2015.11.7 【ART】ニッポンのマンガ*アニメ*ゲーム展 & パウル・クレー展@兵庫県立美術館
兵庫県立美術館で気になる展示をしている。Facebook投稿でドット絵をバックに記念写真を撮っている者がいたので、内心気になっていた。
ドットは危険だ。心がゆれる。
会場 ( ゚q ゚ ) で
目から( ゚q ゚ ) よだれがでる
北大路魯山人の皿か、ファミコン時代のドットか。そのぐらい昭和の国産ドットは凄い。ごらんくださいトゲゾーの針の見事さを。丸みはすべて階段状なんだよ。すべては四角から出来ていたのだ。
「ニッポンのマンガ*アニメ*ゲーム展」チケット。
展示会チラシ。
タイトルの通り、マンガ、アニメ、ゲーム各種のメインストリームについて、手塚治虫氏が亡くなった1989年以降を振り返る企画。冒頭でさんざん書いといてなんだがドット絵特集ではないことに注意。
また、会場内の撮影は禁止。なんでだ。
限られた区画のみ撮影可となっている。うまくやろう。
展示数は控え目。流すと結構早く終わる。出口までの通路に並んだ歴代ゲーム機を丹念にチェックすると時間食うかも。私は生まれて初めてFF13を触ってドキドキした。FF4や5とはスピード感がまるで違って意味がわからなかった。主人公が美人でびびった
展示で目を引いたのは以下。
○エヴァTV版
全話、小モニターで一斉に同時再生。ガギエルとかレリエルを復習しましょう。マグマダイバーの回とか神経接続そのままで搭乗員熱くないのか???
「伝説の5秒」と称される5秒間・セル画116枚を壁一面に並べて展示。恐ろしい密度とスピードで襲ってくるミサイル群と、それを躱す機体の超高速&超絶技巧のアニメーション。
私のように、本作を知らない方でも一発で分かるよう動画リンクをお持ちしました。
↓ ご覧いただきたい。アニメを侮る者は人生を損する。
○パプリカ
今敏監督、筒井康隆原作のこれも凄いアニメ。ちゃんと見たことがないが断片だけでヤバいと判った。島寅太郎が目玉をひん剥いて意味不明なセリフを朗朗と続けるシーンだがその狂気に完全に惚れました。登場人物の丁寧な動きも◎。
どう狂ってるかは下記リンクが参考になるであろう。
↓
「アニメ名言ライブラリー」
○グランツーリスモ6
ネット、システム(OS基盤)の世界とこちら側のフィジカル世界とは本来別のものと考えるのが凡人の発想である。が、突き抜けて優れたサービス、世界観を提供しようという試みの場合、「物理世界をゲーム内で一分の妥協もなく再現する」という恐ろしい越境のための翻訳作業に挑むこととなる。本作はそれを突き詰め、ゲーム内に高度なリアリティを構築した。その取り組みの一端が紹介される。
○プレステ
ちゃんと初代から4まで並べて展示されており、画面で性能差が比較できる。
ああ・・・テクノロジーというものは凄まじく進化するものなんですねと痛感。
「3」のイラスト原画が展示されている! ファミコンソフトのパッケージ絵、地蔵マリオやカエルスーツのあれ!!!
FF、ロックマン、スーマリ、ドラクエ・・・みんなそうだった、3は凄かった、なんていうか盛大に尖ってるのに一般大衆向けに愛される大作という、大いに矛盾したものであった。
○東方紅魔郷 ~ the Embodiment of Scarlet Devil.
