「水都2009」その他アート紹介
既に終了した「水都2009」ですが、まだ紹介しきれていなかった珍物もございましたので、かるく触れておきますね。
もっと早く紹介しろっていう。
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★Link
水都2009(1)フローティング・ダック
http://mareosiev.hatenablog.com/entry/20090922/1345273859
(2)ヤノベケンジ特集(前編)
http://mareosiev.hatenablog.com/entry/20090924/1345273859
(3)ヤノベケンジ特集(後編)
http://mareosiev.hatenablog.com/entry/20090925/1345273859
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大阪は中之島、梅田と本町の間に流れる大川の中州、川沿いのスペース、企業、官公庁のフロアを使ってあちこちにアート作品が展示されるという若干ゲリラ的な催しだったわけですが、なかなかにゲリラでした。
今はもう無き展示ですが、散発的に紹介します。
( /・o ・)
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【会場】大阪朝日ビル・朝日新聞ビル
『ななころびやおき おどろきとわらい』
【アーティスト】元永定正・中辻悦子
普通に仕事の人が出入りし、ガードマンが立っている中をおそるおそるビル内へ。
あまり広くはない、ごく普通の会社のビルの通路に、丸みを帯びたやつらが3連作。
多忙なブン屋の方々も、わけもわからず癒されること間違いなし。
でかいですよ。
150cmぐらいあるでしょうか。
虹色L字型の何か。
靴下の飴細工みたいですね。
これは立派な!!
いい艶( ^-^)ハ
特徴として、この3作品とも、おきあがりこぼしの要領で、押すとぐーっと傾きます。
はは。
まったりします。
不夜城に生きる荒んだ鬼ブン屋が「なんだチクショウ!死ねコラァ!」と蹴倒したりしないもんですかね、
どのぐらいまで倒すと限界なのか試してみたかったです。
本当に倒したら責任とるのが大変ですからね。さっさと攻略しました。
見た目に反して(?)、ツヤツヤでテカテカ、固かったです。
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『関係―大阪』
【アーティスト】河口龍夫
【会場】日本銀行大阪支店
御堂筋の巨大な道路をはさんで、大阪市役所の庁舎と向かい合う日本銀行の風格のある建物。その正面玄関に何かがあるのだということですが、
近づいてみると・・・
これは・・・
何だ!??
( 'o')
ワー。
もっと近づいてみましょう。
ぎゃああああ( ^-^)ハ
こうなれば秘儀、「公式サイトから解説文を引用」です。
『人は地球上に誕生して以来、水がなければ生きていけなかったため、「水と人」の関係は不可欠で親密でもあった。大阪の人々にとっても同様で、現在も変わることはない。そのような関係を「芸術と水」に置き換え、大阪において水を芸術へと接近させようと試みた。』
(公式サイト
http://www.suito-osaka2009.jp/corridor-other/art-kairou/index.html)
( ^-^)ハ 「水を芸術へと接近」
ぜんぜんわかりません。
なんぞ。
黄色い円柱タンクに水が満水に張ってあって、杖が中空から下げられていて水に浸かっている。
うう。
わからん。。
私は5分ぐらいで立ち去りましたが、水都2009スタッフはここに丸一日張り付いてて、観客に冊子渡したり、悪童のいたづらを止めたりするわけです。
感想を聞いてみたらよかったですね。君は杖をどう思うか。
どうかね!
( ー_ー)” 杖でした。
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こちらは少し離れて、「堂島リバーフォーラム」という施設です。
「水都2009」と同時期に開催されていた『堂島リバービエンナーレ』というアートイベントより。
今って各地でアートのビエンナーレ、トリエンナーレが催されつつありますよね、なんでしょうね、地方自治体・市民における参画の成功例として熱いんでしょうか。
この手のビエンナーレ、トリエンナーレの特徴は、会場内での写真撮影が許されていることです。
これは日本におけるアート展示のあり方として異常に画期的で、私としては「もう、むちゃくちゃやったったらええねん!!」と興奮している昨今でございます。
館内の写真はまた別項で。
ここでは建物の壁面に描かれた巨大な絵をご紹介。
『ファンタマス』
【アーティスト】アイザック・モントーヤ
【会場】堂島リバーフォーラム
3つのカラフルなイメージを3層のレイヤーで重ね合わせた広告様の作品です。
ぱっと見は美しくて華やかなのですが・・・。
肉眼=ファンタジック、サイケデリックな絵ですね。
もう全般的にテンションが高い。
何にそんなに高揚しておられるのか、羨ましくなります。
ここで、「ビエンナーレ」入場券を買っていると、片方が赤、もう片方が青のフィルムグラスを渡されます。
より立体的に浮かび上がるのかと思いきや、赤と青を合わせて両目で見ても意味がありませんでした。
逆に、単色で見ないといけなかったのです。
もういかにも紛争と飢餓で大変ですっていう八の字眉毛が悲しみを誘います。
青い色=中南米系の憂えたオッサン
こちらも実際には、けっこうな悲嘆です。
最初、恍惚的に歌を歌っているのかと思いましたが、すいません。この写真の角度が悪いんです・・・こんなに陽気な写真になってしまって。
正面から撮ると、オッサンの嘆き+左下にも横顔を向ける悲痛なヒゲのオッサンがおり、内戦の国のようなシリアスさが横溢しています。
華やかさ、コマーシャル的なものの裏に潜む、悲劇の存在を描き入れることがこの作家の仕事とか。
手法として単純ながら面白いと思いました。
オッサンの顔がどう見ても歓喜にしか見えないのは困ったことだ(*_*)
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これにて、「水都2009」特集は終了です。
後日催されたスペシャル企画もあったりします。
★Link
ヤノベケンジ・ラッキードラゴン スペシャルクルーズ
(1)http://mareosiev.hatenablog.com/entry/20091014/1345273859
(2)http://mareosiev.hatenablog.com/entry/20091016/1345273859