nekoSLASH

大阪国際メディア図書館「写真表現大学」研究ゼミ卒業。関西・東京の写真・アート展示のレポート・私見をup。

【diary】R2.12/15(火)_おたよりをもらう(妹尾豊孝氏、sunsara 三井弘子氏)

12/15(火) 寒波でつらい。つらい。つらい。

 

いつものように死んだ目で家に帰ると、ポストに二通の封筒が。

f:id:MAREOSIEV:20201215190624j:plain

封筒。最近見ないですよね。いただくのは久々です。犯行予告でしょうか。裁判所からの訴状でしょうか。ドキドキ。

 

 

( ´ - ` ) 差出人はどなたでしょうか。。

 
 
1通は、写真家の妹尾豊孝氏から。
 

f:id:MAREOSIEV:20201215215021j:plain

おたより。この時代に封書はフィルム写真のような存在の手触り感があります。フィルム派のみなさんは書簡をやるとハマるのではないでしょうか。

 

なんでおたよりをいただいたかと申しますと、奈良市写真美術館で催されていた写真展について、11月に訪れて拙blog『写遊百珍』にてレポを書いたのですが、そのお礼状でした。ひええええ。恐縮すす。ふとんに逃げ込みそうになる。ひええええ。

それで、私の在籍していた写真・映像スクール『大阪国際メディア図書館』の恩師:写真家の太田順一 先生を介して、「展示のブログ読みました」との連絡をいただいた次第です。お読みいただいてありがとうございます。。
 
おたよりには、太田先生が1994年に『あまから手帖』で書かれた記事が同封されていました。
妹尾氏の写真集大阪環状線 海まわり』出版に際して書かれたものです。奈良での展示では、高校を出てから建設コンサルタント会社に勤め、40歳を過ぎてから大阪写真専門学校(現・大阪ビジュアルアーツ専門学校)に入学したことしか触れられていなかったが、この記事では妹尾氏が40歳のときに脾臓摘出の手術を受け、幼少期からずっと抱えていた持病から解放されて元気になり、カメラを手にして学生生活を始めたことが書かれていました。まさに『人生が二度訪れた』のだなあと、その経歴の表と裏とが繋がり、腑に落ちました。
 

f:id:MAREOSIEV:20201215185833j:plain

文章というのは、たとえ出版物が店頭から消えても、何らかの形で残り、こうして写しが生き続けることを実感しました。大先輩の対談、インタビューが数十年の月日を超えてリアルタイムで生きてくる。ありがたやー。プリントされた写真もそうですね。紙という媒体の強さです。今や動画一色、YouTuber一人勝ちみたいな現世ですが、Google LLCがサービス提供を終えたりサーバーがクラッシュすれば、明日から一瞬で「無」になります。紙はテクノロジーの激変の中でもゲリラ民兵のように、潜みつつ何かしら生き延びてゆく強さがあります。

 

話がそれました。

おたより、ありがとうございました✨

 

件の展示レポがこの回です。会場が撮影禁止だったので、作品のビジュアルが分かりづらいですが、80~90年代は、今の時代の「路上」「街」とは全く意味が異なる、そのことを痛感したスナップ写真群でした。現代への怒りと悲しみが筆を進ませます。ちくしょうがあああ。うがああああ。

 

( ´ - ` ) あああ。

 

写真集大阪環状線 海まわり』がめちゃ欲しくなったので、古本サイトを調べましたが、そもそも在庫すらない。ですよね。この展示を観たことで、大阪の写真家の系譜、特に都市スナップの写真家をもっと追っていこうかなと思うようになりました。

 

実はこの鑑賞時、妹尾氏ご本人が会場におられたのですが、教え子の方?の写真を見ながらその場で講評が始まり、何でも撮るのではなくテーマを絞り込んで撮る方が良い、例えば建物の壁ばっかり撮る写真家とか・・・と言い、例に挙げられたのが、まさかの石内都(『yokohama 互楽荘』あたりの初期作品では、まくれ上がったビルの内壁をモノクロで生々しく撮っており、それは内臓やただれた衣類のよう)。石内都が「建物の壁」の代表例で引用されるのを初めて見て、謎の衝撃を覚えました。さすがだなあと仲間と共に唸りました。

 

 

2通目の書簡は、フォトグラファーのsunsara・三井弘子氏。

 

f:id:MAREOSIEV:20201215185907j:plain

とても凝った封筒で送られてきたのです。おしゃれ嘆願書のような封書でした。(筆者は語彙が貧困層です)

 

最初、全く身に覚えのないお名前だったので、人違いなのではないか、あるいは身近な誰かが嫁いで苗字が変わったのを機に、下の名前もろとも変更したのか、結婚、うぬ、結婚で下の名前も変わるのか?>? と一人で混乱踊りをしていたのですが、そんな凝った友人知人は身内にいません。おたよりの書面を読んでも「???」と頭をひねってましたが、あっ、そういえば、12/12(土)「KOBE 819 GALLERY」でのヒガシジユウイチロウ個展『A=A A≠A(Ring)』トークイベントに来ていただいた方でした。うわあ。ありがとうございます。その場は私のお名刺を一方的にお渡ししただけだったので。こんなご丁寧な文章を。ありがとうございます。

 

あちこち旅をしていて、どこにおられるのかも謎、という情報だけを得た(つまり得てない)わけですが、同封されているチラシで、グループ展を開催中ということが分かりました。

 

f:id:MAREOSIEV:20201215185730j:plain

『三つの部屋』という展示を神戸市長田区二葉町の「city gallery 2320」で開催中とのことです。(【会期】2020.12/5(土)~12/20(日)) ご案内ありがとうございます✨
 
 
展示回れないなあ。回れてないなあー。体が3つぐらいあって、それぞれ別の顔と体格と動きを有していたら展示鑑賞をこなすのにめちゃ便利だろうなあと妄想します。もはや別人か社員ですね。そうですね。会社とは自己を複数化し、自己の分身を大量に増殖したいという願望をかなえる仕組みだったのかもしれません。もう寝ましょう。。
 
 
( ´ - ` ) 以上、おたより編でした。
 
 
こういう感じでZINEや写真集も軽くどんどん紹介していったら良いんですけどね。もうパンパンや。積ん読になっとるし。がんばります。
 
 
( ◜◡゜)っ 完。