nekoSLASH

大阪国際メディア図書館「写真表現大学」研究ゼミ卒業。関西・東京の写真・アート展示のレポート・私見をup。

【ART】2020.11/1_奥大和 MIND TRAIL⑤(天川村・大原山~移動~曽爾エリア)

奈良の奥地でアートイベント『奥大和 MIND TRAIL』レポ続編。天川村・大原山を下りて、昼飯を食べたのち、ラスト・3箇所目となる「曽爾(そに)エリア」に移動します。ソニー!  地味に遠いです。

 

インスタキラキラ勢・御用達、曽爾高原のススキを見に行く予定でしたが、くそ渋滞で早々に断念。キラキラでけへんやないかっっ。おとなしく村役場に車を停めて散策。しかし日暮れが迫り、時間がありません。大慌てでショートカット、暗い暗い森の中で、不気味で滑稽な木々の人形や、製材所の大量の「目」の作品に出逢い、濃密な夕暮れを体験しました。魔窟や。

 

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 暗い夕闇で観たのは正解だったかも。

 

 

 





では、さわやか天川エリアの終盤から続きです。

 

 

◆大原山展望台_『JIKU #008 TENKAWA』 斎藤精一

12:10 大原山展望台が見えてきました。

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天川エリアを歩き始めたのが10時前なので、

 

 

( ´ ¬`) 2時間ちょいしか歩いてない。

 

 

 

うそやん、

 

 

( ´ ¬`) 体なまりすぎ疑惑。

2時間平らな道を歩いて「もう昼やあ」「ようけ歩いたああ」て現地でピーピー言ってたんですね私。うそだと云って呉れ。冬山登山をやっていたとは思えない体たらくです。運気が落ちたとか人生ドン底とかさんざん言っておりました(※今年の人生は最高にクソです)けども、これはそもそも私の身体がクソなのではないかと思い始めました。鍛えるすか?三島由紀夫の二の轍を踏もうか。

 

 

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展望台ほよく見るとファンキーな形をしている。ファンキーナ。なんですかこの和風とも何ともつかぬ別荘のような造形は。

 

こんちは。階段を駆け上がります。ゲボッ。

 

◆『JIKU #008 TENKAWA』斎藤精一

 

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( ´ - ` ) なにこれライトだけがある。

 

※夜の洞川温泉街で見た例のビーム光の正体です。

 

これ一機で向こうの山の山頂を射抜くことが出来るのだからすごいですね。

 

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向こうの山です。あの平らな曖昧な山頂にビームが当たります。「ビームを当てることで何かを感じさせる、それが作品」なんて、それでプレゼン通せる人物ってやはり魔法使いみたいなもんですよ。私がそんな企画出したら「おまえビーム当てたいだけやろ」て言われて瞬コロです。アーティストは現代の魔法使い。偉い人がそう言うてました。せやな。フォトンを垂れ流すべきか否かで宗教戦争してほしい。

 

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下山します。これは方向が間違っているんではなく下りながら振り返って撮ったので上り坂に見えているだけで私は下っています。なんかもうだいぶやばいな、

 

 

◇12:20 「かりがね橋」

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洞川名物の吊り橋に来ました。安全対策か、両脇の網目がやたら細かいので恐怖感はあまりない。皆さん淡々と渡ってゆきます。私ですか? ええと(白目

高度50m、長さ120mということです。目を瞑って歩いても十分いける距離。ええと(白目

※最近筆者は高いところに取り残されると恐怖感で気絶しそうになる体質になっています。ほんまにガチ登山やってたんですかね???あ???

 

 

◆(大原山)『distance.4』oblaat 松田朋春+則武弥 詩人・覚和歌子

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天川エリア最後の「distance」朗読。第4章・かりがね橋へ。

『こどもたちよ。ここから斜面をおりてゆきなさい』 精霊ルビス様の声がきこえる。はい。おります。『おまえたちは、橋をわたりなさい』  はい。わたります。

 

でも「私」は橋の「こちら側」で待ち続けるという。「あの人」を待ち続け、屍を食らい、山の神に還すのだという。人の世には下りず、山に戻る。

 

『この山で 最後のニホンオオカミが目撃されたら、 それは 私。』

 

 

( ´ - ` ) あっ。

 

 

( ´ v ` ) 最後の最後で自分から言わはった。

 

やっぱりそうでしたか。そうやんね。なんとなく確信してた。声の主は人ではなく、さりとて獣とも言い難い、伝説の霊獣のような存在であると。実際、神道では「真神」(まかみ)と称され、文字通り神として信仰の対象ともなった。だが近代化政策を進める明治政府は、人を襲うオオカミを信仰することを認めず、害獣として駆除した。そうした背景を想うと、なるほどなあと納得でした。人の世と切り離された、「かつて」神だった存在の側から見た、里と山の光景だったということ。

