。感覚派。

 

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素晴らしいもので、人間には学習機能というものがあるらしく、4年目にもなると異様に素早く作業が終わりました。毎年えらいことになるので設営はトラウマだったのですが、どうやら自宅でのイメージトレーニングが効いたようです。搬入棒さえあれば何とかなります。なりました。

ちなみに前日夜に私がFacebookでワーワー言っていた、ボッシュのレーザー墨出し器(どうせ設営時にテンパってしぬと思ったので自前で調達した)は禁止扱いになり、出番なし。結論から言うと、搬入棒によって即攻で釘打ち完了したため、不要でした。

  

時計も見てないので覚えてませんが、自分のいた班は4名+1名分の設営で、18時過ぎ始まりで21時半に大体終えたので、3時間半、210分ですか、1人40分ほどかかっていますね。まあ平均なので個人差はかなりあると思う。

 

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自分のことでヒーヒー言ってましたが、会場を見渡すと、なんかうまく形になってました。よかった。人海戦術

 

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21:50、もうだいぶ時間が超過し、設営も一定のメドが付いたので、ここでお開きです。なんかすげえ早かった。作業に慣れたせいなのか、加齢による感性鈍磨のせいなのか、まあ、それはそれとして、スムーズで良かったです。

これからスタッフ陣は全体の微調整をされるとのことで、我々生徒らはダッシュで帰ります。微調整こそ大変なんですよね。微妙に高さが合ってないとか、斜めになってるとか、これはたいへんやとおもいます。皆さんお疲れさまでした。

 

 

というわけで皆さん、遊びに来てくださいまし。

( ´ - ` )ノ