nekoSLASH

ねこが超です。主に関西の写真・アート展示のレポート・私見を綴ります。

【イベント】R2.1/24(金)DOCOMO Open House 2020 @東京ビッグサイト 青海展示棟

【イベント】R2.1/24(金)DOCOMO Open House 2020 @東京ビッグサイト 青海展示棟

「ようこそ、5Gリアルワールドへ。そしてその先へ。」ということです。うへえー。いやあ5Gですよ皆さん。5G。重力ですか? あ??? 2日間の見本市、商談の場でもあるわけですが、事前申し込みでフリー入場可なので、5G偵察に行ってきました。 

【会期】2020.1/23(木)~1/24(金)

 

何となく盛り上がっていてオリラジ中田氏とか意識高い著名人もワーワー言ってる次世代通信・5Gです。2020年から各社が随時開始の予定で、通信局の整備とともにエリアが広がっていくらしいので、庶民が水や空気みたいにさくさく実用できるのはまだ少し先でしょうか。

とりあえず現物を見ないことには、なんやら分かりませんので、見に行きました。 

 

(  >_<) 遠い。

田舎者なので会場を盛大に間違え、「東京ビッグサイト」本体に行ってしまいました。ぜーぜー。まだ青海と青梅を間違えなかっただけマシですが。道理で案内板が1枚も出ていなかったわけだ。目に見えないコミケに参加したことにして30分ほど歩きました。ぜーぜー。

 

1.エントランス~「Aホール」全体

事前に申し込みしておいてQRコードで受付終了、Aホール・Bホールに広く展開。どちらもドコモの5G時代における新生活の提案+パートナー企業の新技術など。

もうスーツ姿のビジネスパーソンだらけですよ。わけのわからん登山着で来てるクソダサ人間は他にいません。日本人かどうかも分からん見た目。行く先々でスルーされたのも納得です。

 

 

各エリアには様々な社とか新製品のブースが大量に詰まってます。これは2時間で網羅するの無理だ。しんじゃう。

 

ざざーっと歩いて俯瞰してみたものの、傍から見て歩いてるだけだと、本当にただのブースですねん。掲示物と各社の担当の人が立ってるだけで、全然わかりません。通信・アプリ系サービス多いからなあ。アートフェアと違って目に見えない部分が多いのです。そら、そうや。

 

派手なところで言うと、入口付近の近未来的なコートで、いけめんたちがバスケやってました。いけめんばっかりやなあ(棒読み)。5Gになるとスポーツ中継動画を遅延なく高画質で色んな角度から送れるようになるとかそれ系です。観客多すぎて挫折。

 


DOCOMO Open House 2020_エントランス付近展示

 

( ´ - ` )  不自由しないぐらいの盛況さで。

 

なんか想像してたよりも普通やな…。

 

5Gだし、五輪も近いし、

もっとキラッキラした未来社会がくる!ヤバい!熱い!投資しなきゃ死ぬ!TOKYO最高!!五輪!首相!桜を見たい!見る会したい!! みたいな(どんな?_)、脱臼しそうなテンションあげ↑↑↑ なのではないかと恐れていましたが、なんか全体的に、地に足が付いてました。今使ってる技術とサービスの延長線上の話が主だったのでした。おわり。

 

 

( ´ - ` )

 

せっかくなので見聞きしたテクやサービスの記録でもあれしましょう。

 

 

イノベーションチャレンジのブースで見た、「写真から水滴除去」サービス。カメラレンズに水滴が付いてもAIが自動的に除去後の画像に変換するという。現物は触れませんでした。

ニーズあるのかな???

水滴をわざと取り入れて撮ることはあっても、レンズ濡れてたから事後処理したいというシーン、この20年間で一度も・・・。まあ~素人写真ならありえるか~?。でもそういうのもAIなら出来るのね。それはいいすね。

 

大体こんな感じで小ブースが並んでます。各個回ってると日が暮れるので、写真系と監視カメラ系に絞ってチェックしたいと思います。偏りがひどい。

 

5G実現で期待されているのが、動画など大容量データ送受信における「高速化」と「低コスト化」、そしてリアルタイムでの「低遅延化」など。送受信のラグがなくなることでスポーツ実況やゲームの幅が広がる。

このサービスはARゲームでしたね。実演は観られず。

 

 

ミニ講演です。テクい話かと思いきや、意外にも「アートとビジネスが急接近している」話題を扱ってました。山口周『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』がウケている状況を踏まえたもので。