現地ではQRコードからのYouTubeをちゃんと聴けていないので、ものすごい断片的な単語の切れ端と声のインパクトだけで回ってましたが、こうして落ち着いて通しで聴いていると、天川村ええやん・・・大峰山のぼりたいやん・・・となりました。なぜか家に修験道の本が何冊かあるねんな。読むぞ。

 

 

これで天川エリアの作品巡りは終了です。めでたく昼飯にします。

 

 

◇12:50 昼飯:かどや食堂

新河合トンネルを抜けて天川村に入ってきた国道309号の、県道53号と二股に分かれるちょうどど真ん中にお店があります。どんぶり系が評判のようです。4人とも思考のフレームが緩んでアレなことになっている(地域クーポン券の一部紛失騒ぎがあったりしてアレなことになった)ので、丼は最適です。

 

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「かどや」さんはオリジナルポスターを作ったり、手洗い・消毒の指示を徹底したり、かなりコロナ対策を入念にやっていました。

 

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もちろん「大和内鶏すき焼き風丼」一択です。味のディテールは忘れましたが美味しかった。音楽と味については語彙というか、記録に関する型と技術がないのでどうにもなりません。日本語のレパートリーの問題ではなく、「うまい」以外の語彙で対応するのも結局は主観が冗漫になるしブレが大きい。

例えば「色」と同じように、「味」覚、五味のチャートを数値化して、体温計みたいなのをブッさして測定し、後にだいたい再現できるようにしておけば大まかな記録はできそうに思いますが。少なくとも糖度はそれで測定・記録できるよね。でもあかんよなあ、噛み応えとか咀嚼回数、その前後の食べ合わせで「味」覚は変わるから何とも言い難い。まあ美味しかったんです。 

 

 

( ´ ¬`) 昏倒。

 

血糖値があふれました。この波の中で血の気をなくし、私は顔をなくす。ああ。助手席にいるわたしは、わたしがいない・・・。

 

 

◇14:20 「道の駅 吉野路黒滝」

ついたのは道の駅です。どういうことか? そういうことだよ。まだ食うんだよ! ぬあああ

 

( ´ ¬`)ああああ。猪肉コロッケください。

 

猪肉コロッケを食べましたが、血糖値が↑↑↑↓↓↓した後では何やら有難味が全然なかった。ひどい。「猪肉がめっちゃ入ってる!」そうすか、そうだったんですjね。私は私が不在なのでよくわかりません。パートナーとご飯には感謝の念を欠かさないようにしましょうと小学校の時に習ったはずですが、これは無理だ。コロッケのどこが猪だったんだろう。猪ってどんな味。肉の味。くああ。よく見ると道の駅は飯、飯、飯と食うものばかりが過剰に売られており、食べることをリタイアした人間の居場所などありません。松茸フェアをやっていました。あとニジマス

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ニジマス。かなり大きいですよ。一食ちゃんと抜いてこないとこんなのmuriです、付け合わせのポテトにすら負ける予感がした。

自分用おみやげにご飯のあてを買いました。食うことしか考えてないからな。恨むように生きよ、私に内在する力がそう囁きます。もう地域クーポンは残ってないので身銭を切っています。行者にんにく的なものを買う。精力をください。

 

仲間は名物の「串こんにゃく」を食べていました。よく入るなあ。

 

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黒滝村の道の駅は、物産館、コンビニ(ヤマザキショップ)、露店と複合的で、買い食いするには最高です。人も多い。楽しそうです。いいなあ。よかったです。

 

 

◇移動_黒滝~大宇陀~曽爾高原へ

( ´ ¬`) はっ。

 

気付くとわけのわからん道を車は走っていた。どこだ。どこでもない。

この世界の道の大半はわけがわからないのだが、その中でもはっきりと「わけがわからない」と感じる道程だった。なぜだろうか。なんの変哲もない里山の道、しかしどこかアクというか特徴がある。出てくる店や看板、集落がやけに印象に残る。同じ「関西」でありながら見慣れない風土、雰囲気に、意識が引っ掛かる。 

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15:31

国道何線を走っていたのか、166号なのか169号なのか、具体的にどんな建物を見たのか、何も覚えていないが、例えばこうした、「無」の極みのような白い業者の囲いに並ぶ地元議員のポスターと菊の紋章、力強いフォントの組み合わせは、意識の柔らかいところに刺さる。ありそうで無い光景のように思う。土地の力、地元の力が意識に引っ掛かる。特徴はないのに、只の田舎ではない感じ。

 

