【写真表現大学】H29.12/2(土)授業「Illustrator」ー展示のDMを作ろう(最終回)ー
はい。イラレです。
一部の不器用な民衆からは蛇蝎のごとく嫌われているIllustratorですが、「やればできる!つくってみましょう!」という心温まる授業です。実際できました。ワーイ。
この日は2コマ連続の授業で、展示のお知らせDMの入稿案を一気に作り上げました。
これであなたも個展ができる◎
ちなみに当方の職場ではDM=糖尿病(diabetes mellitus)の略称として日常的に使われているため、「みなさんDMつくりましょう!」と言われる度にゆがんだ妄想に走りそうになり、少々たのしいです。ははは。
ゆがんどるがな。
はい。
DMの一般的な要件を整理してみましょう。
①はがきサイズの媒体である
②印刷・発注する
③展示の情報を伝える
④作者(と作品)のブランドを伝える
⑤手に取ってもらう・来てもらう
これらを満たすとDM様がお生まれになると思われます。
このうち①~③がイラレの技術的な手続き、③~④でデザインの要素が絡み、⑤は完全にデザイン、マーケティングの領域です。
作業してみて初めて気づくわけで、「これってイラレの話だけじゃなくね??」という声が上がっていました。はい。そうです。デデデデデザインの話です。デザイン。
いっそセオリー無視して、筆ペンでくそ猫の絵でも殴り描きしたほうが「うむ、こいつは狂っている」と好感度が高まりそうなもんですが、そこはIllustratorを正しく使えるようになってからでも十分できるので、まずは正しく使えるようになったほうが吉です。というふうに自分に言い聞かせ、進退窮まったらくそ猫を描きます。ぐぎぐ。
先生が持参したサンプル集を参考にします。
作家仲間が多いのがうらやましい。わたし梅田のパーツとばっかり喋ってて人づきあいが手薄だ まずい。梅田を呼ぶわけにはいかん
というわけで今年度もやります、写真表現大学・修了展。
またしかるべき時期がきたらうるさいぐらい告知します。場所は前回同様、KYOYOの三条でおます。「同時代ギャラリー」言いまして、オープンで入りやすい、大きなとこどす。観光ついでにおこしなはれ。
さて、さきの要件①~③については、画面上でハガキサイズの収まる作業スペースを確保し、トリム打って印刷時の裁ち落としを想定しながら、画像やテキストを配置していけば概ねDMぽいものが出来上がりました。
ここで確認のために実寸に切ります。
切る。
余白を裁ち落とすと実際にハガキにしたときのあれこれが判明し、あれこれのバランス修正が入れられます。
切る。
授業のラストで皆の作ったものを見せ合い、講評をもらいます。
■戸田氏
「タイトルのとこは、絵本みたいにしたかったんすよ」
「”くーねるよんだーす” が送る ハートウォーミング・フォトエッセイ」
( ´ - ` ) カーネルwww
寄って撮れなかったのでわかりづらいですが、フォントにこだわりがあり、表面のキービジュアルとタイトルは色んなフォントが使われています。
うえの先生が戸田氏のイメージを聞いて、空き時間で手元で作らはったラフ案。
空き時間で、
空いてましたっけ、
まじかよ。
( ゚q ゚ ) 絵本のイメージが出ている。
まじかよ。
さすがプロの仕事。速い。
戸田氏「すいませんこれデータください」
( ゚q ゚ ) 商談成立www
さすが戸田さん。速い。
他のみなさんも、先生のアドバイスで調整かけていけば、もう発注できるところに来ています。やりましたね◎
なんかみんな上手い。マジかよ。
お疲れ様でした◎
せっかくなので、私の初案と最終案について、授業で受けたアドバイスポイントを少しお見せします。
(左:初案 / 右:今回の最終案)
<初案>
・展示概要、ギャラリー情報などが不揃い →全て先頭行を揃える
・地図が小さすぎる(物件名が読めない) →拡大 or 部分削除
・メインビジュアルの画像をトリムマーク位置まで表示させる
・斜め文字(メインタイトル)が暗くて見えない、下に寄りすぎ、サブタイトルとメインタイトルをフォントサイズ強弱つける、たぶん明朝とか硬いフォントの方が合う
↓
<修正案>
・QRより地図かな
・ 斜めのメインタイトルが、まだ下に寄って見える。漢字のウェイトが下に集中しているため。文字間隔をとってできるだけバランスを上の方に。
+
(デザインに造詣の深い同期からの意見)
・対角線の帯が正しく対角線になってない
・メインタイトルにあなたらしさがない。もっと追える。独自感がほしい。造語はどうか?
ワー。
( ´ - ` ) ぶっちゃけイラレ触ってる時間よりも、タイトルをひねり出す方が時間かかっていた罠があります。(その場で考えた)(きつい)(やべえ)(オエッ)
図書館に奈良原一高がやたら増えていたので、いろいろ検証します。
増えてる、
( ´ - ` ) いかん。
よすぎて気が動転しました。
1950~70年代、大病を患う前の奈良原一高は狂ったようなキレがあり、いみがわかりません、SF色と人間礼賛が両立しているという謎の力があります、松岡正剛との対談でもしきりに意識が宇宙に接続されているふしがあり、学生時代に行きつけの寺で如来あたりと会話していた恐れがあります。ひい。
同期がいました。
2年目のゼミに通う同期諸兄 いや諸姉も進んでいるようです。
カラー出力の確認とレタッチ再考などが行われた模様。
年末年始がひたひたと近づいており、しんみりと追い詰められ感を味わいました。いい時期ですね。肝を冷やしてまいりましょう。