PARASOPHIA@京都文化博物館別館
「PARASOPHIA」会場は大まかに5エリアから成り、①平安神宮付近(京都市美術館)、②四条烏丸~烏丸御池、③堀川団地、④出町柳、⑤崇仁(JR京都駅付近)。
②烏丸あたりにおいては「京都文化博物館別館」「京都芸術センター」「大垣書店烏丸三条店ショーウィンドウ」をちゃんとやる。
来たことのない・今後行く予定もない場所へ、行く。
それがアートイベントの良いところ。
博物館別館。来たことない\(^o^)/
何があんのここ
元・銀行がありました。
風格はんぱないなと思ったら国の重要文化財。
明治39年(1906年)に竣工した旧・日本銀行京都出張所を再利用しています。昭和40年(1965年)に銀行が移転、改修等を経て今に至る。
この大広間は、かつては銀行の営業室で、行員たちが机や電話を並べていたとのこと。
行員ソルジャーたちは上階を見上げて「おれも出世したらあそこから皆を見下ろしてやるのだ、天下の大将軍になるのだ」と戦意をたぎらせたのであろうか。頂点に立てるのは一人。そう思うとここは戦場どすなあ。戦時遺構巡りの趣。
森村泰昌《侍女たちは夜に甦る》シリーズ 2013
歴史百面相の森村泰昌氏。解説文によると『ベラスケスのミステリアスな名作《ラス・メニーナス》が飾られている閉館後の静まったプラド美術館を舞台にした作品』だが、スタンド攻撃を繰り出すところを実写で見ているかのような不思議さと不気味さに満ちていた。勿論、時間系とか異世界干渉系の難解なアレ。
そういえば森村泰昌と荒木飛呂彦は妙に似ている。年齢不詳というかいつまでも若々しいし、面立ちが中性的だし、有している知識や世界観の偏り・深さに比して、読者・観客へ見せる際のポップさ加減の調整力が絶妙(しかもやっぱり良い方向に狂っている)。
写真(機)という製造工程、装置を使ってはいるが、裏で仕込んでいる様々な作業を思うと「写真」というジャンルにはもはや入れられない気もしますw
森村氏自身の作品解説が天井から流れてきます。ボソボソ ボソボソ
森村泰昌《Hermitage 1941-2014》シリーズ 2014
美術館の中が額縁だけですね。これはロシアのエルミタージュ美術館における、第二次世界大戦中に作品150万点を疎開させたという事件に基づいている。
この作品に関する報道は以下のとおり
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「Hermitage 1941-2014」は、昨年6月に同館で開催された現代美術展「マニフェスタ10」に出品された森村氏のシリーズ。第二次世界大戦時下、エルミタージュ美術館に留まった女性館員を描いたデブラ・ディーンの小説『エルミタージュの聖母』に着想を得て制作されたもので、レニングラード包囲の際に美術館の作品150万点を疎開させ、何もない空白の美術館が生まれたというエピソードに基づいている。
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<出典元「アートアニュアルオンライン」>
★Link 森村泰昌の「Hermitage 1941-2014」 エルミタージュ美術館に寄贈 | Art Annual online
150万点もどうやって疎開させたのか、そっちのエピソードが気になる。。
2階に上がります。階段が美人だ。
もう一点、2階で映像作品を鑑賞したが、内容が30分弱のオペラ、よってだめでした。だめ。オペラと私という組み合わせは最悪の相性で、アーとかオーーと言われましても、アーとかオーーー以外の何物にもならない( ゚q ゚ ) だめ。
(オペラゆえ未掲載)
ドミニク・ゴンザレス=フォルステル《オテロ1887》
オペラゆえノーコメント
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ついでに屋外も
PARASOPHIAアンテナショップ? カフェにて。
@大垣書店・烏丸三条店
リサ・アン・アワーバック《この織機を持って失せろ》2009
英題「Take This Knitting Machine and Shove It.」
パンフレットによれば『産業革命で機械化が進む18世紀のイギリスにおいて、手仕事の機会を失うことを恐れた労働者たちが起こした織機破壊運動<ラッダイト運動>と、富の再分配を行ったロビン・フッドの物語との融合によって生まれた』とのこと。
環境保護っぽいと思ったけど違った。ネオ・ラッダイトが起きる頃に、反抗者たちが逃げ込める森林などがあると良いね。最悪の場合は泣き寝入り\(^o^)/
かっこいい写真でした。巨大で。もっと注目されて良かった。
どんどんアートが都市に溶け込んでくれることを願います。