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15:39

というのも、ところどころ燃えて煙が上がっていたりして、奈良?何?何処?と思ったりしたわけです。もちろん田んぼです。農家さんはよく燃やしはります。でも意識が途切れて、気付いた時に、平らな、寂れた田舎の地が、白い煙を噴き上げている、これは何なんだと謎が響く。

 

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15:43

「浪漫のさと おおうだ」、大宇陀には古い歴史があり、縄文・弥生の遺跡がある。最も知られているのは奈良時代の「日本書紀」で、柿本人麻呂が宇陀を舞台として歌を詠んだことだろう。飛鳥時代から薬としての鹿猟が行われていたとか。

空が重いし地面も、視界そのものがすっきりしない。血糖値のせいではない。土地の空気のことだ。歴史の、かつての王朝の、王権の影が及ぼす密度なのだろうか。心なしか空が重い。なぜだ。比喩ではない。天気のせいか? 何だか不思議な光景だった。

 

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「毛皮」の看板がやたらと連続する。言葉から高級店を連想してしまうが別にブランド店でもなく地場産業として、漬物や柿の葉寿司の店ぐらい淡々と続いている。このあたりは鹿が大量にいるのだろうか。それなら鹿肉専門店があるはずだが毛皮や革製品の店ばかりだ。そもそも奈良では鹿は神獣、ばんばん狩っても良かったのだろうか? 

お復習すると、あまりに鹿が増えすぎたため、奈良市内では2017年から増えすぎた分だけ狩猟OKに解禁された。ただし奈良公園あたりで殺生してよいものではない。「奈良県」内で言うとそういう縛りはなく、普通に許可申請すればOKのようだ。  


宇陀市では狩猟者育成プログラムをやってますね。

hunters-cooperative.jp

 

でも地元の狩猟で毛皮を調達しているのではなく、毛皮産業としての原皮は輸入で賄っている様子。あくまで加工技術の方に力点があるようです。

このHPは綺麗で見やすく、宇陀市の皮産業のことが分かりやすい。

udashiutano-mouhikaku.jp

 

なるほど。歴史的に皮産業が盛んということでした。私の愛用している鞄は馬の革から作られていますが、とにかく丈夫で高品質なので、動物の革には安心感や信頼感があります。手入れを怠たり続けて7年ぐらい放置したら老婆のような劣化を来しました。すまんやで。

 

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15:49 町の外れ、往来の入口にはためくコロナの文字。本稿執筆時にはとうとう第3波が到来してしまい、札幌市と大阪市がGoToトラベル対象外となることに正式決定しました(11/24発表、期間11/24~12/15まで) 人類、負け戦を強いられております。おのれコロナめ。

 

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16:11 ばかのように巨大に屹立する山、山と言うか岩石の塊、物体が現れました。

「鎧岳」です。標高894m。この方向から見る限り、垂直に近い岸壁をクライミング?まさか、いや、、と思ったら、調べたところ普通に登山道があって、2時間ぐらいで登頂するようです。うそやん。なんやねんその現実的な話は。

しかも西隣に並び立つ「兜岳」(標高920m)とセットで攻略するのが定番だとか。うそや。見た目の威容っぷりと違って庶民的な山だ。いやそんなはずは。これは写真が悪い。肉眼ではもっとこう物体の凝集体の、天を突くというか、「在る」というより「聳える」「立つ」と言うべき、重力に与せぬものでありましたよ。写真が悪い。無力だ。

 

さあ目的地の「曽爾高原」が近づいてきました。ススキで秋を撮りましょう。

 

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16:16 曽爾高原ふもとの道が渋滞。

 

( ´ ¬`) なんやねんこれ。

 

あたしインスタガチ勢になれませんでした。さようならインスタ。

 

門前払いというタームが胸にこみあげます。チキショー。上る前からこの有様では、駐車場に入るのも絶望的なのでは。負け戦が確定です。早々に判断してきびすをかえしました。後でドライバー氏がボソッと独白したのは「尿意を耐えきれるか自信がなかった」とのこと。暴発しなくてよかった。誰も換えのズボン持ってないです。

インスタガチ勢に入門できなかったのは心残りですが、しかし結果的には退却で大正解、この時点でもう16時を回っており、ススキ撮りに行ってたら「MIND TRAIL」曽爾エリアの散策は完全におじゃんでした。O-Jan。もうみんな疲れててアートなんてどうでもよくなっていたからな。個人的には渋滞に感謝してます。

 

◇16:30 曽爾エリア到着:曽爾村役場~ふれあいホール

ようやく曽爾エリアと向き合う気持ちが皆の中で固まり、重い腰や膝やあたまをヨッコラセと持ち上げて、車を降ります。ひいひい。要介護になる。

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ここで曽爾エリアMAPを確認しましょう。 

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( ´ ¬`) おい多いぞ。 

 

