nekoSLASH

ねこが超です。主に関西の写真・アート展示のレポート・私見を綴ります。

【写真表現大学】12/24(日)授業「作品制作」~写真を学ぶ人たちのクリスマスイブ~

【写真表現大学】12/24(日)授業「作品制作」~写真を学ぶ人たちのクリスマスイブ~

 はやいもので、平成29年、いや。平成という時代が終わろうとしています。皆さんお疲れ様でした。

 

そういうわけで、クリスマスイブの12/24、表大で今年最後の授業が行われました。

 イブの日に大人たちは何をしているのでしょうか?? 

 

結局トランプとキムのミサイル漫談を見ていたら実家(政府)がアラート鳴らしてイージス装備が増えたりして祭り状態でした。株価がいい感じですが、庶民の暮らしはなめくじのように這っていますし、公務員の退職金は減りますね。皆さん副業でビデオグラファーとかドローンを極めて将来家計のイニシアティヴを取りましょう。ビットコイン? タンスヨキンの方がうれしみがあります。増えへんけど。

 

作家に何が出来るかと言うと、ない。別段何も、ない。あらしまへん。私らが作家やったところで、そら旦那、消費税は上がりますし、松居一代は止められないし、八角理事長の顔をおかずに飯食う日々が続きます。そらあなた無力ですよ。無の力。それでも作品作るのが、作家という人種です。ちょっとかっこいい。グッフフ。

 

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◇1限目:作品制作(作家クラス)

この日はクリスマスイブなので「みんなでみんなを褒める」ことが第一選択となります。プレゼント交換の褒めです。

 

■岩本氏:(タイトル再考中)

・大阪ミナミの地に不自然にそびえ立つ「あべのハルカス」という日本最高峰(地上高300m)の物件を、様々な角度から撮り貯めることにより、その存在の異質さと、ハルカスとは何の交渉もないまま従来通りやっているミナミの素朴な下町の表情を記録しておられます。

「大阪はどこまでいっても地方都市のひとつ」であることがよくわかる(切ない)。

 

本日は撮り貯めてきた大量の写真を2Lプリントの状態で総ざらい確認し、粗セレクト。展示の構成の素案を考察します。

→セレクトに1時間ぐらいかかったとのこと。やはり、日頃からマメに紙出力してセルフセレクトしておくのが吉です。PCの画面とプリントは全く別物です。

 

これらは入学当初に撮られたトライアル作品。ハルカスにテーマの焦点が絞られる前には、こうした、都市の中で視界を断ち割って介入してくる予期せぬ構図を取り込んでおられた。(いつの間にかハルカスが主役を張った)

 

今回の修了展では一旦、ハルカスできちっとまとめることとし、こちらの予期せざるシリーズはまた後ほど取り組みましょう作戦。

これらは難易度が少々高い。森山大道のようではなく(非かっこよさ)、アジェのようではなく(非凝視)、今のところ擦過的――偶然性の賜物でしょうか。「はっと振り返ったら、都市が駆け抜けてゆくのに肩がぶつかって、その衝撃でシャッターが切れた」ような作品。毎回さりげなくぶつかるのには、体力とセンスが要りそうです。

 

「クリスマスと年末年始のハルカスをちゃんと撮ること!」という宿題が出ました。わあい。恋人はハルカス。嫁はハルカス。がんばってください。

 

■松岡氏「ひかるいのち」

だんだん画力が上昇中。「水族館で撮った生き物たち」という枠組みだったものから、「水族館」のフレームが外れ、「人工の海に生きている者たち」へと視点が迫っていることを感じます。

 

展示構成のプランとして、4枚組と単体とを交互にしつつ、2段構成にすることが試みられていました。

どこまでのインスタレーションなら作者の力量できちんと管理できるか、という悩ましい問題については、展示経験の豊富なアドバイザーがいないと判断が難しいものです。

被写体及び展示構成のデザイン性で観客の目を引き付けつつ、現代を生きる私たちが渇望した「自然」の姿を提示する作品となりそうです。

  