ビジネスにおいて求められる思考が、ゼロ年代頃の「ロジカル思考」から「デザイン思考」に移り、今は「アート思考」へと移行しているというお話です。新しいものを並べて編集する段階から、新しいモノ・コトを生み出しシェアする場を作ろう的な話でしょうか。「アート」の意味がなんかそれでええんかいなというか、違和感あるんですが、まあ私はハイレッドセンターとかPLAYとかが良いと思ってます。はい。石投げられるわ。

 

 

2.Aホール:「デバイス・UI&UX」「IOT」エリア

「デバイス・UI&UX」コーナーは体験が主で、時間おきに整理券配布、どれか1ヶ所を実体験できるというもの。ここが一番エンタメでした。

ゲームやってました。ほんと虚無だな。

 

こっちでもゲー。

AR内は統失の幻覚ばりのヤバい湧き方になってますが、

 

しかし写真では全く1ミリも伝わらない。

実に後ろ姿が虚無です。

これは近代の終焉ですよ。真・現代にやっと入ったということかもしれん。

ARにせよVRにせよ、ゴーグルなどデバイスの画面内で展開するものだから、まあ近代的光学システムの機構に基づく「写真」ではこのとおり、手も足も出ません。写真は外界を記録する能力を獲得した、その代償に、被写体の主観を観測することは出来ないのだ! ああう。 

 

そして何もない部屋に、大の大人が突っ立ってるだけになるという有様です。だから次世代の「写真」は、物理側と主観側――AR・VR内の両方を重ね合わせした像を1枚の映像として提示できるような、世界線の横断をですね。向こう側(他者の内面、体験)のリアリティを記録・指摘するメディアになる必要がある。無理すか? 無理。そうすか。

 

そういうわけで皆さん新時代の写真を開発しましょう。

 

 

近代のデバイスがことごとく切り離されていくような生活環境へ移行していくということですね。そのうちAR警官とかARクソリプとかもガンガン参入してきて住みにくくなるのだろうか。

 

クイズこれはなんでしょう。こたえ、神戸の街。

神戸市街地を自由にAR内でプランニングするというサービスです。肉眼では平らな絵にしか見えないが、AR内では基本的な神戸市街地のランドスケープに基づき、建物などを自由に配置できる。らしい。土木や都市計画の職員は役立ちますね。

 

 

じゃぁ筆者もゲーをします。

ARシューティングです。

このボタンを押すと架空の銃が発砲でき、目の前に出現するオブジェクトを破壊できます。種類に応じて得点が積み上げられます。4人同時プレイで、一定時間内により多く稼ぐと勝ち。結果は3位でした。加齢だ。

 

80年代初頭のテレビゲームと同じぐらいシンプルな代物ですが、平面から立体、現実の視界の重ね合わせになるだけで、新鮮みがあるものです。やはりゲームは手先と目だけの動作にこの30年近く縛られてきたわけで、体の大半は未開拓だったということでしょう。

なので実空間でプレイすることが新しいというより、未発達だった自身の「からだ」のぎこちなさへ切り込んでいくことが新しくて楽しかった、ということかも知れません。それをWiiの再発明と呼ぶのだ。あうう。

 

ゲーム中の撮影が出来ないのは、写真の光学的特性もさることながら、プレイヤー個々人がゴーグルなどウェアラブルに密着した画面を所有してしまうからで、今後はこの当人に限定されたプレイ感をどう周囲・環境にシェアさせるかが重要です。完全に取り残されるねんな。でもすぐ観客フィールド側にもフィードバックさせるでしょう。スト2のリアル観客になれる日が来る!はず! 拳を突き上げる練習をしとこう。

 

「ダンシング★アバター MR」というサービスで、こっちのはMixed Reality(複合現実)。「現実」の種類多いなー。3Dスキャンでアバター作って踊らしてデバイスで観るっぽいです。時間の都合で体験できておらず。大掛かりすぎて敷居高い気がするけど、皆がTikTokに求めてるものってそういうことなんかな。憧れのアーティストやアイドルと並んで踊ったり歌ったり出来れば重課金者は増えそうすね。

 

「ARクラウドで実現する未来の生活スタイル」です。15分ほど待機して体験。

 

こちらは素直なARもので、デバイスをかざすと何もない空間に様々な仕掛けが現われる。店の前で販促物が現われ、リビングの壁に壁掛けTVが出現し、ペット的なモンスターが現われたり。普段は空気に収納されてる家具や宣伝・広告、ゲームなどが、ゴーグル等で引き出されるという感じ。真空収納すね。