異次元かこれ。増殖したウイルスのように作品ナンバーが黒々とMAPを占めている。基本的には同じ作家氏の作品シリーズが何度も登場するパターンで、西岡潔『1/8000000』シリーズ、坂本和之『道標』シリーズの繰り返しの中に、これまで2エリアでも登場した作品群(レーザービームの『JIKU』、youtubeでの詩の朗読『distance』など)が織り交ぜられている。

当初は「なんだ既知をなぞるものか」「じゃあ飛ばして2,3個見たらもう帰ろう」的な省エネ精神で臨みましたが、違った。そんな甘いものではなかった。

 

面白かった。

それは時間の余裕がなさすぎて半分近くカットし、慌てて駆け足で回ったため、集中力が上がり、なおかつ欠落分を想像で補ったためかもしれない。夕闇がどんどん森に迫ってきて、コミカルで素朴なはずのオブジェが魔物のような表情を宿したせいかもしれない。奇跡的に異様な姿をしたものどもと出逢うことができたのだ。森の呪力と呼ぶべきだろうか。面白い。うはうはしました。

 

しかし体感的には、この曽爾エリアが最もきつかった。公式MAPの簡略図と目の前の地理とが全く噛み合わず、自分が何処にいて作品がどこにあるかが分からないのだ。かなりの田舎とはいえ、市街地で展開されている分、地図に描かれている道と描かれていない道とが目の前にあると判断できない。一本道だった吉野エリアより難易度がずっと高かった。

 

たぶんそうした苦労も含めて「面白かった」という旨味成分に変換されている気がする。

 

 

( ´ ¬`) 「面白い」とは何なのか?脳内でこじれた文系男子3人ぐらい(全部私)が迂闊な認識論を戦わせていました。やだな。UQ三姉妹にしてほしかった。

 

 

◆【S1】『千本のひげ根』菊池宏子+林敬庸 @曽爾村役場

3エリア共通作品です。 

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足腰がぎりぎりと弱ってきた私達を、なおも前へと突き動かすもの。それがこれだ。

 

( ´ - ` ) 棒!!

奈良の山々が育んだヒノキの間伐材、これだけあればきっとみんなにフィットする色つや長さ硬さ曲がりしなりの棒があるはず、あるんや、

 

( ´ ¬`) あとで杖を返しに来る算段がつかず却下。

 

昼飯のあたりで既に「もう歩けません」「車で拠点移動を繰り返そう」という方針が打ち出されていたので、曽爾は車移動を基本とします。

と言いつつ、駐車位置から目視できない作品は、足で探さねばなりません。どこや。

 

役場の近くの田んぼに通りがかるとプレートがあります。おっ。

 

◆『Paysage du tiers 第三者の風景』武田晋一

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(  ╹◡╹) どこかな。

 

 

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(  ╹◡╹) どこかな、

 

 

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(  ╹◡╹) おい。  どこかな?

 

 

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( ´ ― `) おい? ??

 

 

( ´ q `)  どこ? ? ?

 

 

∴ 全然わかりませんでした。

 

 

しょっぱなから曽爾エリアの洗礼を食らいます。本当に分からなかった。あれですよ、4人中4人が美術館・現代アート食らいで、地方のアートイベントファンだというのに、作品プレートを目の前にしながら作品がどこにあるのか全く分からなかった。このなぞなぞは半端じゃねえぞ。

 

しばしうろついても手に負えず、このまま先に進むことにしました。どう見ても田んぼと道路しかなかったが、判別能わず。魂のステージが低かったのでしょうか。

 

でかい川にかかる橋をわたります。このへんから地図と景色の整合性が怪しくなってくる。

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羽衣天女が何度も繰り返し出てきます。かなり数が多く、固定エンカウントです。ゾーマ城の「だいまじん」と同じだとお考えください。

 

川を渡ったところでほぼ迷子になる。地図上の目印が自販機だけなので複数出てくるとアウトなのです。

 

 

◆【S30】『12/8000000』、【S31】『13/8000000』西岡潔 @ふれあいホール前

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だだっぴろい道と背後に広がる山、そして葬儀場のように立ち尽くすホール。一番分かりやすい目印がこの「ふれあいホール」ですが、厄介なことに、地図に載ってません(死  さすがにきつい。、。自販機は載ってる。それはどこにでもある(死

 

そして作品がない。

 

( ´ - ` ) ??? 

 

また景色に同化してるパターンだったら詰むすよ。緊張が走ります。

でも西岡潔さんて写真家ですよね。写真なんてどこにも展示してませんが。写真はない。しゃ、

 

   おや?