見ていると私たち現代人が根深く餓えていることを知ります。生き物が生きている、だけでは足りていないんだ。美しく光っててほしいと要請しているのです。相手に。ひでえ。TDLのエレクトリカルパレードを望む眼と近い欲望でしょうか。

当の作者はクラゲたちのことが好きで撮っておられるので、そんな人間の欲望がどうとかと関係がないのですが、どうも興味深いテーマです。

 

 

 ■井上氏「僕は旅散歩に行く」

ワンショットの美しさに定評のある井上氏です。俳句を画面内に入れた作品、40~50点の候補が並べられました。

 

井上氏の個性的な点は、写真のブレ幅が少ないことです。風景や風物が、カレンダーや写真素材のような「皆が望む理想的な」姿で収められています。一見、作者の主観や心情とは別のところで切り取られたように見えます。

しかし、特に鉄道の表情には、明らかに親しみがあり、旧知の仲間のような顔を見せます。どこかで通じ合っているのかもしれません。鉄道ファンのような「カッコいい・美しいものを収集したい」という欲求と別の原理で撮られています。ちがったらごめん。

 

なお「写真に俳句を入れる」という取り組みは、井上氏が個人的にやっていることではなく、畑先生が関西を代表する写真家・岩宮武二から引き継いだ「写俳」という精神を、現代版にアレンジし、フォトヘルスケアの効能に上乗せしたものと考えられます。

その岩宮氏は、満州に戦車隊として出兵した際「写真が撮れない」(※戦場なので当たり前です)という苦しみを師匠の安井仲治に送ったところ「写真と俳句は等価です」と、写真を撮る代わりに俳句を読むことをアドバイスされたといいます。奥義の伝授があったわけですね。そのような魂の数珠が作家界にはあります。

 

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合評が一段落して。

表大の先輩が作成中の、写真ドキュメンタリー本の紹介がありました。

 

「うらら、夫婦 -18人の経緯 昭和の口伝鈔-」 

 

田原都代 氏(同じゼミに所属しているが、面識はない)が、昭和という時代に生きた18名の夫婦に取材してインタビュー、撮影、デザインしてまとめあげたものです。

ことの発端は、ドイツから同趣旨での取材があった際に通訳として携わったものの、その取材姿勢に疑問を抱き、どうも納得がいかなかった、そこで個人的に再取材し、写真集を作成したということです。3年ぐらい費やしたと。何を食べたらそんな活力が湧いてくるものでしょうかすごい。私は(略)

 

 

 ウエー ( ´ - ` )

 

完成度が高い。

 

書き起こしの分量がすごい。戦後日本資料やん。書籍内で使用する各種の画像についても、関係各所に許可を得たそうで、「完全に仕事やん」と思いました。何を食ったらそんな情熱が保てるんでしょうか。私は(略)

関係者に渡す分・30部だけを刷る予定で、約7万円。あれっ。200ぺージをゆうに超える構成なのに意外と安い。紙質、印刷をこだわりすぎず少々目をつぶれば、手頃な予算で冊子にできそうです。

 

そして表大でも、今後簡易な写真冊子を作れるような体制をとるそうで、色んなトライアルが出来るのはありがたいです。

(*゚ー゚)v

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◇2~3限目:作品制作(プロカメラマンクラス、基礎コース)

ここから2限(4時間)あります。クリスマスイブなので「みんなでみんなを褒める」ことが第1選択となります。

 

授業開始時に、畑先生から「批評で一番大事なことは、褒めること」との教えがありました。それも「正確に的を得てほめる」こと。

欠点、過不足をあげつらってマウンティングすることが批評ではありません。実際に辞典にも「良い点も悪い点も指摘して評価すること」と書いてあります。

実は全く同じことを、映画評論家の淀川長治氏も言っていました。いつの新聞記事だったか、誰のインタビューだったかも忘れましたが、淀川氏に評論の極意を質問したところ、「どんな作品にも絶対に一つは褒めるところがあるから、それを見つけてあげること」と教わったのだ、という回顧が語られていました。

 

しかしこの宇宙は「言うは易し・行うは難し」という物理法則に支配されていますので、コメントが冴えないことが多々あり、コメントや評論に効き目のある神社を探して初詣に行きたい。神様。

