nekoSLASH

ねこが超です。主に関西の写真・アート展示のレポート・私見を綴ります。

【学生】R4.2/1~3/1 ビジュアルアーツ専門学校大阪 写真学科認定制作展「VISUAL ARTS SHOWCASE」(クリエイティブフォト専攻)

2年間の学びで得た技術や世界観を発表する修了制作展。多数のクラスが交代で展示をしていくが、私が見たのは「クリエイティブフォト専攻」である。

年齢層の若さもあって、従来だと身近な日常や心象、あるいはストリート・都市景のスナップ写真が主だったが、今回は家族やインスタレーション的な壁面コラージュなど、ジャンルのバリエーションが広がっていた。

 

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【会期】2/1~3/1(1週間ごとに各専攻ゼミが交代して展示)

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【ART】R4.2/2~3/21_ 大阪中之島美術館 開館記念 超コレクション展 99のものがたり(写真の展示品)

1983年の構想から約40年を経てオープンとなった大阪市の美術館。開館記念のコレクション展が約1ヵ月半ほど催された。膨大な内容のうち、写真展示を中心に紹介する。

大阪の前衛(新興)写真の歴史はいいぞ。

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【会期】R4.2/2~3/21

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【写真展】R4.2/11~2/27 佐伯慎亮「AWAJIMAN」@POL

アワジマン、つまり「淡路人」である。本作は、一家が淡路島に移り住んでからの3年間を写したもので、妻、3人の子供、愛犬の6人家族が自然溢れる新天地で繰り広げる、唯一無二の日々が写っている。

 

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【会期】R4.2/11~2/27(当初2/23までだったが、延長された)

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【ART】R4.1/28~2/13_Study:大阪関西国際芸術祭2022 @船場エクセルビル(4F、5F、6F)

大阪万博2025に向けて、世界最大級アートフェスの開催可能性をさぐるスタディ/展示イベント「Study:大阪関西国際芸術祭」船場エクセルビルの4~7階・残りを一気にレポします。

4階はポーランド作家陣による「記憶」や「繋がり」の作品、5階は日本人作家の紹介、6階は廃オフィス自体が生きた作品となる。

 

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【ART】R4.1/28~2/13_Study:大阪関西国際芸術祭2022 @船場エクセルビル(3F:釜ヶ崎芸術大学、NISHINARI YOSHIO(西尾美也+kioku手芸館「たんす」)

「Study:大阪関西国際芸術祭」:船場エクセルビルの3階に来ました。

ここはガチの「大阪」が詰まった階です。何かというと、西成の東北端エリア:通称「釜ヶ崎のソウルがあります。社会問題や弱者救済ではなく、現地の生活者が持つエネルギーをエンハンスして表現に転換する場だった。すごい。

 

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【ART】R4.1/28~2/13_Study:大阪関西国際芸術祭2022 @船場エクセルビル(1F:野田幸江、2F:落合陽一)

大阪のキタは梅田「グランフロント大阪」、中央は本町「船場エクセルビル」、ミナミは釜ヶ崎(西成)の3拠点でアートイベントが展開された。

2025年の大阪万博に合わせて、世界最大級のアートフェスティバル「大阪関西国際芸術祭(仮)」が開催を模索されている(今、調べてて初めて知った)その実現可能性をスタディするという趣旨の展示だ。

私が回ったのは本町の船場エクセルビル」で、その様子をレポしていきたい。

 

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【会期】R4.1/28~2/13

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【写真展】R4.1/29~2/26_石川竜一「いのちのうちがわ」@The Third Gallery Aya

2021年5月発刊の写真集を元にした展示である。2021年3~4月の渋谷のギャラリー「SAI」から1年越しで関西での展示となった。写真集が独特かつ高価で、話題作と聞きながらも目にする機会がなかったので、有難い企画となった。

以下、2/12(土)に行われたギャラリートークも踏まえて、レポートと私見をあれする。

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【会期】R4.1/29~2/26

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【写真展】R4.2/1~2/12_ オカダキサラ「トーキョーテンペンチーズ」@キヤノンギャラリー大阪

同行した写真仲間が「うめめとはまた異なる観点でのコミカルなスナップ」と評していて、いやもうほんとそうですと頷いた。軽妙と距離感と記録性、それがオカダキサラの強みであり、なかでも写真が都市風景であること、その記録性の高さ梅佳代との最大の違いであった。だがそれだけだろうか? 総じてコンプライアンスに配慮した写真でもあるように感じる。

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【会期】R4.2/1~2/12

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【Talk】R4.1/22_写真集を読む会 ~写真でしかできないことは何か?写真家たちを読み解く面白さ~  @熊谷聖司ゼミ写真展(T.I.P 72Gallery)

T.I.P(TOKYO INSTITUTE OF PHOTOGRAPHY)が主催する「写真集を読む会」に、ゲストとしてオンライン参加しました。

 

T.I.Pの鈴木雄二さん(以下ユージさんと呼びます。)とともに、熊谷聖司作品、特に近年の写真集について、他の著名な写真家・写真集と照らし合わせて読み解きを試み、最後は熊谷聖司さん本人と話して〆るという会。1時間あっという間でした。アッ。

 

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自室で写真集をちりばめてオンライン参加しているようす。あっあっ。

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【写真展】R3.12/4~12/25_垣本泰美「Merge Imago」@The Third Gallery Aya

光と闇がただただ美しい。森の緑と水辺の青に溶ける光、全てを覆う夜の闇。タイトルの「imago(イマーゴ)」とは「蝶や蛾の成虫」と「両親などの面影」の意味を持ち、「image」を語源とする言葉だ。

 

本作は2017年に滞在したスウェーデンストックホルムの汽水域を見て、海水と淡水が合流しながらも、容易には溶け合わず層となって併存するさまに着想を得て制作された。「溶け合う、あるいは溶け合わないもの」とは何だろうか。

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【会期】R3.12/4~12/25

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【写真展】R3.12/8~12/25_ ブルームギャラリー コレクション展2021「林直|上野王香」

不思議な取り合わせの二人展だ。ガチンコのモノクロフィルムの写真作家・林直と、微細なコラージュで儀式のような配置を施す作家・上野王香。2022年に同「BLOOM GALLERY」にて、それぞれの個展が予定されており、本展示はそのプレ展示のような企画だ。

二人の作品はかなり異なるが、新型コロナの禍中で作られたという共通点がある。

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【会期】2021.12/8~12/25

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