 

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いや アンタじゃない。羽衣天女、アンタじゃない。

色がぬけて全身ピンク色、タコ人間と化していた。蛸天女だ。それ天を舞われへんやん。海に帰りなさい。

 

こっちだ。

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まさか。このとってつけたような顔(目)が西岡潔の作品なのか、? いやちょっと待ってや(焦る)。写真家ではなかったのか?? 勘違いかな、

 

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勘違いではなかたね。

 

(>_<)いたるところに目。

 

エンカウント頻度がやばく、FC時代のゲーム的だと認識しました。いやこんなにおったんかい。道を探して歩いている時には気付かなかった目が、いっぱい浮かんでいた。

blog書いてて気付いたが、たぶんこれらの「目」は、立ち位置によって背後の山々・景色とうまく重なり合うポイントがあって、山などが擬人化されて浮かび上がるようにできていたのだろう。目のイラストだけをびろびろ貼り出して「アートですわ」と言うだろうか(反語)。現地では全く機転がきかなかった。身体は動いてるけど視野が狭まっている状況、疲れ疲れていたようです。

 

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「MOTHER1」のマジカントではこういう目玉のモンスターが出ます。ビューン一家です。そうだ、曽爾はマジカントだったんだ。脳内でニューロンが発火し、作者を置き去りにした急展開が始まります。女王の夢が終わるとき、マジカントもまた消えますが…。

 

という風に、アートが何に役立つかというと、何の変哲もない町や風景を、VRだのプロジェクションマッピングだのAIだのを使わずに異世界へとスライドさせることが可能になり、面白おかしい体験ができるようになります。私がディズニーランドを激しく忌み嫌うのは、個人による異世界スライドの自由機会を先に全て奪っているからです。かはっ" いかん。過呼吸

 

 

◆【S32】『道標.9』坂本和之 @ふれあいセンターの隣

この作品はマジで苦しめられました。ない。、ない、どこにもない。

 

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ないねんけど。

 

地図の方角的にはこの先にある。吉野エリアでさんざん世話になった「MIND TRAIL」矢印シールが貼ってあるからな。ぬかりはない。この先に作品があるのだ。MAPでは、少し脇道に入ったところに【S32】の表示。まちがいない。

 

おいっ太陽が沈みかけてる。太陽が沈むけどススキが綺麗ですよ。ごらんなさい綺麗なススキですよ。脳内麻薬に火がともります。延髄の奥とか鼻孔の奥が暖かくなる。ススキは象徴か物質かそれとも光か。光を媒介するメディアなのか。

 

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ススキを写真に撮るとき私達は「ススキの写真」の先行事例ないしは記憶の型を撮っている。ゆえに目の前のススキを撮っているのではないのかもしれないし、目の前のススキを撮ることによって記憶をなぞる行為に容易に辿り着くのかもしれない。それは依存に近い速度と確かな欲望による機械的工程と化している。そのような作用をもたらす「ススキ」は今ここに植物としてのススキとして在るのではなく、この感傷的な、増幅されきった夕陽の光が別のものたらしめている。私たちがその別の「ススキ」なるものにシャッターを切るのであればもはや舞台が地元の空き地であろうが曽爾高原であろうが同じであって、その違いに向き合う必要がないところを舞台としてススキだの美だの日本の何とかだのと大勢が言うのだから、私は自分のインスタを事実上凍結した。自己の記憶の矮小さと現在性の選択肢の狭さに対してシリアスではなく、己の機材なり技術なりに対して戦略的にシリアスぶってみせる衆人らの態度に合点がいかない。ススキの変換の話は隠蔽されていて植物としてのこの目の前のススキは無視され、通貨のような「ススキ」が多くのフォトグラファーらの間で流通し、その道の外にこの無名の開ききらない中途半端なススキと私が阿呆のような顔で取り残されている、ここに両者は互いの関係が取り結ばれる可能性があるわけだ。と私は信じている、信じたいのだが、脳に糖分がほしい。

 

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これが作品かね。いやラベルがない。うそやん。これは木材です(キリッ)。もうそろそろ作品出てきてくれないかな。どこ。

 

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これかな。これが作品 ?

作品と言われても納得するが。しますけどね。作品でいいのではないか。

『WE'LL BE LIVING THERE NEXT YEAR』

そうだね。来年にはきっとワクチンか治療薬ができて、またいつもの暮らしに戻っているであろう。

 

もう時間が限界です。車にもどりましょう。

 

そうして引き返してたらみんなが気付いた、答えはこれ(たぶん)。

 

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( ´ - ` ) これ。

 

最初の「門」が作品だったのではないか説。 

 

いやそんな

 

 

そんなばかな。 

 

川の輝きが眩しい。 

 

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17:05 川がある。これは青蓮寺川という川です。もう太陽がずいぶん沈んできましたね。水面がきれいです。寒い。このあとどうしましょう。作品が通し番号で35まであります。あと30作品はある。