 

 

■吉川さん「咲くや庭づくり」(プロカメラマンクラス)

将来的に需要の増大が見込める、個人邸宅での「ガーデニング」の領域で活躍できるよう、2年にわたる修業に励んでこられました。

  

今回はそれぞれの庭についてのテキストが作成されました。庭主への取材で知ったこと、庭を歩いたときの印象、咲いている花の名称などです。

なかなかパッと眼に入って、眼が流れに乗れるテキストというのは、難しいです。見慣れない固有名詞=花の名称が多いことが辛さの要因ですが、その界隈の人ならスッと分かるもんでしょうか。

 

「庭いじりしている方がジムに2時間行くより健康になる」という話題になり、地域の美観にもつながるし、今後はガーデニングに取り組む家は固定資産税を軽減、還付などで促進する自治体も出てくるかも知れません。庭の有無、庭の手入れの有無で認知症発症率が有意に改善されるなどのデータが取れれば面白いですね。庭が医療費を押し下げますように。

 

 

カメラの使い方がほぼ(全く)分からなくても、1年+α 学べばものになっていくということがよくわかりました。先生からは今後の展開、プロとしての仕事の受注につながるよう、営業ツールの制作を考えていく方針が示されました。

 

 ■佐々木さん(基礎コース)

実家を起点として、各地の文化、風習に関心を寄せておられる。

 

夏からの入学なので、1.5年かけて卒業という、少し長めの見通しで取り組まれます。

大学では文化人類学を専攻していたことがよく分かる視点で、あの学問は社会学と同じく基本的にこの世の全てが対象ですから、自宅の餅つきも国内の神社も海外旅行先のビーチも、作者の中では優劣がないという面白いことになっています。あったらごめんなさい。

自宅での暮らしや歴史を一つの軸に置き、他方には旅先、移動先をちりばめ、一見、物理的にはバラバラなはずのビジュアルについて似通ったものを抽出して群にし、「海外の写真だと思ったら小豆島だった」などと、わざと混乱させながら展開していくという、通好みの作戦が提唱されています。写真集界隈の住人は「時間が一方方向にしか流れないのはおかしい」という世界観を持っているものです。

この取り組みによって、異国と自国が物理や制度上は全く別のものでも、写真上は「どっちも同じ種族である」と判定されるかもしれません。生物学ではよくあることですね。

 

 

<再プレゼン> 岩本氏(作家クラス)

基本的に写真作家は「撮る・書く・語る」が出来ないと、現世では亡霊扱いになってしまうため、実体化するためにその3つをバランスよくやります。

 

さすがにハルカスが十数点並ぶと伝わるものがあります。

ハルカスで画像検索しても、近未来風、現代的都市景として、美しくスタイリッシュに撮られたものしかありませんね。人間の脳とWebには「見たいものしか見ない」「見たことのあるものしか記録がない」という大前提があり、作家はその領域をほんの少しだけ拡張します。

 

 

 <再プレゼン> 松岡氏(作家クラス)

改めて列にしてみると量があります。全てA3以上で額装されたら、個展でもしないと収まりません。個展の動機ができた! よかったですね◎ 幸いにも日本は水族館大国なので、少々撮り貯めた程度ではびくともしません(2012年の「中村元の全国水族館ガイド」では115件掲載)。人工の海をマスターして都市の海賊王になりましょう。

 

 

 

桜井氏から出雲の名産「大風呂敷」をいただきました。信玄餅の液体コラボ版。

糖分を得て皆が蘇ります。

 

 

■桜井氏「自然と不自然の嘘」(プロカメラマンクラス)

※完全に講師の風格ですが一応生徒さんです。

※プロの方です

「どの写真が合成=『嘘』で、どの写真がストレートか、迷いながら見てもらえたら嬉しいです」 

この12/15~25にかけて、地元・鳥取で初の個展を開催。

平成30年6月にも本番となる個展を企画しており、そのプレオープン的な位置づけだったらしいですが、地元新聞やニュースで取り上げられるなど、評判が素敵なことになっています。

 

モデルや風景の美しさだけでなく、鳥取の隠れた名所と地元の伝説や名物とがコラボされているという、企画の構成が面白いんですよね。

 

