nekoSLASH

ねこが超です。主に関西の写真・アート展示のレポート・私見を綴ります。

【写真展】R4.8/13-21 鈴木萌「底翳(SOKOHI)・Chose Commune Edition 出版記念展」@RPS京都分室パプロル

家族や記憶との繋がりをテーマ化した写真集の作家を輩出している「Reminders Photography Stronghold」からまた1人、鈴木萌が京都で個展を行った。

緑内障によって光を、視界を失ってゆく父親の人生と視界を表した作品。同テーマの前作では「穴」によって視野欠損を表現していたが、今作では純粋に闇の総量で挑んでいる。父親の視座、娘/作者の視座、そして写真の視座が織り交ざり、写真集が編まれている。

【会期】R4.8/13-21

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【写真展】R4.8/11「Nadar(ナダール)京都/大山崎」オープン / 8/11~9/20 藤井春日「迷子の森」

関西にまた新たな写真専門ギャラリーが登場。東京の南青山のギャラリー「Nadar(ナダール)」が、クラウドファンディングによって支援を募り、京都の大山崎に新店をオープンした。

オープン3日後、展示を訪れてみた。こんちは。

【会期】「旅展」R4.8/11~8/21 「迷子の森」R4.8/11~9/20

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【ART】R4.7/30~10/10 国際芸術祭「あいち2022」STILL ALIVE[TK04]服部文祥+石川竜一 @常滑_旧丸利陶管

写真作品が少ない国際芸術祭「あいち2022」STILL ALIVEだが、参加アーティストの中で唯一と言ってよい名の知れた写真家・石川竜一と、『いのちのうちがわ』でタッグを組んだサバイバル登山家・服部文祥との再タッグ(+キュレーターは島袋道浩)が見られるということで、期待していた。

展示内容は予想外のものだった。

【会期】R4.7/30~10/10

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【写真展】R4.7/23~31_高木佑輔「SPIN L'ARTIERE EDITION(普及版)出版記念展」@RPS京都分室パプロル

KYOTOGRAPHIE「KG+SELECT 2021」でも登場した作品《SPIN》、その「普及版」写真集の出版記念展示が「RPS京都分室パプロル」(「Reminders Photography Stronghold」拠点は東京・曳舟)にて開催された。

京町家を改修した黒く背の高い展示空間では、写真集を編む工程を1階・2階に分けて展開しており、拡張され乱反射するイメージ群が手元へ凝集し、一冊の本となってゆくような体験をした。

【会期】R4.7/23~31

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【写真展】R4.7/28~9/11 ケイタタ(日下慶太)「隙ある風景 in 京都 DELTA」@DELTA

本展示は「KYOTOGRAPHIE 2022」ポートフォリオレビュー「DELTA Award」受賞記念展示である。

 

街の人々が見せる滑稽な瞬間・「隙」を愛着を持ってスナップし、共鳴を持って写真化する作品。京都・出町桝形商店街「DELTA」での展示は、相変わらずお馴染みのスーパーのチラシ感、ダンボール紙で展開する下町の親しみ感がありつつ、写真展示としてしっかりまとまっていた。

【会期】R4.7/28~9/11

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【ART】R4.6/3~8/21 ブライアン・イーノ「BRIAN ENO AMBIENT KYOTO」@京都中央信用金庫 旧厚生センター

音の空間だったよ~( ´ - ` )

 

※筆者はアンビエント音楽を語る語彙と知識がないため、今回は異常に薄いレポートになります。

【会期】R4.6/3~8/21

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【写真展】R4.7/2~8/21 新鋭展(鵜川真由子、野口靖子、石井陽子)@奈良市写真美術館

若手写真家3名を取り上げた「新鋭展」。統一したテーマではなく三者三様の作品だ。

何が「新鋭」なのか?

実は特別な「新しさ」はない。むしろこれまで地道に続けてきた表現が評価され、開示されている。鑑賞者がそこに「今」の眼で解釈を行うのだ。

【会期】R4.7/2~8/21

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【写真展】R4.6/11~24、7/16~25_千賀健史「Hijack Geni」@Reminders Photography Stronghold Gallery

6月でいったん会期終了した展示が、7月中旬から第2期として再開された。特殊詐欺、通称オレオレ詐欺を題材とした作品は、作者自身の顔を加工して詐欺の加害者「受け子」と被害者である高齢者との双方を演じ、架空の人物・プロフィールを大量に作出している。

それら膨大な「虚」を支えるのは、リサーチによって集められた多数の統計等のデータと、それによって導かれる特殊詐欺グループ加担者ら側の現状という「現実」である。

 

【会期】R4.6/11~24+(延期)7/16~25

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【写真展】R4.7/16~8/2 インベカヲリ★「たしか雨が降っていたから、」@GALLERY KTO

ファッション店目当ての若者が往来する裏原宿キャットストリート沿いの物件の一室に小さなギャラリーがあり、展示2日目ということもあってひっきりなしに来客が訪れ、賑わっていた。

2002~2004年の最初期の作品と、2013年以降の現在の作品、計14点が展示され、他に多数の著作物がテーブル上やガラスケース内で提示された。

この、最初期の作品と現在作品との対比ができたことが、非常に有意義だった。

【会期】R4.7/16~8/2

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【ART】R4.7/6~11「ART OSAKA 2022」Expanded Section@クリエイティブセンター大阪(1~2F)

第20回目のアートフェア「ART OSAKA 2022」大阪市中央公会堂とは別に、大きなインスタレーション作品などは住之江の北加賀屋にある「クリエイティブセンター大阪(CCO)」で展開された。こちらは会期が少し長く6日間となっている。

全17人の出展のうち、気になった作家をピックアップしてレポしたい。本稿では全4階あるうち1~2階を紹介。

【会期】R4.7/6(水)~7/11(月)

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【ART】R4.4/9~7/18 「モディリアーニ ―愛と創作に捧げた35年―」@大阪中之島美術館

みんな大好きモディリアーニヽ(^。^)ノ 

御多分に漏れず私も何故か素通り出来ない。なんでか見てしまうのなんでだろう。駆け込みで展示観てきましたレポです。

だって 呼んでるんやもん 眼が( ´ -`) 

【会期】R4.4/9~7/18

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【ART】R4.7/8~10 「ART OSAKA 2022」Galleries Section(写真関連) @大阪市中央公会堂3階

今回で第20回目となる大阪版・現代美術のアートフェア「ART OSAKA」は、大阪市中央公会堂「クリエイティブセンター大阪(CCO)」の2会場で開催される豪華仕様。前者はギャラリーセクションとして3日間、後者は大型のインスタレーション作品展示として6日間の開催となった。

7/8(金)は、中央公会堂に集まった54軒のギャラリーの出品作を鑑賞した。多くは絵画だったが、うち「写真」に関係する作品が幾つかあったので紹介する。

【会期】R4.7/8~10  写真は「The Third Gallery Aya」展示ブース。

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