nekoSLASH

ねこが超です。主に関西の写真・アート展示のレポート・私見を綴ります。

【ART】六本木アートナイト2012(4)〜PiKA PiKA体験&ウォーム〜

六本木アートナイト(4)〜PiKA PiKAそしてウォーム戦〜


PiKA PiKAの夜。

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これがPiKA PiKAである。
実生活でも活用できる点が優れている。

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<前回>
 (1)参戦、草間弥生そしてジャッピー
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 (2)巨大こけし、そして草間弥生
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 (3)六本木ヒルズへ向かう道
  http://d.hatena.ne.jp/MAREOSIEV/20100327
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・・・ピカ写真を出来上がりからいきなり見てしまうと、わーきれいーという感想で終わるかもしれないが、この作品の肝は、オーディエンスが参加者となって皆で絵を描くことにある。結果の絵は作品の一部分に過ぎない。
完成形の分からないまま、手探りで皆と懸命に描くという過程を踏まえると、非常に感慨深いものとなる。


まずは原理を理解するために、カメラに向かって皆が簡単に光を動かしてみるところから始まる。
動かした光跡が映像としてどう映るのかをスタッフがノートPCに表示し、それを見ながら、皆で徐々により長く、複雑な動きに取り組んでいく。


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うにゃうにゃ。
参加者の側から撮影したため、角度が変になってます。
簡単に見えるんだが、自分が思うようなものを描こうとするのがなかなか難しい←たのしい。



何でもアリだが、10秒あるかないかの短時間で描き切らないといけない。
工夫、ネタのセンスも問われる。人が面白いことをやってたら「やられた!」と思うし、
うまく描けたら嬉しい。



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慣れないうちは、最初に引いた線の位置を忘れたり、同じところを何度もなぞってしまい、絵がたるんだり、無駄な光線が残ってしまう。小唄氏はさすがにいつもやってるだけあって、上手い。無駄がない。「六本木」て描いた人、センス良い。



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「好きな乗り物を描いてください」というお題にて。
飛行機を描いたつもりが散漫になってしまった。
イカを描いてる人がいるなあと思っていたが、今思えばロケットだったんですね。へえ。




笑顔。
「日本を元気に」「日本に元気を」とかいうコンセプト、お題目はもうウンザリというか、正直めんどくせえと感じてしまう私だが、このPiKA PiKAの企画においてはそれが成り立つことを実感した。元気になる。押し売り的なものではなく、自らが他者と一緒になって元気を湧きあがらせる体験が得られた。



「PiKA PiKA」の元締め、ナガタタケシ氏とモンノカヅエ氏。
ユニット「トーチカ」を組んで2005年より活動中。



当日の様子。
ワークショップの締め括りで、出来あがった映像を説明しているところ。


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毎朝乗ってる電車で、大阪電気通信大学の入学広告がまさにPiKA PiKAで、一つのアート、コミュニケーション様式として確立されていることを感じておる次第であります。



意外とシンプルな表現・活動手法でも、未開拓のものがまだまだあるかも知れませんね。

て言うてたら

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そこいらじゅうが草間彌生に満ち溢れていて、東京はこわいところだと思いました。


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あたまにきたので、巨人少女のパンチラ撮ってやった。
ははは。どうじゃ。


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午前3時、会場のようす。
寒いような寒くないような・・・まだ眠くはない。。



お次は、井上真鳳(イノウエ・マコト)氏によるパフォーマンス「〜ju〜」。



美しい。



パントマイムとダンスで全身を躍動させ、様々なものを乗り移らせ、動きを表していく。




荒野を駆ける馬になったり、樹になったり・・・



流れる効果音に合わせて、次々に憑依を変えて踊る。


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元々は国内でストリートダンス、舞台俳優を務めていたが、現在はプラハ在住で、ヨーロッパ中心の活動を行っている。
徹底的に境界を取り払い、1人で無限のパフォーマンスを行うことを目指しているという。



引きこまれました。しゅうう。




紹介が遅れたが、10mのバルーン巨人「ヤヨイちゃん」。
そのまんまやないか!と思ったら、「未来を夢見る幼少時、そして同時に現在の草間自身の姿でもあり、「未来は私のもの!」と宣言する平和と希望のシンボル」だとか。



そのまんまやないか( ゚〜゚ )
手強い。なんと手強いことか。
さすが60年代にNYで反戦運動でボディペインティングしてただけのことはある。恐ろしい存在感だ。


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絵を描く人がいたりして、通りがかるごとに絵が進んでいて面白かった。


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おい森タワーかっこよすぎるぞ。
たまらん。巨大構造体たまらん。いかん。



あー酒が足りなくなってきたなーと思ったら、
「響アートラウンジ」があるよ!前回通りだ。





雰囲気良し。味よし。
サントリーのは質が良く、贅沢な気分になる。
もっと飲みたい・・・という飢えと余韻を残してレッツゴー。




ホアン・スーチエ「オーガニック・コンセプト」


(`へ´)ノ モンスター出現!!!



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モンスターそのもの。

黙って鑑賞したり、作者の意図を考え込むようなタイプの作品ではないと感じた。
たまらんことになっているのは私のみならず、他の観客もまた然りで、たとえば右前方に写っている男子などは、ウォームをウンコに見立てて、尻を突き出した姿勢で友人に撮影を依頼しているのである。



六本木ヒルズ森タワー内のウェストウォークは、背の高い4層吹き抜けのガレリアの中を通る、谷のような通路。
(ガレリア:ガラス張りの屋根のある大きなショッピングセンター)


店が並ぶ中に、置かれている端末などモニターでは映像作品が流れたりして、宝探し的にアート作品を見つけ出していくことになる。

おや。暗がりに人が集まっていますが。


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青木美歌「fluctuation of life
「年金やバクテリア、ウィルスをモチーフに、見えない生命の力を繊細なガラスで表現する」とのこと。
てっきり何かの内臓をガラス細工でデフォルメして晒しているのかと思っていた。
サマンサタバサの店頭で、ショーウィンドウの飾りに紛れてこれらは佇んでいた。



暗がりの中、演出のためか、懐中電灯で自分で照らして観るというスタイルだったが、
青白い照明を下から当てて、その優美な姿を晒してあげた方が作品が生きたと思う。気付かずに通り過ぎた人も多いはずだ。



ウェストウォークのおわりに なにかが いる!


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2 体 目 
  再 登 場。 


( >_<)ノ 射して2匹に増え。



ひとりFF状態。


ものは単純で、大きなビニールシートをつなぎ合わせて筒状にし、中に空気を吹き込んで、うねうねさせているだけ。
なのにまるで、この世に呼び出された異界のモンスターである。
たまらん。
同じ動きをせず、全てのうねりが異なり、まるで生きているようだ。



至福です。世界にモンスターが溢れかえったらいいのに。


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ダブル喰らいつく。


\(^o^)/ おどれ!



そして祭りは、終わった。
悲しいかな、朝は必ず来るのである。



AM5:06
最後までアートナイトの無料ガイドブックを手配りするスタッフ。ご苦労様です。


六本木交差点にて、
振り向けばそこに



ダメ押しの草間

ギャー\(^o^)/水玉スプラッシュ★

結局、彌生コラボの店には入らずじまいだった。




午前5時の六本木。太陽は見えねども、光を帯びた東京タワーで朝を知る。
ここはまた新しい場に還る。
さらば六本木よ。また逢う日まで。