なんとなく作品が密集してそうな「サンビレッジ曽爾」「曽爾村健民運動場」の方へ向かってみます。いけるかな。車だ車。フルスタリョフ、車を

 

◆【S4】『1/8000000』西岡潔

町役場から、川を渡らずそのまま山を上がるルートをとります。車です。いよいよ夜になってしまう恐れが出てきました。今日は昼飯のあたりからペース配分がグダグダになっていた。知ってる。自覚がある。傾いた時の開廊を歩いている。永劫回帰だ。

 

 

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はい。作品です。(誰も車から降りない

 

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空が人類を睥睨する。自意識など役に立たんのだ。

(筆者だけ車から降りました) 

 

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作品じゃね? あ?? 野良すか??

( ´ ¬`) ????

これは見るからに先ほどの「門」の作品:坂本和之『道標』に近い雰囲気があり、しかしラベルがない。MAPにも作品情報の記載がない。どういうことや。これは違うのか。あかん。罠にはまっている。まあいいや。 

 

【S3】『distance.1』oblaat  松田朋春+則武弥、詩人 カニエ・ナハ

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では曽爾エリアの詩の朗読を聴きましょう。現地では誰もスマホを操作することすらなかった(というよりこの作品のあたりでは誰も車から降りさえしなかった)ので、今こうしてYouTubeを聴くのです。

 

二羽の鳥が通り抜けて行ったことを二羽の鳥、二羽の鳥と繰り返し、目に映るトンボや山やコスモスといった「目に見える」ものを、「目に見えた」ことを、2回繰り返してゆく。同じことを言っているが語順が変わる。右目と左目がそれぞれに、同じ意識を共有しながら、微妙に異なる・ズレた時間を「見て」いるような、輪唱的な視界が読み上げられる。語順が変わるということは、体験としては異なることを表している。目に映ったものを「映った」という事実として認識することと、その認識から主体としての自己が動き出すこととの違いがあるのだろう。

 

残念ながら時間切れで、あと3本の『distance』は聴けず仕舞い。

 

 

車に乗って県道784号を上がっていく。歩くという選択肢はないのだ。おや。

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17:19 山道のさなかに、杉林へと入る小道と、明らかにあやしいオブジェを発見。スマホGoogle Map見てたら完全に見落とすところでした。これ。これこれこれ。これは作品ですy。車を降りて確認、奥へと続いているようだ。

  

以降、MAPの大体の位置関係から作品&作者名を書いていますが、ちゃんと合致しているか確証がなく、間違ってる可能性あります。森の作用です。

◆【S5】『道標.1』坂本和之

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道祖神的な存在で、おいでおいでしている。

はい、行きます、行きます。

 

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逆算のブリコラージュって「おしゃれ」に結び付く気がする。これも、頭部の切り株は脳がむき出しになったような模様が刻まれていて不穏さもありつつ、全身はコミカルにおさまりがよい。

カメラが優秀すぎてだいぶ明るく見えてますが、もっと暗かったんやけど(心外)。もう日没まで時間がありません。すごい勢いで森の中に入ります。

 

◆【S8】『コマノエ』小松原智史

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鬱蒼とした杉林の中に白い帯が巻き付いている。それは蛇の体表か、絵なのか。何が描かれているのか具体的なことは分からない。具体的な形を欠いた、何かが弾けたり絡み合うような動きが描かれている。これを「絵」という領域のものと呼んで良いのだろうか。大昔の人間たちが描き残した生き物の姿のようでもある。 

 

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ググったら、作者は大きな画面に生体を思わせる形状を大量に描き連ねて、生き物の集合体ともつかぬイメージを繰り出す作家であった。しかし本作は筆致ひとつひとつがもっと原初的で、生き物の形状すらなく、躍動である。それが繋がり合うことで、水の蛇のような生命感のあるイメージへと転じている。周囲が暗いだけに、白い下地は光りを帯びて異様な感じがする。夜の自然界には「白」は異質だ。

 

◆【S6】『TOKIDOKI DOKIDOKI.1』北浦和

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歩けば魔界にぶちあたる。顔面が崩れた人間が現れた。強い打撃でたたき割られたような顔をしている。変な帽子を被っていると思ったら、木彫りのヒグマを逆さに装着していた。そんな馬鹿な。もしもしご主人、それは木彫りの熊ですよ。だめだ。話が通じない。頭部の熊は手足を上に向けていて常にこちらを爪で攻撃でき、そんな本体側の顔はひび割れながら笑っているようにも無関心に佇んでいるようにも見える。

 

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足元はザバザバと粗削りな木の皮のスカート、スリットの闇は鋭く、凶器のようだ。近づけば急に躍り上がって回りながら飛んできそうな緊張感が漂う。ニホンチャッキー(奈良県個体)だ。