今はゴーグルやiPODでただ「見る」だけですが、将来的には手指の動きと連動して各種表示が動いたり展開したりできる模様。なんか迷惑広告すげえ増えそうだなあ。触れたら自動DL開始とか。公道歩けなくなる日も来るんじゃないだろうか。逆にあれだな、アダルトコンテンツそこいらに捨てていく輩も増えて、道端の野良AVアイドルが社会問題になったりな。

 

名前忘れた。20万ぐらいするやつ。

 

 

こちらは「リアルタイム3Dプロジェクション」、グラスを付けるとスポーツ中継が立体映像として見えます。近付くと細部がより見えるようになり、選手が実際に立ってるように見えたこと。従来の臨場感型の観戦から、軍師型観戦が可能になりますね。

 

スマホを車のキーと化して、近付くとセンサーが作動して鍵の開閉をします。家電や戸締りと連動するのは良いですね。自分の心身コンディションもアプリで上げ下げさせられるといいですね。電子カフェインをですね。365日。

 

 


DOCOMO Open House 2020_遠隔充電

これはすごい。触れずに充電できるシステム。模型電車は電源なしで動いてます。

 

 

その他多々色々。ほんと色々。 

「AIなんとか」とか位置情報サービスとか遠隔サービスとか翻訳とか色々ありましたが、どれも現実の地に足のついたサービスで、夢物語やSF、誇大広告が無かったのが印象的でした。既存サービスの数歩先の提案です。

これらを見て「あああ、俺の仕事が奪われる。終わった」となる人はいないと思います。まだまだ奪えません。むしろ仕事めっちゃ増えそうな気がしたんやで…。ハードとソフトの切り替えとか、内部調整とか、それで可能になる新しいあれやこれやとかな…  ああ(白目)

 

 

3.Bホール

5G? 知らん、私はいもむしのように生きるのだ。くそっ。さてBホールは5G推せ推せ企画が盛りだくさんで、Aより規模がデカくて派手めです。

 

 

 

「生放送アニメ 直感×アルゴリズム♪」という、かなり気になるのを発見。

どうなんだ? 悲劇か? 喜劇か? セカイ系か?? 

あ???

 

 

( ´ - ` ) Vか。

 

( ´ - ` ) Vやな。

 

普通のアニメやミク的なものかと思ったら、歌&踊りのパフォ後に少しのトークがあり、それが今まさに受け答えを考えながらしていたので、完全にVでした。歌の部分が生ライブだったのかは???

 

会場で歌ってたのはこちら「直感×アルゴリズム520」。中国語の字幕が表示されるのが特徴的。


直感×アルゴリズム♪ 520【Official Music Video】

 

こちらは歌い終わりからハケるまでのトーク


DOCOMO Open House 2020_「直感×アルゴリズム♪」ライブ後トーク

 

しゃべりの生々しさはやっぱいいな。たらぁんとした「間」がいい。日本人だからですかね。TVにはないリアリティっていうかね。

 

歌い終わって特に闇落ちしたりすることなく、平和にあれでした。どうなんかな、全方位的に平均的やな。きゃりーぱ何某と似すぎな歌唱といい、色んなキャラ造形の平均点を抽出したようなビジュアルといい、優等生過ぎて記憶に残らないの、です。スキがなくて観客が感情移入できないかも。その分しゃべりにスキがあれば入れるのかな。どうかな。

 

 

おっ ED-209改??

オムロンの刺客。ロボコップをも追い詰めそうなビジュアルにときめきます。こいつが官憲相手に暴れ狂う映像はそこいらの暴徒よりバズると思いますがいかがでしょうか。しかし見た目に反して、卓球をします。

常時めっちゃ計算していて、人間の手の動きとかすごくよく見ていて、手強いです。これをFFに逆輸入してですね、FFのモンスターが機械学習の概念を持ってたら難易度跳ね上がってコントローラー投げるだろうなあ(悦)と思いました。そういうリメイクしてほしいですね。Final Fantasy4_AI(敵が。)

 

 

一瞬だけ真面目にリサーチします。「Mobile SCOT(Smart Cyber Operating Theater)」、遠隔手術支援システム搭載の高度医療カーです。ほうー。