何が気に入ったかというと弾幕系STGの歴史(怒首領蜂からの流れ)をちゃんと解説していたところである。文脈を押さえた展示は重要。なんせここ10年ぐらいの出来事って、誰かが体系的にまとめてくれないとグッチャグチャになる。
ほかにも「けいおん!」や「ほしのこえ」「ポケモン」「艦これ」「ジョジョリオン」等、押さえるべきものは一通り揃っている印象。ただスマホゲームやオンラインゲームはあえて触れられていない。ミクの扱いが小さかったのは時代の流れを感じた。一気にこの数年で萎んだな。。。
さて撮影可能エリアだが
( ・_ ;) ブライがヒャダルコ
( ・_ ;) ブライがヒャダルコ
少年少女しか活躍しないアニメ、ゲームを作るのは日本だけと
言われますがドラクエはさすがだ、
じじいが最前線で戦っている。
この展示ほんとによく分かってるなと唸った瞬間。
ドラクエ 4のモンスターの中で「だいまどう」は別格。詳細は「モンスター物語」を読もう。偶然、異世界から召喚してしまったとてつもなく強い魔法使い。ピサロが静寂の玉をかざして呪文を封じ屈服させ、配下にしてしまった。この時代の鳥山明はとにかく神がかっていてデザインのキレが凄い。
( ・_ ;) ドット絵すごいようー
( ・_ ;) ドット絵ー
( ・_ ;) ドットーーーーーー
( ・_ ;) ドットー
( ・_ ;) ドットーーーー
ドット絵に狂います。8ビットbarとかあったら絶対通うよ。
グラスも風味もカクカクで出てくると思うけど。
ドット婚とかないんかな。
新郎新婦、客、スタッフ全員ドット化。ケーキも衣装もカクカク。
嗚呼。
ハガレンとかも押さえられている。
ほんといい着眼点だと思う。
もちろん月の仕置人たちもいます。こんなスタイルのいい中学2年生って
それ妖魔じゃねえのか。
軽音部の人たちとか。
ラブプラスの方々。
実は何か分かってないのでwikiで調べようと思ったら記事が長すぎ、編者の情熱に怯えて戻る。
人のスマホに入ってたから少し撫でたことがあったが、この人たちタッチに反応するんですよ、怖くてびっくりした記憶がある。もう5~6年も前か。
学生に交じって格闘家を置くとはwww
この変な展示間隔が気持ち悪い。
ヴァイパーとローズ見たかったな。
「ニッポンのマンガ*アニメ*ゲーム展」でした。
つづけて開催時期のかぶっている「パウル・クレー展」も
見ておきましょう。
かわいい抽象画風のチケット。 タイトル「洋梨礼讃」
タイトルだけでもう何となく難易度の高そうな展示だと分かる。
実際まともに付き合うと高い。
以下、チラシ。
クレーの主要なテーマ、何を描こうとしていたか、
その謎に迫る展示である。
可愛いタッチだけれども抽象度が高く、解説なしではまず意味が分からないため
この機会にじっくり触れておくことをお勧めする。
よい解説のサイトは他にもあるし、目録も優れているので
詳細はそちらにお任せしたい。キーワードは天使、中間世界、多声楽、コンポジション、キュビスム、音楽記号、魔法・魔物など。
<★Link>artscape
兵庫県立美術館の敷地内がパウパウしているので、その様子をご紹介。
エントランスへ向かう通路がパウってる。
「彼女は吠え、僕らは遊ぶ」より。
この絵はとても良い。愛。
常人には思いつかないやさしい線から、やさしい犬が描き出される。
裏側は「魔が憑く」。
こ これは
FFでおなじみの黒魔道士
にしか見えない!
やばい趣旨すっ飛ばして盛り上がる。やばい
いかん 黒魔 黒魔 うむ
チケット売場もパウな。
展示会場へ向かう大階段
当然パウってる。
安藤忠雄建築は間取りが大胆で素敵。
そして外観。
パウルクレーでした。
同時に、撮影可能な展示として
国谷隆志氏のプロジェクトも取り上げておこう。
以下、チラシ。
うおー
意味わからんけどかっこいい。
「作品」として厳重に管理された場だと、ナントカビエンナーレみたいに気安く距離を詰められず、なんとなくぎこちない。撮影をきっかけに対話のきっかけを掴みたいところだが・・・。
いやーかっこいいと思う。
作品の意図とは全然それるけどかっこいい。
はい。
兵庫県立美術館いいですよ
ということ でした。
完。