 

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木の四足獣が出現。枝が地面にしなって流れており、獰猛さが伺える。小柄だが前衛アタッカータイプだろう、猪と犬が合成されたような体躯で、これが突進してくると転倒は必至です。時速50~60㎞は出してくるだろう。しかし木登りは超苦手とみた。

 

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キリンを小さくしたような四足獣が現れた。首から胸にかけてのフォルムが馬や鹿とも違う。こいつは瞬発力は低いけれど、いつまでも追い掛け回してきそうな執念があるだろう。悪夢のように追ってくる獣。妄想です。

 

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日が落ちてきて森の中が薄暗く、肉眼でもなかなか禍々しい様子だったが、写真もまた別のテンションがあって禍々しい。自動的に無理やり明るく仕上げようとするから、シャッター速度が犠牲になって気色の悪い画像になる。USA。USA。悪い夢を見よう。

 

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名前の判別できない獣たちが連続して出てくる。これは何だ。サーフィン獅子か。ツヤツヤしているのが実に不気味だ。どの木獣もそれぞれの気色悪さを伴って佇んでいる。暗い森を不気味に感じるのは人間の本能的な恐怖ゆえだろうか、それとも近代以降の感性だろうか。鬼が出ますよ。呼吸を。集中の呼吸を。スy-ハy-

 

あっ明るくなった。

 

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17:16 西岡潔(ナンバリング不明)

もうどこのどの作品か不明。しかも黒目部分が見えてないということは、逆側から見ている可能性が大。この斜面の上は「サンビレッジ曽爾」で、アウトドアでキャッキャするためのコテージ等の施設が見えました。なんか肉を焼いている匂いがする。ああ。家庭を感じる。明るいなあ。こっちは魔窟ぞ。みんなこいよ。そして怪しい存在になろうよ。

 

森を抜けるときに一カ所、スルーした所があったので、戻ります。日の当たらぬところから呼び声がする。来いと読んでいる。はいはい今もどりますよ。はいはい、

 

矢印があったんですわ。工房へと続く矢印が・・・

 

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こっちですと囁く矢印。ここを進んでしまうとこれまで紹介してきた樹の獣たちをスルーしてしまうことになるため、後回しにした。こちらが本線っぽい案内だが。

 

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これ入っていいんですかね??? 謎の工房へと吸い込まれる。何事も経験。アンビエントになるかな。入っていったら脳筋親爺に「なんや!?」「なにしにきた!!」と吠えられそうで一抹の不安があります。作品名も何も書いてないんでな。これは一人だったらめげてるかもしれない。中には木材が並ぶ。製材所のようだ。

 

◆『1/8000000』シリーズ_西岡潔 @製材所

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17:19 製材所の中へ入る。「おいしいトマト研究所 ご一行様」

 

( ´ - ` ) ???トマト?

 

この製材所エリアの担当者の茶目っ気か、鑑賞者の落書きか、と思ったら、曽爾村には「おいしいトマトの研究所」という名のトマト栽培者が実在する。展示と何か関係があるのか。、遊びにきはったのか、この倉庫みたいな場所を借りているのか。

 

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やばい祭壇のようなものがある。冥界の船か、召喚の魔法陣か。鎮魂碑か。突起物と球体状の石の組み合わせが男性器を思わせた。男性。何なんだ男性て。知らんわ。男性が陰嚢のごとき袋を間抜けにもぶら下げているのは、男性とは一度死んだ存在であって、生まれる際には三途の川を渡ってくる必要があり、此岸へやって来る際に沈んで溺れないための空気袋、それが陰嚢なのである。うそです。

 

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殺害現場みたいになっとる。線が張り巡らされてルパン等で出てくるセンサーのようだ。作品なのか元からこうだったのか判別できないが、木の板・皮の断片が暴力的で作品離れしている。当然、立ち入ることはできない。

 

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目が大量発生していて、木材のいたるところに目があります。ディズニーランドに行くよりこっちのほうがいい。

 

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製材所を出て全体像を振り返ると、こうなっています。普通の木材置き場だ。Google Mapでもこの施設の名前などは出てこないし、当然「MIND TRAIL」公式MAPでは物件の存在自体が触れられていない。なのでこの物件が何だったのかは未だによく分からない。木材がたくさんあったから便宜上「製材所」と呼んだす。

ここの「目」は質、量ともに最高クラスで、ここが発生源と考えるとナンバリングは起点の『1/8000000』と思ってよいだろう。シリーズは曽爾エリア全体で13まであるが、数で言うとここには数えきれないほどの「目」が沸いている。というのも観客参加型で目を書いて貼り出す仕組みだったのだ。繁殖だ。

