【ART】六本木アートナイト2010(3)椿昇≪ビフォア・フラワー≫
六本木アートナイト特集も、いよいよコアに。
今回の目玉、椿昇≪ビフォア・フラワー≫(裸子植物)プロジェクトを堪能しました。
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(1)六本木駅到着→東京ミッドタウン→21_21 DESIGN SIGHT
http://mareosiev.hatenablog.com/entry/20100327/1270306044
(2)六本木通り→六本木ヒルズ
http://mareosiev.hatenablog.com/entry/20100328/1270373655
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六本木ヒルズ内で作品を体感した後。
森美術館に行く前に、ヒルズアリーナという大きな舞台へ一旦、下ります。
なんかえらいことになっとる。
どこぞの万博だ。
たのしい。
これはたのしいぞ。
階段を降りながらちょいちょい覗き込んで撮影。
悪役が巨大ロボに乗って悪事の限りを尽くす心境が分かります。
人がゴミのようだ。
神々しい。
巨大なものは偉い。
何かを飛ばすんでしょうか。
気球のようなものを膨らませています。
アリーナ地平に降り立ちました。
青地に二本腕の宇宙船というデザインだった例のパンフレットからは、想像のつかない雰囲気が漂っています。
圧倒的。
そして何より、たのしい。
( / ^−^)/祭りだ祭りだ!!
そこいらに浮いてる赤い玉とか、いびつなかたちのやつらは全部、
「裸子植物」の胞子のたぐいです。
裸子祭り。
Yotta Groove(ヨタグルーヴ)
『イッテキマス NIPPONシリーズ「金時」』
アート焼芋販売。
ガイドブック「派手なデコレーションカーで焼芋を販売するYotta Grooveが登場!」
なんのこっちゃ!
どういうイベントやねん!
行ってみたら本当に、派手なデコ車で焼芋を売っており、
そこに人が並んで、焼芋を買い求めておったよ。
車が照明でいい感じだったので、正面撮りしかしてません。
きもそぞろだ。
翌日3/28(日)には、Yotta Grooveのライブパフォーマンスがあった模様。
ガイドブックによると『イッテキマス NIPPONシリーズ「金時」のおしゃれな焼芋屋さんが、アツアツのビートとお芋を届けます!』 なんですか一体www
彼らの公式サイトはメンテ中だったので、そもそもどういう活動集団か分からないが、
デコ車と芋とライブというのは気になる。
反射とか艶、金属感というのをだいじにしていきたいと思います。
巨大な坊やが鎮座しておった。
こいつら何!?
胸に「O2」「CO2」。
こいつら・・・。
エコか・・・。
しかし、むちむちやな。
栄養事情が優良だ。
こにくたらしい顔をしておるぜ。
二人とも右頬の空気穴がちょっとホクロみたいやよ。
さっきから崇め奉っている≪ビフォア・フラワー≫の中核≪マザーナイト≫。
乗り物? これ自体が生き物?
巨大な植物?
ガイドブックのイメージ図では、宇宙人が乗り込む船のような機構をしている。
横から見るとコクピットは飛行機のそれと同じ。
「ナウシカ」に出てくるコルベットの頭部に似ている。
17時半のオープニングセレモニーで空気を入れられ、浮上したらしい。
その頃は人でいっぱいだったとか。
正面から。
コクピット部の映像は、検知された二酸化炭素量に応じて変化するとのこと。
人が比較的少なかったので、大概このようなカウンター表示で固定でした。
このカウンターも、私ったら目が悪いので、胞子放出までのカウントダウンをしてるんだと思ってましたが、
実際には二酸化炭素量の表示です。
腕や胸の突起部から、けむりを噴いたり、胞子放出しないかなーと期待していましたが、そういうのはありませんでした。残念。
いたづら小僧的な酸素坊やと二酸化炭素坊や。
こいつら・・・いたづらっこやわ。
小唄氏「やっぱこれって、CO2君の方には二酸化炭素が、O2君には酸素が入ってんすかねえ」
私「あー。そうかも。 ・・・や、純粋酸素って、爆発せえへん?」
あー。
しかし巨大だ。二酸化炭素濃度がもっと上がっていれば、違った顔が見られたのだが。
このまま歩いたりしたら面白い。
妄想した。
二本の腕で、「グレイトフル・デッド」よろしく、六本木界隈を闊歩して、胞子をぼろぼろと撒くのだ。
