H27.5.10(日)【ART】「still moving」@元・崇仁小学校(前編)
京都PARASOPHIAの屋外展示作品:ヘフナー/ザックス「Suujin Park」を観に、JR京都駅付近の「崇仁地区」を訪れたところ、連携プログラム「still moving」なるものが催されていた。
元・崇仁小学校にて、京都市立芸術大学がアート展示を行っている。京都市立芸術大学は平成35年をめどに崇仁地区へ移転してくる計画だという。
「美大生中心の展示、しかも地域共生とか地域の歴史理解とか…優等生の臭いがプンプンするぜェーッ」
と思ったが\(^o^)/甘かった。
体からプチトマトを生やすイモムシ?
奇怪なオブジェがちょいちょ出没する理由がやっと判る。still moving展のせいだ。美大生を本気にさせると家の敷地を現代アートにされそうで怖い。
私は廃墟をそこそこ嗜んでおり、特に廃校は好きな部類なので、体が校舎に吸い寄せられてしまいます。
\(^o^)/
JR京都駅から徒歩10分弱という驚異的に便利な立地で廃校とは、人口減・高齢化がいかに激しいかを物語っている。崇仁地区そのものがフェンスで囲まれた空地だらけで、地域としての在り方に苦しさが伺える。
聞くと入場無料とのこと。アートと水が無料だなんて、天国のような国です。
廃校にしては実に綺麗。平成21年度廃校し、下京渉成小学校へ統合された。
手書き良いなあ。トピックの粒度のバラつきも魅力。「各教室に磁石黒板がつく」は何となくほっこりします。
本展示のタイトルの由来は知らないのですが、「Rock&Roll」が知的になったような感じでしょうか。フォントの優しさが知的だと思う。
うむフォントが知的だ。
はい。校長先生はネコ目です。
部分的にカオス。やはり廃校は良い。
さて展示だが思った以上に想像の斜め上を行っていた。
高橋悟《それから:Still》2015年
ヤバい。和室にマシーンはまずい\(^o^)/
知的なストリップ劇場あるいは茶道の前衛流派。
回転流・虚もてなしを行いました。空虚茶をどうぞ(無)
石原友明 崇仁ゼミ《授業の引っ越し》2015年
石原友明氏(京都市立芸術大学・美術学部 油画専攻 教授)率いるゼミの作品展示:崇仁地区の現在風景のスケッチ。
芸大校舎の移転に伴い、地域の再生を企画するものではあるが、少なからず現在の風景は一定失われることとなる。それらを今記録する取り組み。
小学校と言えば微妙に地形のデコボコを浮かせた日本地図!
素行の良くない子がいたづらをして穴を開けてしまう事案も発生していましたw 大人になって思うけどこれ絶対めちゃくちゃ高額ですよね。
田中和人+増本泰斗《Epicurean Painting》2015年
何のテーマか分からなかったが「崇仁地区の飲食店をリサーチし、その経験を描いた」とのこと。
完全に「外国人の彼氏と同棲するのは難しいこともあるけどでも幸せ」とかそういうテーマと思った(英語の字面と男性の風貌だけで判断w)
英語が多いのが元凶か。ねこはずるい。
ただ一つ言えることは、どの作品も、この校歌の前では霞んで見えてしまったということです。被差別部落、全国水平社の生まれの地という歴史事情があるにせよ、なんせこの歌詞ですよ・・・「黒き大地を やぶりていでぬ」。この宇宙開闢の如きパワーは現代アートをなぎ倒す勢いがあります。たいへんや
廃校に終わらせるのがたいへん惜しい、美しい校舎です。
プリミティティブだなあ。
後編へ続く。