写遊百珍

大阪国際メディア図書館「写真表現大学」研究ゼミ生・TA。各種講座のレポや、関西・東京の写真展、アート展示を特集。

【写真表現大学】R1.12/21(土)研究ゼミ

【写真表現大学】R1.12/21(土)研究ゼミ

年末です。久々の学校に来ました。修了展のための準備に入りました。

 

もう年末ですね。こないだまで近所の山でカナブンやゴキブリを観測していたのがうそのようです。usoだと言ってくれ。Ah.

 

このスクールの学生は2年目以降、「研究ゼミ」になり、月1回の合評で個々人の目標に向かってやっていきます。共通目標として修了展があります。私はもう4年目の子で、ゼミは3回目です。早いですね。早い。うそだと言ってくれ。

 

わたし今年度は、作品を作るより、展示を「見る・読む・書く」が主題となっていたので、別に放蕩していたわけではないのですが、土日休日は展示会場を回ってるか自宅でPC相手に独り言を言っているかという、いまいち健康によくなさそうな暮らしを営んでいました。冬山や廃墟に攻め入っていたのがうそのようです。うそだと言ってくれ。

 

そういうわけで写真を作っていない。

日常的には何かしら撮り溜めていたので、この1週間、久しぶりにセレクト&補正&プリントをしました。リハビリ的ですね。大掛かりな合成はまだできません。ストレートに近い補正です。でも評を聞いていたら、こてこて合成の焼きごてを入れない方が良さそうでした。人生そんなもんですね。

 

私のやることは生命です。ゲームなどサブカルに影響を受けた自分自身と、それらを生み出した街そのものに内在する形状を撮ってきました。

 

私は今の街のあり方に疑問を抱いています。怒りを感じていると言ってもいい。街は誰のものなのか? 街は、初めから対象とする顧客が定まっている。自由はない。”みんなの場所”を装いながら、その実、マーケティングの対象から外れた輩が入ってくることは歓迎しない。ステルス的に排他する街。私が日常から不定形のモンスター的な存在を呼び出すのは、街を誰のものでもない状況へ引き戻したいからなのか。

 

街がしょうもない空間というか、排他制御のかかった場になっていることを認めざるをえません。まあね。犯罪の抑止と管理。収支の向上。安全と安心の担保。しゃあないこともわかるんですけども。ぽけもんゴーとかドラクエ歩きだけで済むと思っておりますの? 

不穏な思いと問いを抱えながら生きています。自己の生活、体の抜け殻である寝具(ふとん)の跡を日々撮っているのも、自身の生の存在を都市に投げ返したいという、微妙にうっすらカウンター的な発想が潜んでいるからなのではないかと最近思います。都市はもう氾濫することはないでしょう。インテリジェンス(管理)の強化か、高齢化による衰退の2択です。そういう意味で私の作品は都市にとって80年代的なファンタジーでもあり、私性からのテロでもある。こんな関係になったことが残念です。

 

 

他のゼミ生の皆さんも編集、構成の段階に来ていました。

 

岩本さんは、あべのハルカスが大阪南部の景色の中に入り込んでくる様子を撮り続けています。2021年2月下旬に、西天満の「ギャラリー白」で個展の予定が立ちました。都市景写真としての写真なのか、彫刻作品を観るような目で追う写真なのかのあたりが意識される/ゆらぐと撮り方がまた変わるのだと思いました。

 

mikkoさんは先日の「gallery solaris」での個展を振り返って課題をあれこれしはりました。 

www.hyperneko.com

 

多数の登場人物と作品をまとめ上げたことへの評価と、次の展開ではホワイトキューブでしっかり見せてはという評などがありました。仕事がたいへんになるので修了展は参加されないようです。

 

佐々木さんの日々の弁当の写真は圧巻でしたね。同時展開する、職場で自身をセルフタイマー撮りした写真、発表の可否などは色々とハードルがありそうですが、はっきり言って面白かったです。ビジネス、組織の中堅どころとしてばりばりやってる人の日常を、その人の側から写真で語られることがないからです。つねづね、傷でも追憶でも亡霊でもない写真が見たいと思っていました。こういう社会の主力を担う人の目線は重要だと言いたい。

 

それぞれ個性的なテーマがいいですね。

 

構成を編むときに重要なポイントとして「引き算」「抑制」について語られました。もりもりに足し算で膨らませた後、展示で公に出す際にはそぎ落とす工程が必要だということです。

 

「修了展はグループ展ではあるけれども、自分の個展だと思って、緊張感をもって、全力で取り組むこと。」

「個展をやっても、華々しくデビューするとか、いい事は何も起きないだろう。それでも、写真家として、個展を経験することは必要である。」

そんな講師陣からのメッセージでした。

 

 

次回までには、

・修了展DMに掲載するメインビジュアルの選定

・展示計画、レイアウト案の作成

をします。

 

アホのように展示を観て書き起こしたいところですが、持続可能な形でやっていければと思います。ぐええ。

 

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授業で紹介のあった、写真家・原芳市が若かりし頃、東北へ旅して撮り溜めた写真集、これでしょうか。

https://www.shashasha.co/jp/book/tohoku-zanzo

「旅」とか「土地」の匂いがもわっと立ち込めてくる。70年代には、その土地土地が独自の風土を抱えていたことが感じられますね。今は、地方はとても均質で、どこ行ってもデジャヴ感がすごく、記憶が混在するのでこまります(笑)

 

 

( ´ - ` ) そんなこんなの完。