これは合成だろうか。ストレートだろうか。

嘘か。嘘のための嘘か。

 

「タイトルが良かったので、タイトルが気になって観に来たというお客さんもいました」とのことで、タイトル重要説の話になり「名作は作品のことよりもタイトルを知ってる人の方が多くなる」「タイトルを独り歩きさせることが重要」ということで、よいタイトルがほしいなあと思いました。初詣で神に乞いますかね。

 

 

■小川マナミ氏「枯れることのない泉」(プロカメラマンクラス)

 東健次「虹の泉」の特集も佳境に入り、像の表情を3枚の写真から動きで見せる作戦が展開されます。

 

虹の泉をそのまま撮ると、東氏の独創的かつ重厚すぎる世界観に完全包囲され、常人はボディブローが蓄積してメンタルがきびしいことになります。小川さんから何度も東氏の創作の思いをプレゼンしてもらいましたが「若者へのエール…」「愛…」「愛か…」分からなくなるのでした。しかし、像の表情に絞って注目することで、東氏の意図が浮かび上がってきました。

 

 

/(^o^)\ 濃ゆい。

どうなってるんだ。

常人が腹を壊しそうな濃厚な世界。写真のはずだが油絵のような質感です。小柄な小川さんは撮影もたいへんです。成人の像などは本当に成人ぐらいの背丈があるらしい。どんな園なんですか。 

 

/(^o^)\ 濃ゆい。

倒れそうです。

セレクトでは、愛情、愛嬌の豊富な子供の像が選ばれました。青年、壮年、中高年の像はシリアスというか怖いためです。

現地に行ってみたいが怖いな…(><)

 

 

 

 ■小川マサミ氏「ええげな小屋」(基礎コース)

まだ現役稼働している「いいかんじ」の小屋を特集しておられます。

 

出発点となったのは、スペインに行った際に、とてもいい感じの小屋が緑の中でぽつんと立っていたのを撮ってから。この1枚を起点として展示の候補セレクトが行われました。 

 

我々にとっては小屋は農村部、田舎の「風景」の一部ですが、小屋は「使われている」ものであり、個々の農家にとっては固有の存在です。「風景」の枠組みから小屋さんたちがパーソナリティを持って乗り越えてきそうです。

 

 

展開の模索のようす。

私はセレクトまでは出来るんですが、配列ができません。写真集や映像を制作した経験がないので。たぶん個展を何回か経験すれば相当見えてくると思われますが、このスキルが欲しい…。

 

 

■佐藤氏「見えない光をすくって」(基礎コース) 

佐藤氏が「詩人」という称号を獲得しました。

社会的ドキュメンタリーが絶対に似合わない世界観だったので、詩人ということになって良かった。詩人は最強の種族で、語り得ないものを語るという業を成すので、基本的になにをやっても許されます。

佐藤氏「でも南港ってじっさいこんな感じですよ」

松岡さん「わかります、こんな感じです」

佐藤氏「後ろ向きって言われるけど、南港はほんとにこんな感じ」

 

( ´ - ` )、 万博誘致だいじょうぶかな

 

 

赤外線カットフィルターを物理的にカメラから取り外して撮影しているので、テーマタイトルが「見えない光をすくって」に設定されました。これによって「光」を掌に呼び込んでいるようなシーンが採用となります。また、テーマに則った再撮影が促されました。

 

コンテナと大型トレーラーと車道しか無いような世界からどんな詩が生まれるのか、楽しいですね。撮り貯めていくと、一見自由で形の無さそうな詩に、現在の大阪湾岸部の抱える闇、問題点、あるいは希望が滲んでくると思われます。いいなあ。

 

 

■田中氏「カフェつくりびと」(基礎コース)

茶店のオーナーの仕事を特集。

田中さんの取り組みは作家系というより商業系に近いため、畑先生のアドバイスが普段と全く異なる角度なのが見どころです。

取材撮影における重要な前提として「髪の毛が目に掛かっているものはNG」。両目が邪魔されずに写っているカットが必要と。商業写真の場合はヘアピンで留めてもらうらしいのですが、ドキュメンタリーでは被写体に手を加えにくいため、カメラマンが動いてアングル調整することになるそう。