 

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このようにして参加者が用紙に「目」を自由に書くことができる。これはシールになっていてどこにでも貼り付けることが可能で、増殖させられる。 作品名の「8000000」(800万)とは「やおよろず」、無数の森羅万象に宿る神々のことだろうか。目を得るとあらゆる物や場所が疑似的な生命体、主体と化してゆく。ニャー。

 

ごらんなさい。そこいらじゅうに目が

 

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都市部は監視カメラに制圧され、死角恐怖症とも呼べる有様で機械の目が網羅されていますが、ここでは不特定多数の民意によって生み出された様々な「目」がひしめいています。ゆくゆくはこうした民の生み出すアノニマスな目が、監視網を監視するようになったらいいですね。八百万プロジェクト。

 

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私と仲間が作ったのはこれです。実に気持ちの悪い・・・普通に怪物です。絶賛し合いました。呪いや即死攻撃などを繰り出してくることが期待されます。

 

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17:35 この目はボディも含めて実にバランスがよく、モンスターですが美人です。へたな人類種よりもスタイルがいい。どこかのゲームで採用されていてもおかしくない。美人の定義がおかしいとよく言われます。真のゲーム脳を思い知るがいい。発揮する機会がありません。なああああ。

 

最後のもう1カ所ぐらいを見に回りたいので、目とはそろそろお別れをします。なごりおしく、あと2,3回は訪れて遊んでいたい場所ですが、帰りがけの駄賃で小学校の方へ向かって、周辺の作品を回収します。車。

 

 

◆『11/8000000』西岡潔 @曽爾村立曽爾小学校

もうずいぶん暗い。ほぼ夜です。小学校のあたりを車で流すも、それらしい作品もなく、うまく駐車できる場所もないので、ハザード焚いて仮留めしながら徒歩で探す。ありそうでない作品。どこ、

 

そのあたりの探索の様子について写真が残っておらず、やはり無意識の疲れがかなりキていたことを示しています。疲れとは何なのでしょうか。脳か。判断と行動を省力化する割に、意識の方は普段通りを装うので厄介です。

 

17:47  小学校付近で作品を探してウロウロしていたら仲間が声を上げる。「あっ。みつけた!」

 

上を指さす。えっ何

 

 

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( ´ - ` ) おいまじかよ。

 

空中戦やないか。

小学校の窓ガラスに、しかも生徒が描いた絵で貼ってあるとか、こんなん一生見つからへんやん。分からへんって(怒)  ぐああ。悔しい。西岡潔の作品の幅が予想外に広いことに感心しつつ、この展開は予想外だったので自分自身にはらをたてます。「どうせ2本の棒が伸びてて2つの目が付いてて宙に浮かんでるんだろう」とたかをくくった自分に腹が立ったのです。アートに油断は厳禁です。

 

もう一つ、『ニューライト』坂本和之 があるはずが、うろうろしても見つからん。どうやら小学校の敷地内にあるようです。だめだ。入ったら警察がくる。諦めよう。

 

これで「MIND TRAIL」曽爾エリアはの探索は終了です。

途中でおみやげを見繕うことを考えると、帰路に2時間みておく必要があります。地域共通クーポンは大阪府奈良県で使えるという代物でしたが、「奈良にいる間に使わないと悔しい」との思いがあって、紆余曲折ありましたが「奈良県内でガソリン代に充て、残ポイントはJR大阪駅のドンキで4人で分けられるものを買って終了」という民主的な妥結をしました。みなさんお疲れさまでした。

 

 

( ´ ¬`) 小学校以降、写真が1枚も残っておらず、どうもかなり疲れていたようです。写真(行為)は状況を実によく反映しますね。

長々と書いてきた「奥大和 MIND TRAIL」ですが、未知の土地を手探りで、時間をたっぷり使って散策するのが大変面白かったです。作品の優劣がどうの、意義がどうのと批評するのはナンセンスかなと思います。土地を歩くこと、知ることの方が主役だからです。

 

しかし中でも、土地の歴史や地形にとてもマッチした内容の詩を朗読するoblaatの『distance』シリーズや、現代人の生活センスを活かしながら森でサバイブする力石咲ワイルドライフ、地元・洞川温泉の特産品をとても分かりやすく面白おかしく特集した『ダラニスケ研究室』、そして暮れてゆく暗いい森の中で魔力を発揮した曽爾エリアの北浦和也、坂本和之の作品、あたりにあるものすべてを文字通り「八百万」で塗り替えてゆく西岡潔『1/8000000』シリーズは、非常に面白く、この旅を独特で有意義なものに変えてくれました。

 

ありがたや、ありがたや。

また未知の奈良を徘徊する機会がありますように。

 

 

( ´ - ` ) 完。