nekoSLASH

ねこが超です。主に関西の写真・アート展示のレポート・私見を綴ります。

2021-05-01から1ヶ月間の記事一覧

【映画】監督:キム・ミレ「狼をさがして」@九条シネ・ヌーヴォ

1974年「東アジア半日武装戦線」という名で企業のビルを爆破した集団がいた。今では隔世の感のある話、その当事者らの「現在形」を追うドキュメンタリーである。浮かび上がってきたのは、当時のことを語らせないかのように閉じ込める警察権力の姿だった。

【写真展】R3.5/25~6/6_熊谷聖司「眼の歓びの為に 指の悦びの為に この大いなる歓喜の為に わたしは尽くす」@ギャラリー・ソラリス

休みなく精力的に活動し続ける写真家・熊谷聖司、その姿は常に背中しか見えない。だが作品には幸いにもその「眼」が正面から捉えたものが写されている。 本展示に先駆けて、2021年2月に同名の写真集が刊行され、同時に東京・吉祥寺の「book obscura」でその…

【映画】堀貴秀監督『JUNK HEAD』@第七藝術劇場

お馴染み定番のSF世界の設定に、味のあるストップモーションアニメの風味、執念の手作り迫力、細部の超絶クオリティ。 だけではない。 話が進んでもずっと脆弱なボディのままの主人公、そしてクエストが「上へ」ではなく底なしの「下へ」と落ちてゆくこと…

【写真展】R3.5/11~5/16_加藤俊樹「失語症」@gallery solaris

美しく強い光が差し、写真は生命力に満ちている。 脳出血により失語症に陥った作者が、入院中から撮り溜めてきた写真と、言語リハビリで絞り出すように何度も書き付けた言葉と図が並置されている。 文字と図は、普段私達が使っている記号・道具ではなく、生…

【写真展】R3.5/7~5/20_木村和平「あたらしい窓」@I SEE ALL

大阪・本町のセレクトショップ「I SEE ALL」横のギャラリースペースで展開される、木村和平の写真展。何気ない日常や親密な人を撮ったように見える写真には、何が写っているのだろうか。 【会期】2021.5/7(金)~5/20(木)

【映画】ウルリヒ・ザイドル監督「サファリ」@第七藝術劇場

世界的に非難の嵐を巻き起こした「トロフィー・ハンティング」の内側へ入り込んだドキュメンタリー映画。当事者であるハンター、ロッジのオーナー、そして雇用されている現地人に密着し、それぞれの立ち位置を映し出す。 ハンティングは悪なのか? 本作はハ…

【映画】黄インイク監督「緑の牢獄」@第七藝術劇場

橋間良子(はしま よしこ)という、西表島に住む90歳近い「おばあ」の語りによって紡がれる映画。 橋間おばあは1926年の台湾出身だが、1937年に祖父らに連れられて沖縄県西表島へ移住する。一家はその後、西表炭鉱と、そして西表島と運命を共にする。

【写真展】R3.4/23ー5/3_坂東正沙子「Aerial」@gallery 176

タイトル「Arial」とは「air」の形容詞で「空気の、大気中の」といった意味を持つ。ステートメントでは『確かに在ったという空気感だけを、私は握りしめているようだ。』と綴られている。スナップ写真群から、「私」=作者が何を掴もうとしていたのかを辿っ…