 

また、先生から編集案として「3枚1組」が提案されました。展開するのがどんな媒体であっても、必要最低限のカットを抽出できるほか、Facebookなどでも画像表示が綺麗に展開できるという理由からです。

  

 

ジャーン。もう物語の最小単位が出来上がりました。

選び方だけで写真は見え方が物凄く変わることを痛感します。

コーヒーカップに店の個性がはっきりと出ていました。誰がどう作ったとか、どこで買ってきたこだわりのなにそれとか、ウラ物語も豊富にありそうです。

 

 

 <再プレゼン> 井上氏(作家クラス)

写俳作品のいいやつ投票が行われました。

写真に直接、俳句(文字)をはめ込んでいるので、今後はフォントや配置バランスが課題になります。そのデザイン的なハードルがうまく越えられると、商品展開できそうな気がします。

というのも井上氏の作品は、写真も俳句も、相当に相手に寄り添ったものであるため、家にあっても空間、住人とけんかしないことが予想されます。私の世界と真逆です。うはは。まだ若いのに、なんでエゴや欲望をここまで控えて撮ることができるのか、表大七不思議の一つです。

 

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◇総括

今後の仕上げについて、額装、プリント、展示計画の作成、会場での展示場所の確保など、やることがやたら多くて忙しいことが分かりましたね。早めにやりましょう。 

搬入搬出の段取り、個々人の招待用DM作成、そして予算管理が不可欠です。

そして額装された作品とプラスアルファで展開したい人は、ポートフォリオ、写真集や、個人の営業ツール、名刺なども必要でしょう。書いてて頭痛が痛いです。私はアーティスト名刺をまだ作っていません。職場の名刺をいつまで配り歩くのかこの男は…。頭痛が痛いです。

そして、作品タイトルは再考中です。リアルRPGをしているのは間違いないのでゲーム、サブカルが基本路線で、しかし・・・ブツブツ言いながら店に電話を入れます。ブツブツ。

 

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◇忘年会

 うわごとを言っていたら酒の場にきました。

イブの晩に忘年会という暴挙に出たため、家庭のある人からの参加できない旨のご連絡を多数いただきました。ありがとうございました。イブを蹂躙するぜ! それでも20人弱いたので楽しいもんです。

 

授業はとうに終わったはずが、なぜか作品制作の話が延々続きました。皆さん普段おとなしくしていますが割とディープであることがわかりました。魂の同族か。現代は写真がやり尽くされた後の時代なので、目の前のモノ・ヒト・セカイをどう撮るかということをやや超えていて、写真というメディアが社会や個人にどう関わっていけるかという学術的な試行が推し進められている、そんな時代です。うげー。写真の極地を極めようとした先人は、心を壊して睡眠薬中毒になったり、記憶を失ったりしました。時代の違いですかね。横田大輔氏が苦悩の果てに錠剤をガリガリやる姿は想像がつきません。学術の領域に移行しているせいでしょうか。とりあえず現代の作家の取り組みには、だいたい起点に東松照明があるので、そこが読めれば何とかなります。と自分に言い聞かせました。なんとかなる。なるんだ。

 

 

ライティングの鬼・大石先生。

 

「自分のやりたいことをやる」ということと「周囲が理解・評価してくれる」ということとがうまいこと折り重なったらいいなあという話でした。総括すると大体そういう系の話。90分飲み放題はラストオーダーが15分前、つまり75分しか飲んでられないので、かなり焦りましたが、実際やってみると特に支障なく満足しました。深瀬氏のように階段から転げ落ちない程度にして家に帰りましょう。

 

( /・o ・) 

 

 

大野氏が元気でマジよかった。

※同じTA(Teaching Assistant)であり、同じゼミ生であり、FBでも繋がっているのだが、今年の夏に点滴を打たれて入院している投稿を最後に、消息不明となっていたのだ。

 

( ´ - ` ) 生きててよかった。

 

 

皆さんも、しかばねをこえて、生きていきましょう。

 

 

完 ( ´ - ` )ノ