横から。
金属製のU字型の手が、床に固定されていて、体全体を支えている。
≪マザーナイト≫を背後から。
いい背中をしている。ゆるやかなラインがいさましい。
惚れたぜ。
≪マザーナイト≫尻尾の根元、空気を入れているところ。
しゅううう。
わりと無音でした。
入れ終わった後だからか。
非常に残念なことに、
≪ハーバートの夢≫カンパニー・デ・キダム
≪ムーンウォーク≫椿昇
は、終わっていました。なんていうことだ。
( ゚q ゚ )終わってたんかい。
この≪ムーンウォーク≫とは何か。
後で調べたところ、さきほどの白い気球を背中に装着し、作者である椿昇が
特製コスチュームを着て空中浮遊するというもの。
しかし、他のブログで見たところ、この夜は強風が止まず、
スタッフが押さえても気球が安定しなかったため、中止になったそうです。
なんか、会場には「やり終えました」感が漂っていたので、まさかそんなことになってるとは思わず。
椿昇。
昆虫のような外骨格、羽を持ち、何やらいかめしい魔神のような顔が埋め込まれている。
これがMJ、すなわちマイケルジャクソンなのだと本人談。
ガイドブック「マイケル・ジャクソンの精霊と昆虫をモチーフに制作された、月と同じ重力で遊泳できるモビルスーツ。
イギリスで絶賛を浴びた貴重な作品を、椿氏のパフォーマンスで日本初公開!」
観たかった・・・。
既にマスクを取ってしまっていて、フルバージョンが見られなかった。
これは・・・残念。。。
いかついオッチャン。なんか強そうだ。意外にも。
横浜トリエンナーレで≪飛蝗≫という、可愛いトノサマバッタを出展した作家。
アリなど、巨大な昆虫系とともに、≪mushroom≫という、白い膨らます作品も印象的。
生身の中年男性がサイバー戦士みたいな格好してると不思議なものが。
これを自分で考えて作ってるのか。凄いなあ・・・。
何かと戦ってらっしゃるお方。
日本における「現代美術」のあり方とか、流通について考えて戦っている。
一筋縄ではいかない、システムの反逆者?
客の握手に応える椿昇。
気さくだ。
光景がシュールすぎる。
寄ってみました。
モビルスーツに触れてみたかった。どんな素材なんでしょうね。
軽そうだ。
かっこいいなあ。
厳しい風貌とこのスーツがたまらん。。
膝あてに注目。しっかりと「M」「J」だ。
「やっぱり世界を象徴するものと言えばマイケル・ジャクソンでしょう」「キング・オブ・ポップですよ!」客に力説する椿昇。
システムの外側で戦い続ける魂のようなものを見習いたいものです。
さて、タイムスケジュールは午前3時からの
「胞子が舞う!パフォーマンス」が気になっており、小唄氏、タク氏と3人でじーっと待っていました。
寒い。
この夜は寒かった。
「あと数日で4月やで!」「これはないわ!」「あかん風が吹き抜ける」「さ、さむい・・・」ひどかった。
そうして始まった、「胞子が舞う!」。
私たちは当然、この頭上に聳える巨大な≪マザーナイト≫がミストや胞子をぶしゅううううと放出する図を想像していたのだが・・・
坊や二人の手前にあるステージで、
('o' ) ノ ワアー。
∴胞子の舞い。
ほんまに舞いでした。
まさかほんまに舞うとは。
文字通りすぎてワロタ。
「胞子」っていうと、スクウェア系RPGプレイヤーとしては「敵の特殊攻撃」「毒、気絶のステータス異常を引き起こす」という教育が長年に亘って成されてきているので、アレなんですが、いやあこうしてみると、愛らしいですなあ。
舞ってはる、
まじで舞ってはる、
これは全くの予想外。
胞子がこんな可愛い女子からできているのなら
俺は胞子が相手でも付き合うぞ。
んなこと言ってる場合じゃない。
≪マザーナイト≫本体から何かが出るかもしれない、という危機感もあるので
わりと落ち着きなくチラチラ後ろを振り返り。
見てみると、
これは!なにかあるやろ!
絶対何かやらかしよるぞ!!
かなり警戒しました。
ドキドキ・・・
(・−・)” ドキドキ・・・・
(・−・)、 あれ。
∴ なにも おきませんでした。
( o_o )~ しゅううう。
「胞子だねぇ」「いやあ、春だねぇ」などとしんみりしてはったのでは
なかろうか。
これにて、六本木ヒルズ周辺部は終了。
次は森美術館『六本木クロッシング2010展』のレビューへ。
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★六本木クロッシング2010展:芸術は可能か?