東京女子医大が研究開発に協力。5Gの通信力を活用して大容量の動画データを遠隔地に送りながら医療ができる。

腹腔鏡のスコープ動画などの画質が高解像度、立体化していて、確かにすごく綺麗でした…ええ…。さぞモニターもお高いんだろうなと・・・。ええ・・・。日本光電さんのモニター・・・。美しいモニター・・・。その大容量動画を保管する大容量サーバー・・・ ええ・・・ ものすごくお高いのだろうなと・・・ 芸能人を妻にめとった社長のランニングコストのように跳ね上がる・・・ 美しさとは諸刃の・・・。

 

で、患者のお腹に何か刺さってますが、医師はあくまで車内にいて、腹腔鏡を操作しないといけないのですね。これ、オペのリモコン化ではないのです。あくまで熟練医に正確な映像データを送り、遠隔で指示を受けながら施術できる、というレベルのものです。

つまり、「万能」ではない。じわじわ、段階的に、現実的な発展を提案している。そこが、「5Gって今の技術やサービスの延長線上なのだ」という実感を深めたところでした。腹腔鏡ちゃんと操作できる医師が、有事の際に居ますように。。

 

 

出店と休憩スペース。筆者はテンションが上がると食欲を失う人種なので、トイレは行くけど飯はしません。いつかアイドルになれる。うそです。 

 

 「HAPS」(High-Altitude Platform Station)、高高度疑似衛星という、なんかときめくアレです。高度20㎞の成層圏にグライダー状のHAPS(ゼファー)を浮かべておき、それが衛星として各種ブロードバンド通信の領域を拡張するという。使徒みたいですね。 

 

 

「浮遊球体ドローンディスプレイ」はめっちゃ良かった。周囲の柵の部分が回転、ここに付いた照明が映像を表示し、そして本体がドローンなので空中を漂いながら操作できるという。浮かぶ映像なのですよ。いいなあ。映像自体が浮遊するって、可能性の塊やん。

写真で撮るとこのように映像が途切れてしまうが、肉眼では青く光る球体なんですょ。写真では体験できない、現場性の高い表現ができそうですね。動くしなあ。写真の役割がますます小さい。

 

 

 

( ´ - ` ) お 、?

 

 

 

( ゚q ゚ ) 出 た な 天 敵 。

 

 

( ゚q ゚ )ノ な に を 見 と る 。

 

 

そういえばおまえの出番があまりなかったのが意外だったな??? 

あ???

 

あまり「監視カメラ」とか「監視システム」といった、抑止、管理、プライバシー侵害を匂わせる暗い商材は扱われていませんでした。中国でファーウェイが作り出しつつある最強のディストピアのことが念頭になるのでしょうか。5Gを使えばとことんグロテスクな監視社会を実現できると。ドコモさんもよく分かってはるのだと思います。

 

( ´ - ` ) 監視カメラを監視するデバイスを作らないとだめだ。

 

 

 

もう一つ気になったのがあって、

 

この球体ドームなんですけどね、中に人が入ってくつろぐんですけどね、

 

どうも中に入った(センサー付きの椅子に座った)人間の体温とか様々な生態データを元に、個人の「内面」を読み取り、それに応じた映像を内壁にリアルタイムで投影するという代物ですって。

 

( ゚q ゚ ) うそ発見器をマイルドに言い換えただけやないか。

 

 

この手の製品が本当に厄介なのが、物理的に計測された生体データは本当に個人の「内面」を正確に読解してくる、焦りや怒りや、嘘や恐怖を、的確に判別してくる。それが生理的に耐え難くイヤなんです。本当にイヤ。

 

こんなもん職場や家庭に実装されたら、生きていかれへんやないか。

内面をリアルタイムで計測されてたまるか。心にデパス塗りたくって生きていきますか? 内面に関するデータを偽装するジャマーを腿とか臀部の筋肉に埋め込んでおく必要があるな。闇医者は今後も儲かると思います。サイバー闇医者。いいすね。正規・公的な情報化に抗するアンチアプリをですね、ダークベンチャーを構想する将来有望な皆様にはぜひ開発していただきたい。東大生慶大生などが公的な白ベンチャーを立ち上げるなら、京大勢はネオ吉田寮でダークベンチャーをですね、ぜひ。

 

 

( ´ ¬ ` ) はあはあ

 

興奮しました。しつれいしました。

 

概ね楽しかったということでお判りいただけたでしょうか。もうちょっとぶっ飛んだ未来が来るのはまだ先の6Gを待ちましょう。来るんかな未来、

 

( ´ - ` ) 完。